時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

今治記(しまなみ海道をちょいと歩く)

久々に、遠出をしてきました。
今回行ったのは「しまなみ海道」愛媛側の入り口も入り口の場所。

しまなみ海道とは、愛媛の今治と広島の尾道に連なる島々を渡ることができる海道です。
橋が架けられているので、車や原付はもちろん、自転車、なんなら徒歩でも渡れる奇特な橋です。

ちなみに、本州に繋がる橋ですが。

徳島は兵庫に繋がる「明石海峡大橋」、香川は前回見た岡山に繋がる「瀬戸大橋」、そして愛媛が広島に繋がっています。
橋はそれぞれに名称があるので、多分まとめて「しまなみ街道」だと思われます。

なぜ今回そこを選んだかというと、四国と本州をつなぐ第二の橋を見たくなったからです。しかも調べてみると、しまなみ海道は歩いてでも渡れるとな。

他の橋では、ありえないことですよ。
そういう情報を得たので、行ってみようかな~と思ったのですが、なにぶん夏真っ盛り。
この暑い中、そんなことが可能なのか。

しまなみ海道自体は、60キロ近くあるのですが、途中で島に立ち寄ることもできるので、当然引き返すことも可能です。

調べますと、「波止浜(はしはま)」から橋に入り「馬島」という小さな島までの距離は2キロないくらい。
これなら往復でもなんとか行けそう。

というわけで、波止浜から馬島までを歩いて渡ってみることにしました。
(なぜ波止浜なのかというと、そこの展望館に行くことが当初の目的だったからです)

 

さて波止浜という場所。

私はよく知らなかったけど、今治から駅1つ分進んだ場所になります。
なんだかんだ今治にも行ったことがないのに、さらにマイナーな場所で電車を降りることになりました。
ちなみに今治は、バリィさんの故郷です。

波止浜駅は、無人駅です。
この駅に下りた時、「こんな田舎に一人下されてどうしよう」といった心境になりました。思わず引き返そうと思ったくらい。
それくらいの田舎です。

そこからまず、目指すのは「来島海峡展望館」という所。
元々は、ここから橋を眺めようという企画だったのです。

とりあえず町を歩いてゆき、コンビニなどの目立つポイントを頼りに進んでいきます。

ある程度進むと案内標識が出ていますので、それに従って進むと、いつの間にか道路に青い線が入っているのが分かります。

橋へと向かう道

この青いラインを進むとよいよ

このブルーラインこそが自転車走行のラインだそうで、ひとまずこれに従っていくと、どうにかたどり着けそうです。
でも正直、確信は持てなかったですけどね!

なんとなくの感覚で進みます。
もう案内標識の「来島海峡展望館」という文字だけが頼りです。

案内標識

この看板だけが心の救い

道の途中、階段がありました。
この階段を上ると、来島海峡大橋の入り口に行けます。

来島海峡大橋への階段

階段が多分、ショートカットルート

しかし、その前に展望台を見ておきたかったので(実はこの時点で橋を渡る決心は、まだ定まっていなかった)、橋に入る前に展望館に向けて歩きます。

今回は、本当にこの道で大丈夫なのか、常に不安が付きまとう旅でした。

心細いったらなんの!

 

それでも、どうにかたどり着いた展望館。森の中を進みましたよ。

来島海峡大橋の碑

綺麗な地面

そこで橋をぼんやりと。橋が架かっている手前の小さな島が馬島っぽいです。

来島海峡展望館

真ん中に見えるの「馬島」

意外と距離がないように見える。
あそこまでなら、なんとか歩いて渡れそうと思ったので行ってみる決心がつきました。

さて、先ほどの場所まで戻り、来島海峡大橋に合流します。

来島海峡大橋の入り口

自転車歩行者はこっち

車の道路の脇に、自転車・歩行者専用通路が設けられているんですね。
ここを通ります。

来島海峡大橋に合流

いざ、入っていきます

ぐるりと回りながら合流ルートへ。

橋への合流

途中、歩いてきた道を見下ろしてみた。
左奥へ進むと、展望館に着きます

さて、さっそく合流へ。

橋上の光景

橋の上に登った!

正直、感激しました。

橋を車以外で渡ることなんて人生で体験したことがなく、橋の上を歩いているということが本当に感動でした。

来島海峡大橋の上から

ちゃんと歩道があるよ

空の青さも、喜びのひとつ。前日の雨のせいか、雲が厚い。

しまなみ海道からの空

城が隠されてそう

来島海峡大橋

振動が伝わって揺れるのだ、スリル

一言で言って、楽しい。とても心が舞い踊ったのを覚えています。
そして下をみると、なんて海が美しいのでしょう!

橋から覗く光景

ブルーグリーン!

瀬戸内海の海

ちょっと乗り出して撮影(危険)

前も書いたけど、瀬戸内海って綺麗なんですねぇ。
思わず身を乗り出して写真を撮りました(危険です)。

とにかく楽しかった、この橋を渡るという体験。
途中で料金所があるのですが、その手前に階段があります。ここを下りれば馬島に上陸できるのです。

馬島に降りる口

下りられるのは、身体ひとつor自転車

今回はここで引き返すのですが、島にも降りてみることに。

馬島の海

橋から見た馬島、これは降りるっきゃないでしょ

エレベーターで地上に降りると、本当に「島」っていう感じ。

人が多くはないけど住んでいるらしく、島民しか立ち入れない場所も多いので探索の際は気を付けましょう。

途中、この橋を工事中に亡くなった方々の慰霊碑がありました。
25年近く前の事故ですが、今でもお供え物がありました。手を合わせていると、思わず涙が・・・

ひとまず海を目指して歩きます。

馬島の海岸沿い

地元の人の船

馬島の海岸から

透明感のある海です

このあたりには「GLAMPROOK」という施設があって、おそらく島のレジャー施設かと思われます。先ほどの海岸沿いにあります。

馬島のGLAMPROOK

なかなか大きい施設

グランピング

なんか快適そうなグランピング

HP見たら、結構豪華だった。雰囲気の良さそうな施設です。隣には、テント型の宿泊所も。
こういう所で時間を過ごすのも、いいなぁ。海は綺麗だし。

島の先端には神社があったので、そこを参拝してから引き返しました。

馬島から見える海②

しばらく海岸で黄昏てた

ああ、楽しかった。

帰りは、行きほどの感動は無かったですが(やっぱり初体験の感動って別物!)、
曇っていたので快適に歩いて戻れました。

そしてまた再び展望館に戻って、そこでアイスをいただきました。
(だって、それまで自販機ひとつないんですもの)

このアイスがかなり美味しかったので、写真でもひとつ。

レモンアイス

ちょっと溶けかけのようなアイス、うまか

レモンアイスです。瀬戸内と言えば、レモン。

ちょっとシャリッとしたソフトって感じで、大変に美味かった。
2、3杯くらい食べたかったけど、恥ずかしかったのでやめました。

残念。