毎年、各地域で「ルピシア マルシェ」という形で試飲会をやってるらしく、そこに行ってきた。
ええ、友人のお供として。
友人は毎年ルピシアで福袋を買って1年かけて飲む軽度の紅茶好き。
家にお邪魔したら、大抵そのどれかを入れてくれるのです。素敵。
かく言う私は、紅茶なんてスーパーで売ってる一番安い奴を買って飲むレベルの、紅茶に関してこだわりが一切ない女。
そんな女が、試飲会なんぞに行って一体どうするというのだろう。
とりあえず会員である友人の同行者として、一緒に行ってきた。
思っていたよりはこじんまりとした会場。
まるで企業ブースがごとく、それぞれのお味の試飲用ボトル、紙コップが置いてあり、基本的にはそこから好き勝手にお飲みください状態。
商品もそこに置かれているため、欲しければそこから取っていき、後でまとめてお会計という流れだ。
もちろん、全ての紅茶が試飲できるわけでもなく、たとえば海外限定の缶に入ったものや、地方限定の缶に入ったものは、香り用のサンプルはあれど味わうことはできない。
これじゃあ、何を選んでいいか分からないや。
とはいえ紅茶とは香りを楽しむもの。
基本的には味はどれも同じようなもので、香りが違うから、雰囲気を楽しむ飲み物なのでしょう。
ましてや、そこにミルクを入れてしまえば、ただのミルクティーになる。
とはいえ、香りは千差万別。
ラ・フランスや飴、ヨーグルトに葡萄など、香りだけでも十分に堪能できる。
(葡萄は、まさに「これぞ葡萄」って感じ。決して、ぶどう味の香りではなかった)
缶ではなく、パックに入っているものは試飲が可能。
「ザ・紅茶」なものから、「これは・・・」と思うものまで。
全てとはいかないが、それなりに多くを飲んでみたものの、結局買ってきたのは「アッサム・モカ」という紅茶のみ。
これはねぇ、ミルクティーの形で提供されてたんだけど、もう飲んだ感じがカフェオレだった。
一応は紅茶の分類なのに、アッサム(紅茶)とモカ(コーヒー)をブレンドしたため、そこにミルクを投入したらただのカフェオレになるという。
家ではいつも安価なミルクティーなので、たまにはカフェオレもいいなという気持ちで買ってみた。
一応は、イベント限定種で毎年出てくる知れた顔らしい。
いやはや、確かに飲んでびっくり、ただのカフェオレ。
紅茶の試飲会にて、まさかのカフェオレの味に舌が驚いて思わず買ってしまった。
他にも、フルーツ系のフレーバーが入った烏龍茶だとか、ハーブティ、水出しされたフルーツティーとかもあり。
紅茶といえど、香りはそれぞれ、味も微妙に異なり。
こういう機会に思いっきり試飲してみないと、この微妙な味わいを知ることはないなと。
1パック、通常どれも700円前後するのだから、味を知らずに気軽においそれとは買えないです。
だからなのでしょうか。
会場で渡されたカゴ代わりのバッグに、多くの人が数種類の紅茶を入れており。
確かに会場の商品は、お店やオンライン価格の10%引きで買えるといえど、そんなにも日常的に紅茶を飲むものなの?!と見てて驚きました。
毎日飲むには少々お高く、かといって日々の贅沢品としては数が多い。
別に裕福そうな感じでもなく、普通の家族連れや母娘、高齢のご夫婦、中にはベビーカーを押したお母さんまで。
そんなにも日本には、ティーバック10個入って850円する紅茶を日常的に飲んでいる方がいるのかと。
随分と優雅な生活を送っているものなのだなぁと、知らない世界を垣間見た気持ちです。
いくら10%引きと言えど、何個も買うことを私は躊躇われた。
おまけにスコーンだって、1つ240円。
え、これだけで240円?
たっか・・・
その結果が、会場限定のカフェオレです。
とはいえ私も健康のためとはいえ、味も香りもない水に毎月結構お金をかけているので、それと比較すれば、「味わいと香りを楽しむ紅茶にお金をかけることの、何がおかしいのか」と言われそうなので、ここは黙っておこう。
嗜好品は、人それぞれ。