昨夜のことであった。
夜、いつものようにPCにて動画を拝聴していたら、真上をゴキブリが飛んでいった。
そう、私の頭上を飛んだのだ。
さすがに、飛ぶ姿を目撃したのは初めてだ。
だいたい2メートルの位置を水平にバーと飛んでいた。
その姿は、スズメと大差なかった。羽ばたいていた。
30分後、次に見つけた時には、全く違う方向から出てきた。
アイツ等って、本当に不意を突くのがうまい。
思いもしないところに現われる。
「どこやー、どこやー」と睨んでいても一向に出てこない。
ふとした時に、思いもしない方向にいる、こわい。
とにかく、動きまくっている。
飛んだ後は下の地面を私の目の前で堂々と横切り、警戒は解かないものの、油断させるためにいったんテレビゲームを初めてさらに30分後、次は冷房付近で見つけた。
そして母親がスプレーしたせいで冷房の中に入り、また出てきて下に落ち、今度はタンスをカサカサと這い上がったあと、机の奥に逃げこみ、最終的にはベッドの奥の隙間へ。
マットレスを剥がし、下の板も全て除いたその下で発見。
とどめの一撃を親が放ち、無事に格闘は終わった。
あー、怖かった。
こういう時、頼りになるのは母親だ。
男なんて、全く当てにならない。
それにしても、あんな小さな薄っぺらい身体をして、この短い時間の間、どれくらいの距離を移動したのだろうか。
そうとうな運動量である。
あんな、髪の毛みたいな足してさ。どんな構造をした身体なんだろう。
その活動力だけは、見習いたいものである。