時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

新見記(羅生門を訪ねる)

岡山には有名処の鍾乳洞が井倉洞の他にもあって。
(参考→「井倉洞のスリルある冒険②」)

その中に「満奇洞(まきどう)」と呼ばれる鍾乳洞があります。
井倉洞と同じ岡山県新見市に位置しており、車さえあれば簡単に回ることが可能ですが。
生憎、私には車がなく身体ひとつで乗り込むしかありません。

その場合は路線バスになるのですが、このバスがまた本数が少なくて、前回回り切ることができませんでした。
そこで今回は満奇洞に直接アタック、そんな旅をしてきました。

新見市に行くには、岡山から北上する電車に乗ります。

鍾乳洞があるのは「井倉駅」、そこには1時間半ほどで着くかと。
無人駅になるので(観光案内所には人がいるけど)、切符は往復であらかじめ買っていた方がいいでしょう。

井倉洞へは、そこから歩いて10分程度ですが満奇洞に行くにはバスが必要です。

さらに、今回はそこだけでなく「羅生門」と呼ばれる、かつては鍾乳洞だった場所へ寄ってから満奇洞に行くという計画なので、まずは羅生門目指してバスに乗り込みます。

このバスを逃したら今計画はオジャンというくらい、ほぼバスがないので計画は重要。

乗り込んだバス、誰一人乗客がいないなんてことも、もはや日常。
まあ平日昼間の田舎バスなんて、そんなもんなので今更驚きもしない。
どんどん山の方へ向かっていくバス。

ここ新見市の井倉付近は、山の上に住居が広がっていて、そんな場所をバスは走り抜けていきます。

ここらでは、明らかに1本道であろう道。
よくこのバスが入れるなぁと感心するほど。運転手さんの腕が試されるのでした。

 

そして「羅生門入口」という所でバスを降りる。

羅生門の看板

めっちゃ書いてるー

確かに堂々と「羅生門はこちら」とでも言うかのような看板が立っています。
(これに気付かず、どっちへ行ったらいいですか?と聞いた私)

さて、羅生門について説明しましょう。

前述したとおり、かつて鍾乳洞だったもの。

今現在ではそれは崩落し、歪なアーチだけが門の如く残ってしまっているもの。
当然そのあたりには人は住んでおらず、手つかずの自然のままのように取り残されているそうです。

おまけにここ数年では、落石の危険もあって入り口だけしか見ることができなくなっている。

そういう場所だけど、見学者のために道路は舗装されていて、徒歩だと2キロの距離で行けます。
のどかな風景を超えて、山の方へ。

のどかな風景

絵みたいな光景よね

のどかな風景

天気もよかった

ここはバイクで走ったら気持ちがよかろう。この先、森の方に入ります。

道は、基本的には1本で、2ヵ所ほど分かれ道があったような気がするけど、全て右方向の道を選べば問題なし。

2キロなので、だいたい徒歩25分ほどで開けた駐車場に出ます。

ここから羅生門までは歩きです。車の人も、バイクの人も下りてもらいましょう。
道は狭く、何ならかなり草の生い茂った階段を下ります。

緑の階段

緑の階段です

ここを下りていくと。

羅生門の全貌

こここそが・・・

ここが羅生門

普段、縦に長い写真は載せないし撮らないけど。ここはあえて。

でもやっぱり見づらいから、横長で。

羅生門

門だけをアップで

ちょっとまぶしいから、もう一枚。

羅生門

光加減を変えて

まさに門ですね。このアーチの向こう側にも、木々が続いています。

本来、ここは入り口なのです。
ここをくぐって、また別の取り残された門へと行けるはずなのですが、落石の危険のためここより先は進めません。

数年前までは、ここをくぐることができたみたいだけど、残念ながら落石系の懸念なら、今後もくぐることは叶わないでしょう。

無料の場所、わざわざ危険を取り除く必要性も感じないし。

そのため、ますます草木が多い茂り、これまでなら人が通れるくらいにはなっていたものの、今では人を全く寄せ付けない門になってしまっている。

この場所は、いつかは人が入ることすらなくなって、自然に飲み込まれていくかもしれません。
すでに、その兆候はありました。

展望台

展望台があるにはあるけど、

緑の絨毯

こんな場所にあるからね

でも一度くらいは、この先まで行ってみたかった。

ここをくぐると、冷気とモヤを感じるらしく、まさに羅生門という名にふさわしい門だと言われているみたいだけど、それを感じることができなかったのは残念。まあ、分かってて、それでも見たいと来たんだけど。

羅生門

通りたいんだけどなぁ

しばしそこに立ち止まってたけど、さすがに7月の熱気には耐えられず(前日の雨で、とにかく蒸し暑い)、早々に引き返すことに。

戻る前に、もう一枚。

羅生門の光景

角度変えたら、何が何やら

ね、もう人は絶対に通れない感じでしょ。壮大、としか言いようがない。
ある意味、人が通れなくなって初めて、ここはパワースポットになるのかもしれません。

さよならを告げて、元来た道を上がります。

駐車場には3台のバイクが止まっていて、バイク乗りの姿が。奴らも私が来た道を向かっていったよ。

さらに帰り道、また別のバイクともすれ違ったので、ツーリングコースなんだろうなと。
いいなぁ、バイクに乗れば2キロなんてあっという間でしょうね。

満奇洞に行くバスが私を拾いに来てくれるまで、まだしばらく時間がかかりそう。

次回に続くよ。↓

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