時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

これはミュージアム水族館(冬の神戸旅行記①「atoa」)

友人が誘ってきたので神戸旅行に。

目的は、2年ほど前にできた水族館「atoa」。

出張の合間に会社の人らと行ったことがあるらしいが、時間がなく、おまけに人だかりでゆっくり鑑賞できなかったという無念から、時間をおいて誘ってきたので同行してみた。

atoa

正直、入り口が分からなかった

ここ、HPでは「平日は時間予約なしでもOK」という文を見たから、「じゃあ土日はどうなんだ?」と思いつつも、別に大丈夫だろうと高を括って何もせずにやってきてみたら。
(水族館に朝一で行く人は稀だろうと意見が一致した)

到着時刻が開園して5分ほど経った10:05。

むしろ受付には誰一人いなかった。即チケットを購入できた。やはり朝一で水族館に行く人なんて稀だったのだ。

後から来た客が予約してる旨を告げていたが、正直予約なんて全くの不要だっただろう。予約するだけ、時間の無駄である。

さて、入園してすぐに広がる、照明の凝った室内。

輝く館内

天井の照明が無駄にきらびやか

を、すり抜けて向かうのはエレベーター。

4階の屋上に売店があって、まずに目指すはそこ。
なんでもここの売店のソフトクリームが美味しいと友人が言ったので。

売店そのものは開園と同時に営業してるみたいだけど、まさか開園してすぐに客が来るとは思ってなかったんでしょう。
若い店員さんが少々戸惑っていた。

おまけにこの寒い中(気温一桁、その日は後に雪が舞った)、ソフトクリームを買い求める客など完全に想定外。

結果、10分ほどお待ちくださいと言われたので、屋上にある水槽を見て時間を過ごしました。
屋上には、ウミガメやペンギン、カピバラが。

ウミガメ

桂浜から来たって!

朝の10時過ぎ、ペンギンは朝の健康チェックと朝ごはんをもらってた。

それにしても、ペンギンってアジを丸のみするんですよね。ならあの小さな体の胃は、食った魚が何本も縦になって入ってるのか・・・(想像したら寒気が)

10分ほどで、先ほどの若い店員さんがわざわざ準備が整ったことを告げに来てくれたんで、ソフトを食います。

濃い苺のソフトクリームは美味しかった。

苺って、安いお菓子だと甘ったるいいかにも作りました!な味だけど、ちょっと本格的なとこだと、苺の酸味も含めて「イチゴ味」なんですよ。

だからこのソフトも苺感が強くて、大変美味。ただ、気温一桁の屋外で食べるのは少々寒く、震えながら食べました。

ソフトクリーム

味が濃くておいしい(でも寒い)

水族館らしさも一切なく、本格的な苺味。
なぜこれが水族館に?という疑問はあるけれど、美味しいので是非。
(どうやら金魚をイメージしてるらしい)

 

水族館そのものの感想を一言で言えば「魚を見た気がしない水族館」です。

魚を展示してるんだけど、水槽があるんだけど、なんか印象が薄かった。
劇場型アクアリウムというのが、まさしくその姿を正確に捉えてる感じ。

ショーも無ければ触れ合いイベントも特にない。
その変わり、謎のアニメキャラのコラボなのかなんなのか、等身大のアニメキャラの看板だけは置かれている。グッズもあった。

水族館というよりは、インテリアとして魚を置いている建物でしょうね。

ドーム型水槽

水槽が、とても小さいのだ

これまで見てきた動物園や水族館では、毛の生えた生き物には「名前」とか年齢とかを親しみを込めて手書きで書かれた案内板みたいなのがあったけど、そういうのもなかった。

そういうのは、お洒落から外れてしまうからだ。それは、ここのコンセプトとは異なるのだ。

ゾウガメ

ゾウガメが歩いていたけれども

途中、本が置かれてるフロアもあったし、ゆったりとした時間を魚と共に過ごそうな建物なんでしょう。
その割には、食事のできる1階に下りたら、もう水族館には戻れないという厳しい条件が。

館内図書館

ここだけ図書館(海の生き物に関する本が読める)

だからなのか、あんまり子どもを見かけなかった。
3歳くらいの子は割と見かけたけど、どの子も走り回ってばかりで。

光の演出が面白いものに映ったのか、魚への興味というよりは、光に向かって走ったり、わあわあやってた。

光の演出

こういう演出があったり(魚ではない)

そういう意味でも、水族館というよりは、魚が見られる美術館というか、そっち寄りの施設ですね。

館内

ぽつねんと置いてある水槽(そして走る子ども)

正直それに2400円かって言われると、確かに困る。
いい値段なので、大人のデートスポットとしての効果が期待されるのでしょう。

スフィア型水槽

オシャレに全振り水槽

芸術に魚を引っ張ってきました感。こういうの、カップルで見れると感激だよねぇ。(間違っても小学生が遠足で来る場所ではない)

でも、それぞれの階ごとに空間イメージそのものが違うので、階を変えるごとに驚きはある。退屈はしない。

なのにSNS映えする水族館で売り出すなら、サプライズも何もないんじゃあ・・

よく言えば「幻想的」、悪く言えば「魚のインパクトが薄い」。
まさに現代美術館と水族館の融合施設って感じでしょうか。新しい。

まさにデートにピッタリの水族館でした。

スフィア型水槽

初めて見たら感激するよ、こりゃ

そしてまさに今日、atoaは「サプライズプラン」というものを用意した。つまりプロポーズや記念日に、利用してもらおうというもの。

でもこれまた、プランとして堂々と作ってしまえばサプライズ感がなくなるって!
なんかロマンがちょっと足りない気もする、そんなatoaでした。

神戸旅行は続く