時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

新たな概念が浸透していく時

かつてはさ、骨格○○という、いわゆる自分の体型のパターンを分類した言葉なんて、ほとんど誰も知らなかったんだよね。

少なくとも8年くらい前には、そんなに見かける言葉ではなかった。

当時、たまたま個人トレーナーみたいな方のブログを愛読してた時が、初めて耳にした時であった。

 

その方も私同様身長が低くて、でもなぜか周りの小さい人向けの服が全く似合わなかった経緯を持っていて。

私も当時(20代半ば)は、何を着たら似合うのか、なんかもうよく分からなくなってたから、その方の発信する情報を参考にしてたんですよ。

今はもう開き直って、似合おうが似合ってなかろうが、自分がOK出したものはOKと思うようになったから、そういう情報は調べなくなったけど。

だから世の中の流れは知らなかったけど、今ではファッションブログでも「身長○○㎝、骨格○○」と書かれてあったり、悩み相談でも「骨格○○なんですけど」とか、まるで自己紹介の血液型みたいな感じで、多々見かけるようになった。

ユニクロのサイトでも、「骨格○○には~」とか紹介されてるくらい。

 

あと、パーソナルカラーとか。
これも、骨格よりは少ないけどたまに書かれてる。

それも当時はそういうのに興味はあったけど(その方も書いてたから)、それ以降は気にしなくなってたから、へーとしか思わなかったけど。

ある時、あんまりお洒落に興味がない友人が、「パーソナルカラーがウィンターだった」と言ってきたのです。

で、そのカラーにお勧めのアイシャドウを買ったと。

その子は私以上の小柄で、似合うサイズを見つけることがそもそも難しいのに、そういうのに興味があったんだーと感心してたら。

どうやらお母さまが興味を持ってたらしく、たまたまどこかのイベントでカラー診断してくれるブースがあったらしく、母娘で参加してきたとのこと。

骨格診断にも興味があると。

まさか、あのお洒落に一切の関心を持たない友人の口から、そんな言葉が出てくるなんて!

なんかもう、自分のそういうデータを知ることは一般化してきたんだなぁと。

 

確かに自分の特徴を知っとけば、買いそろえる時も迷いや失敗が少なくなるからいいですね。

正しく色の判断ができれば、の話ですが。
(だって、お店によっては照明に色入ってるから)

でも骨格に関しては、まずは売ってるサイズと自分のサイズがマッチしないことが、我々小柄人間の一番の問題ですけどね。

 

あと、似たような意味でなら、そのブログを書かれてた方はHSPなんですよ。

これも、まだ世間に浸透してない時期に書かれていて、「へーそうなんだ」的な感想を持ってたんですが。

(舌が敏感すぎて食べられるものが極端に少なかったり、外食が無理だったり。電磁波過敏で新幹線に乗れなかったりと大変そうでした)

これまた今ではお悩み相談でも「私はHSPで~」とか、普通に自分で申告してらっしゃる方が見られます。(本当かどうかは知らんけど)

これまたいつの間にか、市民権を得ていたような。

しかしこれに関しては、自分がそうだったからと言って、どうすりゃいいのって話ですけどね。

私も人から「すごく線が細い!」と言われたことがあるけど、別にHSP気質があるかって言うと、そんなの知らん。

そうだろうとそうでなかろうと、今までこうして生きてきたんだから、今更そうだとか違うとか言われても何が変わるってこともないでしょう。

 

ただ、そういう概念が一般社会にちょっとずつ浸透していくことで、確かに無駄な悩みは減りそうです。
アプローチの仕方も、これまでと変わるでしょう。

とはいえ、まだ興味のある人を中心とした流れだと思うので、今後もっと浸透していく流れになるのは興味深い。

HSPがハイセンシティブなら、逆に「めっちゃ鈍感な人」という概念もすでに作られてるのかもしれない。
(もしかして、それはKYというやつなのでは?)