時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

広島記(補足編)

これまでのお話

旅行記(広島・序章)
広島記(原爆ドームと資料館①)
広島記(原爆ドームと資料館②)

最後、補足にて締めたいと思います。

今回の旅の目的は、この平和記念公園でした。
ですので、他の観光地には寄ってません。

ほぼほぼ爆心地でもあった原爆ドーム

原爆ドームの説明書き

ドームにあった説明

広島駅からだいたい2キロくらいに位置する場所なので、そこからドームまで歩いたら確かに30分ちょっと。

さすがにほぼ爆心地では即死だったでしょうが、近くで被害に遭われた方だと、2キロくらいはもしかしたら歩けたかもしれません。

時間はかかったでしょうけど、家まで歩いて帰宅できた子もいるくらいなので。

どんなもんだったんでしょうねぇ。
周りでは死体の山。建物は崩壊。生きている人も、身体が大変な状況で。
それを見ながら。いえ、もう自分のことで精一杯で、もしかしたら感覚も麻痺していたかもしれません。

そんな道を歩きまして、そう考えると、ここまで復興したのだから人間の力ってのはすごいもんです。

広島もだけど、高速道路から見る神戸もすごいですよ。
「よくもあそこから、ここまで・・・」と毎回感動します。

 

確かに当時の方々の苦労は、今ではちょっと想像できません。

しかし、今の世を生きる人々が当時と比べて幸せかというと、場合によるでしょうな。

当時には当時の苦労があり、今では今の苦労がありますから。

なんせ、自殺者が大量ですからね。生きるための最低条件が違いますから、一概に「今の人間は当時に比べて幸せなもんだ」とは言い切れない悲しさがあります。

平和とは、命を脅かされることのない世の中であるなら、脅威はなにも爆弾だけとは限らないのです。

 

長くなった広島記だけど、最後にちょっと広島の街で感じた、私のショッキングな出来事を1つ。

実はこれが一番今回の旅でショックだったんだけど、広島駅から歩いて公園方面へと向かったわけで。途中、反対方向へ歩いてたけど。

基本は大通りをまっすぐ歩いて行くと、公園まで行けます。

するとですね、大きな交差点が見えるのです。

エディオンの通りがあったり、SOGOがあったり。

そのSOGOは一つの目印なんですよ。この裏にあるバスセンターが、帰りのバス乗り場なので。

で、通りからSOGOが見えて、「あ!」と思って。でもその前には大きな道路、交差点なんですよ。
あっち側へ行くには、この道路を横切らないといけない。

その付近には地下へと続く階段があって、それならここから降りて向こう側へ渡ろうと。
そう思って階段を降りてショック。

・・・地下街がありました。

いやね、私はここを普通の地下道へ続く階段かと思って。
単なる通路かと思ったんですよー。そのつもりで降りてったら、普通に広場になってて、お店もあるじゃねぇですか。

しかも、駅へと続く道や、SOGOへの入り口もあって。
私はちょっと、ここでカルチャーショックを・・・

だって、普通の地下道のつもりで降りたら、そこは地下街だったんだもの!

都会では地下街なんて普通ですか?あ、そうですか・・・
そりゃ、大阪神戸でこういうのは普通かもしれないし、私も気にせずに降りてったんでしょうけど、広島よ広島!

確かに都会だなーとは思ってたけど、まさかここまで・・・
これが一番のショックでしたね。

地下へと続く階段

こっちは地上へ出た方の階段

降りた方は、もっと、こうもっと!もっと普通の地下道への階段だったの!

派手ではないけど、この下に広がる光景をぜひ見てほしい。


ええ、原爆ドームより、資料館の展示物よりも何より大きかったショックでした。
ある意味そのおかげで、公園内では冷静だったかもしれません。

ありがとう広島地下街、「シャレオ」。並び変えるとお洒落。

ここまで復興できた広島に、乾杯。

広島と原爆ドーム

~END~