さて、目的が達成されると、暇な時間ができるわけで。
今回の旅の目的↓
神戸って、あんまり他に名所がないんですよね。
あるんだけど、結構行ったことのある場所ばかりで。
そこで候補に挙がったのが「神戸どうぶつ王国」という動物園。
ここなら海沿いだし、電車で行けるしで、魚も見たことだしついでに動物でも見るか、と。
雪の舞うこの日、寒い中屋外にいることになるけど…とちょっと消極的、おまけに入園料2200円という破格の値段に気後れしながらも。
それでも、「こういう機会でもないと行かないし」、と自分も友人も納得の上で向かってみることに。
ポートライナーという、港に行く以外では乗る必要もない電車に乗って向かうは「計算科学センター駅」。
田舎者としては、このポートライナーだけでも十分に楽しかった。
駅から降りてすぐに地味な案内板があり、私はそこが動物園であることを知る。近いなんてものじゃない。降りてマジすぐだ。
入口は、なんか日本家屋。遠目で見るとビニールハウス。
え、この巨大なビニールハウスみたいなやつがそれですか?と。
入ってみると、まさに巨大な温室の中に動物園が!
まさか動物園が室内にあるとは思いもしませんでした。
ちょうど雪が降るくらい寒かったので助かりました、本当に。
そしてこの動物園がすごかった。
見てもらったら分かると思うけど、動物がほぼ放し飼い状態。
こんなにも自由にさせてもらってるように見える動物園が、他にあろうかと。
レッサーパンダも、アリクイも、カピバラさえも檻がない。
ちょっと見上げればいる。
あんまり乗り出したら、人間のゾーンに落ちちゃうよ。
飼育員の方も若い方が多くて、おまけに大変楽しそうだった。
(誰も見てないのに、鳴くアシカに向かって手を振ってたりしていて、そのコミュニケーションがかわいかった)
カピバラはatoaにもいたけど、随分と遠い位置にいたわけです。しかも、のっそり動く程度だったし。
友人は「カピバラと触れ合いたい」と言ってて、それができる遠方の動物園を挙げてたけど、まさかこの日のうちにカピバラに触れ合えることになろうとは。
この手前に、プールがあるのです。だから、結構離れてる。
それに対して。
夢はもって見るもんねぇ。その奇跡にちょっと感動した。餌あげてたし。
ついでにこれも。
さすがにこれは遠すぎた。あの中に入ることはできません。
でも、すごくのびのびしてるカピバラたち。
カピバラ、見た目通りその毛はちょっと硬かった。餌もやれて写真も撮れて友人も大満足。
あと他では聞いたこともない種類の動物もいて、そのチョイスの独特さ。
個人的にはヤブイヌ(ブッシュドッグ)が気に入ってしばらく見てた。
入口の看板に、ものすごく性格の悪そうな顔した犬が映ってるなぁと思って、その時点で気になってた動物。
実際に見てみると、確かに性格悪そうな顔してる可愛い犬でした。
この動物園、とにかく広くて。じっくり見て回るのに、最低でも3時間、いえ4時間は必要。
正直、気にいった動物の前でひたすら見て眺めていたいタイプなんだけど、友人は終了時間ばかり気にしてたし、割と淡白な方なので、いつも先に行っては「あっちにあれがいる」だの言って、ノロい私を促すのであった。
結構見たけど、まだ半分も見てないと園内マップを見て気付いた時には、閉園まで残り30分。
そういう意味で、不完全燃焼でした。
それくらいには、じっくり見て回る価値のある動物園です。
園内の中心にはフードコート的な机と椅子が山のようにあって、おまけにグッズ売り場の充実がヤバい。
置いてるものも、子どもらしいものから、大人が普通に使えるものまで幅広く。
幅広い年代の人に楽しんでもらいたいという気持ちにあふれている。なんか知らんが、トイレもすごかった。
公立でないから料金こそ高いものの、30代が行って度肝を抜かれたし、子どもなら相当に楽しいでしょう。
何より、その値段に見合うだけの時間を過ごせたので、すごくよかった。行ってよかった。
いろんな意味で、今までとは違う概念を持った施設を回れた神戸の旅。
何度も訪れてる神戸だけど、まだまだ発見はあるものです。