時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

乗り物の値段

安く行くなら時間がかかる。
早く着くならお金がかかる。

夜行バスは安くて、新幹線だと高いのは当然として。
飛行機だと早くて、ものによっては新幹線より安い。

でも、実際にはそんなに大きな違いは出ない。

だけど、搭乗時間やら手続きのため早めの到着が原則みたいだし、場所も郊外にあるから、ちょっと移動が面倒。結局、同じくらいの時間を消費する。

それでも早く目的地に着けるから、そういう意味では「早い割に安い」とも言える。

 

私がまだ10代の若い頃。
家族で飛行機に乗って東京に行ったんですよ。

ほぼほぼ飛行機なんて乗らないから、もっと時間がかかると思ったのに想像以上に早く着いてしまって。

個人的には、もっと空の旅を楽しんでいたかった。

行きの時間って思った以上に早く過ぎるもので、だいたい1時間ちょっとで着いたけど、ものすごく物足りなくて残念だった。
私は移動が好きなんでしょう。

でも、よくよく考えてみれば旅といえば列車移動。
つまり、旅の多くを占めるのは移動だったのです。

今でこそ速い乗り物ができているし、早く到着して現地で長く時間を過ごしたいっていうのも分かるけど。
移動も込みで旅だと思うんすよ。

車窓から景色をひたすら眺める。3時間なんて、あっという間。
だから一人で出かけるのが好き。

 

電車内

ボックス席で眺める景色が好き

それはともかく。

料金は、自分がどれだけの時間で目的地に着くか。
これによって変わる気がするんですよね、冒頭のように。

でも長く乗っている方が、いわゆる向こうさんの「拘束時間」は長いのです。
乗り物1つにしろ、運転手さんにしろ。

そして、自分がそれを利用している時間も長いわけで。

それなのに、利用時間が短い方が値段が安いってのも変な感じがします。

早く着けることに価値があるから高いのは分かるけど、長く利用してる方が高くあったとしても、それはそれで不思議ではないんですね。

どこに価値を見出すかによって違ってくるのでしょうし、世の中にはいろんな基準で色んなことが決まっているのでしょう。
早いものは回転率がいい、っていうのもあるかもしれぬ。


ちょっと前にも、トピックとして挙がっていたけれど。

環状線などの電車で長時間の時間つぶし。
あるいは、電車に乗って改札を出ずに戻ってくる問題。

鉄道会社は、「ちゃんとその分のお金を払ってね」というけれど。

私もここらへん、解釈があふれていると思うのは。

目的地に自分を連れて行ってくれるから、料金が発生してるのか。
その乗り物の「利用時間」を使っているから、料金が発生してるのか。

電車に乗るのにお金がかかるのは、それがどういうことで発生してるお金なのか。
ここの意識が共通であれば、みんな混乱しないのだ。

事実、「知らなかった」という声が多数あった模様。

これは正しいことを「知ってる・知らない」ではなく、共通の認識が現代において未だになされていないってことだ。

 

私はこれまで、「目的地に自分を運んでくれるから、お金が発生してる」と思ってた派。
それで言うと、電車をいくら利用しても、目的地(改札を出た駅)までしかお金を払わないのは当然。

しかしそうではないってことは、やはり乗り物の「利用時間」に料金が発生してるってことなのでしょう。

でもそれならば、やっぱり長く利用してる夜行バスが安いのは不思議な話だし。(深夜の高速料金が安いってのもあるだろうけど)
あっという間につく飛行機は、もっと安くあるべきだ。

なーんて。

そんな単純な話ではないだろうけど、じゃあ、なぜその値段がついてるのかって今の持ってる知識だけで説明できますかね?

調べたら個々にあるんだろうけど、だからこそ余計に混乱し、初心な勘違いを生むのだ。