これまでの戦場
・嵐山記(一人で保津川下りの旅①)
・嵐山記(一人で保津川下りの旅②)
さて、川下りを楽しんだ後は、有名だと言われる「渡月橋(とげつきょう)」の近くに下ろされます。
有名な観光地の所まで自動で運んでくれるので、楽ですねー
さて、ここからどうしましょう。
近くにいくつかあるスポットくらいは調べているけれど、場所も距離も方角すら知りません。ぶっつけ本番プラン。
とりあえず、渡月橋を渡ります。
ここらへんになると、京都を代表する観光地なだけあって、人が多い。
一般客もさることながら、やはり多いのは学生ですね。
修学旅行で来てるみたいです。
川下りの多くを修学旅行生が乗りに来るというのも納得。
やはり名所や土産物店の連なる嵐山は人気なようです。
橋を渡って、旅館のような建物が連なる方へ歩いて行きますと、事前情報で見ていた「モンキーパークいわたやま」の看板があるではありませんか。
よし、そこまで行こうと思い、道を進みます。
そんなに遠くはありません。むしろほぼ近所。保津川下りの船を降りた場所の向こう岸ですね。
時刻は15時くらい。入場料を払い、そこから20分ほどかけてサルのいる展望台のところまで登ります。
道中はほぼ山歩き。
相変わらず、山があればそっちに向かってしまいます。
そこでしばし休憩。ここでは主に男子中学生が多い。
土産にも神社仏閣にも興味のない男子には、うってつけでしょう。同じサル同士、親近感がわくのでしょうな。
(かくいう私も、そこまで神社仏閣に興味がない)
ここでは100円でサルに餌がやれるみたいです。
ちょっと休んで下山。
嵐山に来たら、ここは是非とも行きたかったので16時くらいに向かうと、なんと17時で閉園とのことで、慌ててお寺に入る。
庭園が有名だそうで、庭園だけ見たい方も多いみたいだけど、そこまで知らなかった私は庭園とお寺に入れるチケットを800円で購入。
お寺は16時45分までしか駄目とのことで、駆け足で巡ります。
(今日は走ってばっかだな)
お堂には畳の部屋があって、そこからお庭が眺められるので、旅の疲れをしばし癒せます。
正直、モンキーパークに寄らずに最初からここにきて、1時間くらいボーっとしていたかった。
この座敷に座るだけでも、払う価値のある料金ですよ。
大事なのは、見物ではなく体験です。本当に、まったりできますよ。
もし、ゆったりした一人旅をお望みなら、下船してさっさと天龍寺に行ってください。
お手洗いも室内にあります。
そのあと40分ほどになったので、庭園へ。ここも17時までなので、まあ時間がないですこと。
でも、この庭園は美しいです。
正直言うと、いつか行った後楽園がクソと思えるほど、立派で見ごたえのある庭園でした。
もちろん、このお寺からも見えるお庭も素敵だけど、その奥に広がる庭園はもっと素晴らしい。
本当、あの岡山後楽園ってなんだったのか。
ただ広いだけで平坦で、私にとっては見ごたえのない庭園でした。
まあ、所詮は庭園ですよね。
やっぱりこう、その先がどうなっているのかを悟らせないところが、風情あると思いません?
そういう部分が、後楽園の足りないところでしょう。
あっち側に何があるのか、簡単に見渡せてしまうのですから。
(それが逆にいいという人もいるかしら?)
でもやはり、日本が誇る京都には勝てません。なんせ、世界文化遺産だもんで。
余裕なく天龍寺を見て回り、時刻は17時過ぎ。
予定では18時に嵯峨嵐山駅に戻ればいい計画ですのでまだ時間があります。
とはいえ、17時で閉まってしまうところも多く(モンキーパークなんて16時閉園)、
写真撮影のことなんかも考えると、日が出ている内に観光して回った方がいいですね。
とりあえず、さらに有名な竹がいっぱいある「竹林の小怪」まで行ってみます。
(私一人だけの旅の場合、とにかくよく動く。食べたり休憩もせずにひたすら動き回るので、一般人は付いてくるのが大変です。だから旅行は絶対に一人派)
うん、確かに圧倒的な竹だわ。
それ以外、感想は特に。静けさはよかったよ。
そうこうしてる内に18時を回りかけたので、駅まで引き返します。
平日とはいえ、やはり京都は日本一の観光地。
これまで行ったどの場所よりも、人でにぎわってました。
やっぱり修学旅行の学生さんが多かったかな。
実は私も学生の頃の修学旅行は京都でした。その時は、金閣寺と映画村に。
子どもはこういう分かりやすい所の方が好きでしょう。
そして大人になって、一人で京都に行くのもいいものです。
まだまだ名所がいくつもあるので、また京都には訪れてみたいもんです。
川下りも、一番の時期は11月の後半、紅葉の季節だそうですので。
そして改めて、旅は一人に限ると思いました。
疲れ方が違います。
やっぱり人といると、道中、話をしなきゃならんわけでして。
話をしていると、せっかくの景色に集中できない。写真も取れない。何なら頭痛がしてくる。
食事だって、しゃべりながらよりも一人噛み締めた方が集中できます。(一人だと食べないけど)
行くも行かぬも自己判断、自分のペースで歩き、自分のペースで休める。
友達と行ったら、近所の公園だって楽しめるわけですよ。
結構なお金をかけてまで、どこかに行く必要性を感じない。
感動は、心で噛み締めるべきです。
これと同様、大人になってから家族旅行にも行ったことがあるけど、家族旅行なんて、まあ友達旅行以上にクソですね。
あんなの、全然楽しくない。
むしろ家族旅行だけしてたら、私は旅行が大嫌いになってたよ。
ただついて行くだけの旅なんて、時間の無駄。
お金は出してもらえるけど(出す側に回る人もいるが)その分、何かが確実に失われます。
やっぱり、一人静かに知らない街を目的をもって歩いてみる、これこそが旅の醍醐味です。
とはいえ、一人粋がってても、浴衣着て観光してるカップルを見かけると羨ましかったり・・・
京都旅行は、一人で来るにはちょっと寂しい旅になりました。
~END~