さてはて。
前回の美術館で、室内をめぐるよりも屋外を動いた方が合っていると分かったのと、
鳥取砂丘で自分の体力に自信が付いたので、ここいらで登ってみますか!と気合が入りました。
徳島で出会った方も、今の内に登っておきたいと言ってたのもあって、やっぱり今しかないと決意。
しかし、私は年の割には膝が弱いのです。
さあ、私は登れるでしょうか?
電車でのアクセスなら、JRを使うか、ことでんを使うかの2択。
始発駅である高松駅(JR)も高松築港(ことでん)も、そんなに離れているわけではありません。
降り立つ駅も、全然離れていません。
ということで、行きは琴電、帰りはJRを使うことにしましょう。
というわけで、電車に1時間ほど揺られましてやってきました琴平。終点でした。
降り立ったその瞬間から、なんか観光地に来たなという実感が湧きます。
さて、さっそく金刀比羅宮に向かいます。
駅に案内図が出ているので、それを見たら橋方面に向かう感じでしたので、橋が架かっている方に足を進めます。
ちなみにですねー
本日天気予報では、思いっきり曇りマークが出ているわけですよ。
雨雲レーダーを確認しても、全然。
それなのに、どうして小雨が降っているのでしょう。
ものすごく細かい、水蒸気のような雨が確実に降っています。
仕方がないので、念のためにと持ってきていた折り畳み傘を広げます。
道を進んでいくと、これといって道案内が出ているわけではないけれど、何組かの人間が歩いてきていたので、おそらくそっち方面だと感じて歩いて行きますと、交通整理の方が2人ほどいたので察する。
ここまで来るとですね、土産物店が並んでいるので分かります雰囲気で。
そして、制服姿の若い方がまあまあいました遠足ですね。
高校生でしょう。
土産物通りの段階で、すでに階段は始まっています。
あとはひたすら歩くだけ。
まだ100といってない段数で、後ろの17くらいだと思われる男子高校生から「疲れた」という声が。
おいおい、まだ始まったばっかやで。
そう、この階段は785段。これを登らないと参拝はできませんて。
30代の私はというと、写真を撮りながらちゃっかり立ち止まって小休止を挟むのです。
登りもゆっくり。だって、雨で滑りそうなんですもん。
おまけに足も短いので、そりゃあ、慎重に行かないと大変なことになります。
雨は未だ、止む気配がありません。
ただ登ることだけに集中していると、疲れます。時に立ち止まるのがよいでしょう。
まあまあ登ると、ようやく見えてきました。金刀比羅宮。
登り終えた高校生も多くいました。
スマホを構えた50くらいの男性教師が、女子高生を撮影。
――「ほらほら、3人、こっちこっち!」
――「おー、絵になる!(カシャッ)」
誰よりもはしゃいでました。楽しそうだなおい。
しかし、ここで休んではいけません。
多くの方はここがゴールですが、この裏に先へと続く道があるのです。
奥社です。今回の目的地は、実はこっち。
ここまでくると1368段にもなる。
覚悟して進みます。
もう雨を通りこして霧。
道の先が、もう真っ白。
足元は見えるので、迷子にはならなそう。雲の中をゆくみたい。
そして、雨の日故の滑りそうな地面。慎重にならざるを得ない。
ひたすら、上へと上がる道。結構大変です。
だって、全然たどり着く気配がしない。舗装されているけど、山道を歩いているようなもの。
遠いわー
無理やり歩を進め、ようやく見えました。
せっかくなんで、おみくじでも。なんと、お犬が入ってるではありませんか。
他にすることがないので、そのまま下ることにしましょう。
この段階で、実は筋肉痛を自覚。
着地した際のふくらはぎが痛いのです。相当激しい運動だったということか。
下りは早いけど、負担はかかります。
とにかくゆっくり、安全に降りて行き、再び金刀比羅宮の場所へと戻ってくる。
とそこで何やらお囃子の音が聞こえ、どうやら中で何かをやっている様子。
そしてそれをメモを取りながら見ている人、一眼レフで撮影している人が。
取材か何かでしょうか。
しばらくすると、舞が始まったようでした。
そんなことが行われているもんだから、参拝にやって来た人らも、そこを動けずに見入っています。
つーか、この状態では落ち着いて参拝できない。
後からやって来た20代30代男子の観光グループも、そこで立ち止まったまま。
動かないものだから、人が溜まってきました。
それを遠目で観察している私。
結局30分ほど見学してて、人が退いてから軽く参拝し、そのまま下ることに。
ふくらはぎが悲鳴を上げるのを自覚しつつ、降りていく。
結局最後まで、傘を手放せなかった。
よくよく考えたら、1368段の倍の階段を行くわけですよね。そりゃあキツイわ。
距離だけみたら、たいしたことのない歩数でしょうけど、やはり階段の上り下りは使う体力が違います。
考えて見れば、ここ数年、3階以上の場所に上がったことないわ。
帰りはJRにて。
ここの駅が、大変かわいらしい。
確かに、体力的には休憩もできるので登ることはできた。
膝も全く問題なし。というか私の膝は、伸ばすことが苦手なんです。
うつ伏せになって行うマッサージなどでは必ず途中から膝が痛み出し、大変苦痛な時間と化す。そんな人、私以外に聞いたことがない。
しかし今回必要なのは、曲げる方の膝。
曲げる分には、問題なかったようです。
とはいえ、下りている最中から筋肉痛の痛みを感じていたので、ここ以外に観光は無理だったでしょう。
それどころか、翌日観光も不可能。連泊するなら、最終日にした方が無難ですね。
結局、筋肉痛から完全復帰するのに3日かかりましたとさ。
~END~