時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

嵐山記(一人で保津川下りの旅③)

これまでの戦場
嵐山記(一人で保津川下りの旅①)
嵐山記(一人で保津川下りの旅②)

さて、川下りを楽しんだ後は、有名だと言われる「渡月橋(とげつきょう)」の近くに下ろされます。
有名な観光地の所まで自動で運んでくれるので、楽ですねー

さて、ここからどうしましょう。

近くにいくつかあるスポットくらいは調べているけれど、場所も距離も方角すら知りません。ぶっつけ本番プラン。

とりあえず、渡月橋を渡ります。

渡月橋

地味だけど、これが渡月橋

ここらへんになると、京都を代表する観光地なだけあって、人が多い。
一般客もさることながら、やはり多いのは学生ですね。
修学旅行で来てるみたいです。

川下りの多くを修学旅行生が乗りに来るというのも納得。
やはり名所や土産物店の連なる嵐山は人気なようです。

橋を渡って、旅館のような建物が連なる方へ歩いて行きますと、事前情報で見ていた「モンキーパークいわたやま」の看板があるではありませんか。
よし、そこまで行こうと思い、道を進みます。

そんなに遠くはありません。むしろほぼ近所。保津川下りの船を降りた場所の向こう岸ですね。

時刻は15時くらい。入場料を払い、そこから20分ほどかけてサルのいる展望台のところまで登ります。

道中はほぼ山歩き。
相変わらず、山があればそっちに向かってしまいます。

モンキーパークいわたやま

看板の陰にサル

そこでしばし休憩。ここでは主に男子中学生が多い。
土産にも神社仏閣にも興味のない男子には、うってつけでしょう。同じサル同士、親近感がわくのでしょうな。
(かくいう私も、そこまで神社仏閣に興味がない)

ここでは100円でサルに餌がやれるみたいです。
ちょっと休んで下山。

展望台にバナナ

町を見下ろすバナナ

そこから、世界遺産天龍寺に。

嵐山に来たら、ここは是非とも行きたかったので16時くらいに向かうと、なんと17時で閉園とのことで、慌ててお寺に入る。

庭園が有名だそうで、庭園だけ見たい方も多いみたいだけど、そこまで知らなかった私は庭園とお寺に入れるチケットを800円で購入。

お寺は16時45分までしか駄目とのことで、駆け足で巡ります。
(今日は走ってばっかだな)

曹源池庭園より

お金を払ったら、奥の建物にも入れるよ

天龍寺の渡り廊下

靴を脱いでるから、楽しく歩ける

お堂には畳の部屋があって、そこからお庭が眺められるので、旅の疲れをしばし癒せます。

正直、モンキーパークに寄らずに最初からここにきて、1時間くらいボーっとしていたかった。

座敷からの光景

座敷で座ってお庭を見ていましたら、、

お座敷からの光景

明治風ファッションな殿方を発見。イカ

この座敷に座るだけでも、払う価値のある料金ですよ。
大事なのは、見物ではなく体験です。本当に、まったりできますよ。

もし、ゆったりした一人旅をお望みなら、下船してさっさと天龍寺に行ってください。
お手洗いも室内にあります。

座敷の空間

座って休めるって、ありがたい・・
(*寝転ぶことは禁止されてます)

お堂からお庭を

座って見る景色もまた、額に入った絵みたいでいいよね

そのあと40分ほどになったので、庭園へ。ここも17時までなので、まあ時間がないですこと。

でも、この庭園は美しいです。
正直言うと、いつか行った後楽園がクソと思えるほど、立派で見ごたえのある庭園でした。

天龍寺の庭園

この静けさを見て!

もちろん、このお寺からも見えるお庭も素敵だけど、その奥に広がる庭園はもっと素晴らしい。

曹源池庭園の美しさ

合間から光が、まぶしい

曹源池庭園の木々

木が多いのよ木が

庭園の小道

狭い道って、風情あるよね

庭園の小川

小川が流れていたよ

本当、あの岡山後楽園ってなんだったのか。

ただ広いだけで平坦で、私にとっては見ごたえのない庭園でした。
まあ、所詮は庭園ですよね。

やっぱりこう、その先がどうなっているのかを悟らせないところが、風情あると思いません?

そういう部分が、後楽園の足りないところでしょう。
あっち側に何があるのか、簡単に見渡せてしまうのですから。
(それが逆にいいという人もいるかしら?)

でもやはり、日本が誇る京都には勝てません。なんせ、世界文化遺産だもんで。

曹源池庭園の光景

この木の密集具合よ。背後の見えてる山もよい

余裕なく天龍寺を見て回り、時刻は17時過ぎ。

予定では18時に嵯峨嵐山駅に戻ればいい計画ですのでまだ時間があります。

とはいえ、17時で閉まってしまうところも多く(モンキーパークなんて16時閉園)、
写真撮影のことなんかも考えると、日が出ている内に観光して回った方がいいですね。

とりあえず、さらに有名な竹がいっぱいある「竹林の小怪」まで行ってみます。
(私一人だけの旅の場合、とにかくよく動く。食べたり休憩もせずにひたすら動き回るので、一般人は付いてくるのが大変です。だから旅行は絶対に一人派)

竹林の道

竹が多い場所よね

うん、確かに圧倒的な竹だわ。
それ以外、感想は特に。静けさはよかったよ。

野宮神社

縁結びの神社かな

そうこうしてる内に18時を回りかけたので、駅まで引き返します。

平日とはいえ、やはり京都は日本一の観光地。
これまで行ったどの場所よりも、人でにぎわってました。

やっぱり修学旅行の学生さんが多かったかな。
実は私も学生の頃の修学旅行は京都でした。その時は、金閣寺と映画村に。
子どもはこういう分かりやすい所の方が好きでしょう。

そして大人になって、一人で京都に行くのもいいものです。
まだまだ名所がいくつもあるので、また京都には訪れてみたいもんです。

お食事処

昼間は、もっとにぎわってました
(これは17時過ぎの光景)

川下りも、一番の時期は11月の後半、紅葉の季節だそうですので。

そして改めて、旅は一人に限ると思いました。
疲れ方が違います。

やっぱり人といると、道中、話をしなきゃならんわけでして。
話をしていると、せっかくの景色に集中できない。写真も取れない。何なら頭痛がしてくる。

食事だって、しゃべりながらよりも一人噛み締めた方が集中できます。(一人だと食べないけど)

行くも行かぬも自己判断、自分のペースで歩き、自分のペースで休める。

友達と行ったら、近所の公園だって楽しめるわけですよ。
結構なお金をかけてまで、どこかに行く必要性を感じない。
感動は、心で噛み締めるべきです。

これと同様、大人になってから家族旅行にも行ったことがあるけど、家族旅行なんて、まあ友達旅行以上にクソですね。

あんなの、全然楽しくない。

むしろ家族旅行だけしてたら、私は旅行が大嫌いになってたよ。
ただついて行くだけの旅なんて、時間の無駄。
お金は出してもらえるけど(出す側に回る人もいるが)その分、何かが確実に失われます。

やっぱり、一人静かに知らない街を目的をもって歩いてみる、これこそが旅の醍醐味です。
とはいえ、一人粋がってても、浴衣着て観光してるカップルを見かけると羨ましかったり・・・

京都旅行は、一人で来るにはちょっと寂しい旅になりました。

小怪のお地蔵さま

~END~