時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

真夏の免許更新

数年ぶりに、免許証の更新に行ってきたのであった。

免許の更新をするために、バスを使って向かいます。
私は素晴らしくペーパーゴールド免許保持者なので、会場まで車で行くことができず路線バス利用。

しかも途中お昼を食べるために寄り道するので、結果的に会場まで炎天下の中、最低20分は歩かなければならないという。

この瞬間は正直、自分が夏に生まれたことをちょっと嫌になる。

 

地元は車社会だし、場所も辺鄙な場所に建ってるので9割方、それ以上の方が車での来場でしょう。

ここにバスで来るのは、学科試験を平日に受けに来た若い子くらいのもの。

当時は大学生。
平日の夏休みに、同じように学科試験を受けに行く10代の子らと混じって、バスにすし詰めになって30分の道を進んだものです。(バスは1時間に2本だ)

 

しかし更新ともなると、まあほとんどが車なのは、バス勢からすると楽なもんです。

方向音痴なので、いつも毎回迷いそうになりながら向かいますが、同じ目的で車がどんどん進んでいくので、その流れに沿って歩けば無事にたどり着ける。

ただ今日みたいな猛暑な土日の場合、会場に入ってみんなが涼しそうにしてる中、片手にぬるくなったペットボトル、タオルハンカチで汗をぬぐい手動で扇いでるような人間は私くらいなものです。

それも踏まえて、数年に一度の風物詩かもしれません。

 

免許センター内は、とにかく流れ作業。

こっちが何も考えなくとも進んでいく感じで、それはもう気付けば写真撮影、気付けば講習室の中に座っている。

本当に無駄がないといつも感心。

講習中に流されるビデオは、遺族の方の証言やドラレコの映像などもあるので、

「感受性が豊かな方は、気分が悪くなるかも」
「たまにショックで倒れられる方がいらっしゃるので、無理はされないように・・・」

という、とんでもないことをおっしゃられた。

え、じゃあ私、逃げてもいいですかね?

なんてこと言えるわけもなく、そのままビデオがスタート。

たしかに、ぶつかった自転車から人が思いっきり飛んでったり、お母さんらしき人が飛んでって、一緒にいた子どもさんがその場に残されたような映像なんかもあり。

なかなかの映像ですね。

 

でもやりきれないのが、別にみんな、人を殺そうと思ってやってるわけではないってこと。

不注意だったとか、いつもならちゃんと確認してたのにとか。
それを、とっさのミスで人生を。

だからつまり、人の人生を終わらせることができる無機物を我々は動かしてるってことなんですよ。

生活のためだとか便利だからとか、あって当たり前みたいに思ってるんだろうけど。

それ、殺傷力半端ないですからね。

なんだろうなー、車をもっと暴力的な見た目にすればいいんですかね?
車の形が可愛いってのが駄目なんですかね?

そういう意味で、定期的に車の本性を見せつけるような映像を講習会で流して目を覚まさせてもらうってのは、意味のあることなんだと思います。

この時期に増えている川遊びの危険性を子供に理解してもらうには、危険な映像を見せて教育したらいいという意見もあるけど、それは大人が定期的にやらされてることをそのまんま子供にもやらせようってことなんだなと。

そういう人は、毎回講習会の映像で身を噛み締めてる方なんでしょうねぇ。

いっそのこと、不定期に車内で事故映像が流れる仕様にするってのはどうだい?

 

そんな感じで、真夏の講習は無事に終了。

この日のハイライトは、(ペーパー)ゴールド免許保持者であることをアピールするために、それに合わせてゴールドカラーのTシャツを着てったって話。

おかげで、左のゴールドラインと同じような色が写真にも写ってるよ。