時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

初めて友人と行った旅

前回、お寺目的で遠出する人の気持ちが想像できないと書いたけれど、その割には私が初めて友人と旅行で行ったその先は、神社でした。

hikikomoru-shikou.hateblo.jp

 

初めて家族ではなく、他人(友人)と旅行をしたのは20代の時。

そしてその行先は、なぜか三重県
そう三重の神社、誰もが知ってる伊勢神宮ね。

友人らと「どこへ行こう?」と悩みに悩んで決められなかった際、私の脳裏に浮かんだのが漫画「クレヨンしんちゃん」。

実家ではクレヨンしんちゃんの単行本を揃えており、それはもう10代の頃から読みまくってる愛読書の一つ。

そこで、ひろしが出張で三重県に行くことになり。
取引先である「ミエケーンカンパニー」の若い女性と、ミキモト真珠島やらナガシマスパーランド等へ赴いて案内を受けるという回があったのです。

そしてそれを「不倫旅行ではないか?」と怪しみ尾行するみさえたち、という話だった。

それが頭に浮かんでいたから三重県とかは?」と試しで提案してみたら、あっさり承諾されたという。

実際に行ったのは、伊勢神宮おかげ横丁という、なかなか渋いスポットになってしまったが。

多分ガイドブックに一番大きく載ってたからだと思う。

 

そんな初めて友人と行った電車での旅。三重県

途中、JRとつながった別の鉄道会社の電車に乗り換えなければならず、その乗り換えの駅に着いて、その改札を利用したほぼすべての乗客が改札で捕まってしまったり。
(別会社への乗り継ぎなので、乗ってきたJRの切符と、これから乗る切符を重ねて通さなければならない)

訳が分からず、強引にバーを乗り越えて出てしまったり。
(当時は、そんなルール知らなかったのだ)

出ようとする乗客が次々とバーに挟まって往生してるあの状況は、なかなか面白かった。
10以上もズラーっと並ぶ改札の、ほぼ全ての改札でエラーが続出。

・・・いやね、本当に観光客はそんなこと知らんのよ。

連れの友人は都会に住んでるはずだけど、揃って改札バタンを食らってた。

この旅の中で一番印象深い出来事でした。

 

伊勢神宮

こんなとこで写真を撮った記憶もない

泊った旅館も、何を話したも。
正直、何を食べたかも覚えてない。

とかく、先ほどの改札バタンと、人気のない歩道ですらない道をナビ頼りにひたすら歩いた記憶しかない。

そして現地で赤福を買いすぎてしまい、しばらく赤福地獄に陥った記憶と。
行ったのが2011年3月9日で、翌日10日の深夜に帰宅したことくらいだ。

その翌日はバイトが昼からだったので昼近くまで眠って、そこからゆっくりPCで動画見てた時、ニュースで地震速報があったという。

だから大した印象も残ってない旅だったくせに、日付だけは覚えている。忘れられない。

なんせ、1日ズレてたら帰れなかった可能性があったから。
運だけはよかったらしい。

そういう意味で、ものすごく印象に残っている「初めての旅」でした。

 

そう。案外、旅で行った場所のことなんて、すぐに忘れるもので。

それこそ写真にでも撮っておけば、なんか行ったんだなってくらいのものでしかない。

だけどその時の道中、
「こんなことがあった」
「こんな思いをした」
ってのは、案外忘れないものです。

そんな小さな感想は、同じ三重県伊勢神宮に行ったこれまでの、そして世界中の人の中でも、我々だけにしか通じない共通の思い出として地味に残り続けるのです。