夏休みのために、つい最近買ったゲームソフトは、トラックで荷物を運ぶという運搬モノ。
その名も「SNOW RUNNER」。
しかも、舞台は舗装されていない道がほとんどを占める。山道とか大きな水たまりとか、泥の中とか。
今まで自分を操作して走るだとか戦うだとか、そういうゲームはやってきたものの、今回のような車を操作するゲームは子どもの頃にやった「チョロQ」くらいのものである。
だから、最初は勝手が分からなかった。
パッケージ版ではなく、ダウンロードでの購入のため説明書の類は一切なし。
あるのかもしれないが、よく分からない。
普通、ゲーム内で主人公やら乗り物を動かすのは「アナログスティック」という、要はぐるぐる動かせるスティックで、基本的にはそれで操作をすることがほとんど。
○とか×のボタンはあくまで、選択や決定などに使われる。
そのため今回もそうだろうと、さっそくスティックを傾けてみても、まるで車は動かない。
その他のボタンを押しながら傾けてみても同じ。
1ミリも動かない。おかしい。
調べた結果、まずは別のボタンでエンジンをかけ、ブレーキを解除しなければならないことが判明。
そりゃそうだ。
ハンドルを切るよりも前に、エンジンをかけないことには車は動かない。
そんな当たり前のことが失念していた。
そして、エンジンはサイドブレーキをかけた後に切るのだから、当然、エンジンをかけた後、解除しなければいくらペダルを踏んでも進むわけがない。
現実の車だって、ハンドルだけ動かしてても一向に曲がれないのと同じ。
アクセルペダルを踏んでないと進まないでしょ。
そうだった、そうだった。
すっかり忘れてたわ。
こういうゲームを全くやらないから分からなかったけど、結構忠実なのね。
ただまあ自分以外の人間はいないし、後続車や対向車もいないため、ウィンカーというシステムはないらしい。
別に、夜道を無灯火で走っても、逆走しても問題ない。
むしろ普通にスタックするし、崖があれば1回転とか普通にする。
それをウィンチひとつでどうにかしなきゃならないため、結構難しい。
なんだかんだ、右手のボタンででエンジンを押しつつ(アクセルペダルを踏むように)、左手のスティックでハンドル操作をするという操作。
最初の内はこの操作性に戸惑っていたが、1日やっていると、不思議なことに慣れてくる。
スピードもどんどん出せるようになってきた。
これが、慣れというやつだ。
こうやって脳と手が一致することで、ゲームの腕前は上がっていく。
こういう操作って子どもの内の覚えは早いけど、年を重ねるにつれ、なかなか覚えられず覚えて頭で分かっていてもうまく働いてくれないことが多いと聞く。
でもよかった、まだまだ現役だ。
叔母もたまに私の部屋でゲームをしていくが、なかなか操作をモノにできなくて、一つの動作を教えたら、それまでやってた操作を忘れるから逐一教えてやらなければならない。
でも1つできる度に喜んでいるし、助言することなくできたら、こっちも嬉しい。
こういう操作って、本当に訓練だ。
ちょっとやっただけじゃ覚えられないし、うまくいかない。
でも、どのボタンを押せばどう動くかを本当に慣れるまで何度もやってみて、間違えては覚え、それを繰り返していくことでだんだんとモノになる。
最初は全然動かせなくても、それでも1日もやってると対応していくのだから、やり続けるって大事だなと思う。
そんなこんなで進んでいく「SNOW RUNNER」というゲーム。
この夏は、トラックドライバーとして毎日走り回っては上達していくけれど。
どんなに操作がうまくなったとしても、現実の私は立派なゴールドペーパードライバーであることに変わりはない。