時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

琴平記(雨のこんぴらさんを登る)

さてはて。

次なる旅は、こんぴらさんこと「金刀比羅宮」参拝です。

前回の美術館で、室内をめぐるよりも屋外を動いた方が合っていると分かったのと、
鳥取砂丘で自分の体力に自信が付いたので、ここいらで登ってみますか!と気合が入りました。

徳島で出会った方も、今の内に登っておきたいと言ってたのもあって、やっぱり今しかないと決意。

しかし、私は年の割には膝が弱いのです。
さあ、私は登れるでしょうか?

金刀比羅宮は、香川県琴平町にあります。

電車でのアクセスなら、JRを使うか、ことでんを使うかの2択。
始発駅である高松駅(JR)も高松築港ことでん)も、そんなに離れているわけではありません。
降り立つ駅も、全然離れていません。

ということで、行きは琴電、帰りはJRを使うことにしましょう。

バーバパパシート

バーバパパのシート!なんてかわいい!

というわけで、電車に1時間ほど揺られましてやってきました琴平。終点でした。
降り立ったその瞬間から、なんか観光地に来たなという実感が湧きます。

さて、さっそく金刀比羅宮に向かいます。
駅に案内図が出ているので、それを見たら橋方面に向かう感じでしたので、橋が架かっている方に足を進めます。

ちなみにですねー

本日天気予報では、思いっきり曇りマークが出ているわけですよ。
雨雲レーダーを確認しても、全然。
それなのに、どうして小雨が降っているのでしょう。

ものすごく細かい、水蒸気のような雨が確実に降っています。
仕方がないので、念のためにと持ってきていた折り畳み傘を広げます。

道を進んでいくと、これといって道案内が出ているわけではないけれど、何組かの人間が歩いてきていたので、おそらくそっち方面だと感じて歩いて行きますと、交通整理の方が2人ほどいたので察する。

ここまで来るとですね、土産物店が並んでいるので分かります雰囲気で。

そして、制服姿の若い方がまあまあいました遠足ですね。
高校生でしょう。

赤いセーターの高校生

赤いセーターの制服ですって洒落てる

土産物通りの段階で、すでに階段は始まっています。

あとはひたすら歩くだけ。

顔を出すぬいぐるみたち

かわいい歓迎

まだ100といってない段数で、後ろの17くらいだと思われる男子高校生から「疲れた」という声が。
おいおい、まだ始まったばっかやで。

そう、この階段は785段。これを登らないと参拝はできませんて。

こんぴら参道

まだまだ、はじまったばかり

ひたすら歩く

30代の私はというと、写真を撮りながらちゃっかり立ち止まって小休止を挟むのです。
登りもゆっくり。だって、雨で滑りそうなんですもん。

おまけに足も短いので、そりゃあ、慎重に行かないと大変なことになります。

雨は未だ、止む気配がありません。

金刀比羅宮の馬

途中、馬が住んでいた

ただ登ることだけに集中していると、疲れます。時に立ち止まるのがよいでしょう。

まあまあ登ると、ようやく見えてきました。金刀比羅宮

金刀比羅宮

屋根頭上が神々しい

登り終えた高校生も多くいました。

スマホを構えた50くらいの男性教師が、女子高生を撮影。
――「ほらほら、3人、こっちこっち!」
――「おー、絵になる!(カシャッ)」

誰よりもはしゃいでました。楽しそうだなおい。

 

しかし、ここで休んではいけません。

多くの方はここがゴールですが、この裏に先へと続く道があるのです。

奥社です。今回の目的地は、実はこっち。
ここまでくると1368段にもなる。

覚悟して進みます。

奥社への道中

ますます自然の中を進む

もう雨を通りこして霧。

道の先が、もう真っ白。
足元は見えるので、迷子にはならなそう。雲の中をゆくみたい。

そして、雨の日故の滑りそうな地面。慎重にならざるを得ない。

奥社への道

見て、この転びそうな地面!

ひたすら、上へと上がる道。結構大変です。
だって、全然たどり着く気配がしない。舗装されているけど、山道を歩いているようなもの。
遠いわー

無理やり歩を進め、ようやく見えました。

霧の向こうの奥社

霧の向こうに、うっすらとたたずむ

奥社到達

ようやくお出ましか

せっかくなんで、おみくじでも。なんと、お犬が入ってるではありませんか。

他にすることがないので、そのまま下ることにしましょう。

この段階で、実は筋肉痛を自覚。
着地した際のふくらはぎが痛いのです。相当激しい運動だったということか。

下りは早いけど、負担はかかります。

神々しい白峰神社

光加減が、なんとも神々しい

とにかくゆっくり、安全に降りて行き、再び金刀比羅宮の場所へと戻ってくる。

とそこで何やらお囃子の音が聞こえ、どうやら中で何かをやっている様子。

そしてそれをメモを取りながら見ている人、一眼レフで撮影している人が。
取材か何かでしょうか。

しばらくすると、舞が始まったようでした。

そんなことが行われているもんだから、参拝にやって来た人らも、そこを動けずに見入っています。

つーか、この状態では落ち着いて参拝できない。

後からやって来た20代30代男子の観光グループも、そこで立ち止まったまま。

金刀比羅宮にあつまる人々

人が集まってきた図。参拝待ちではない、ただ見てるだけ

動かないものだから、人が溜まってきました。
それを遠目で観察している私。

結局30分ほど見学してて、人が退いてから軽く参拝し、そのまま下ることに。

ふくらはぎが悲鳴を上げるのを自覚しつつ、降りていく。
結局最後まで、傘を手放せなかった。

よくよく考えたら、1368段の倍の階段を行くわけですよね。そりゃあキツイわ。

距離だけみたら、たいしたことのない歩数でしょうけど、やはり階段の上り下りは使う体力が違います。

考えて見れば、ここ数年、3階以上の場所に上がったことないわ。

 

帰りはJRにて。

ここの駅が、大変かわいらしい。

JR琴平駅

かわいい外観、凝ってますねぇ

確かに、体力的には休憩もできるので登ることはできた。

膝も全く問題なし。というか私の膝は、伸ばすことが苦手なんです。

うつ伏せになって行うマッサージなどでは必ず途中から膝が痛み出し、大変苦痛な時間と化す。そんな人、私以外に聞いたことがない。

しかし今回必要なのは、曲げる方の膝。
曲げる分には、問題なかったようです。

とはいえ、下りている最中から筋肉痛の痛みを感じていたので、ここ以外に観光は無理だったでしょう。
それどころか、翌日観光も不可能。連泊するなら、最終日にした方が無難ですね。

結局、筋肉痛から完全復帰するのに3日かかりましたとさ。

~END~