行楽シーズンなので、お出かけにまつわるものを書きたくなる衝動。
子どもの頃からめちゃくちゃ乗り物に弱い、か弱き生き物でした。
これから行楽シーズンに向けて、乗り物(車)との付き合いは切っても切れないでしょう。
今は「慣れ」という武器がありますが、まだこれから戦わなければならないお子のために経験を伝授しよう。
小さい頃は、正直覚えてはないんですよね。
でも、ある程度物心ついた頃には遠足のバスがまず無理でした。
修学旅行は奇跡的に平気だったけど、それ以外の時は8割が死亡。
中学の宿泊学習、高校の遠足。
到着した時、ほとんど顔が死んでました。
でもやせ我慢体質なので、決して「酔いやすい」とは申し出たこともなく、苦手な子に窓際を譲るなどしていた当時。
ついでにいうと酔いやすいくせに、酔い止め薬を一度も飲んだことがないという猛者。そして在学中、バスで寝たことも無い。
ただ、酔わなかった時の共通点はありました。
まず中学の時。
修学旅行のバスの中、前の方の通路側席でひたすら前のめりになって正面を凝視してました。
「黄昏てる?」なんて茶化されたけど、
「いいえ、酔いと戦っていた」のです。
あと小学校の修学旅行は、みんなで歌を歌うのです。
音楽流してね。
それをやってる時は、ひどい酔いに遭遇することはなかった。
そう、酔うか酔わないか。
それは意識の持ち方なのです。
①遠くの風景を凝視しているか
②歌を歌っているか
そして、
③自立しているかどうか
①は先ほど書いた通り。
近くの景色ではなく、遠くってのは重要です。
というのも昔から街中走行では酔いやすいのに、高速道路だと酔わなかったからです。
高速道路、窓の外を見ると自然と遠くを見ることになるでしょう。
だから昔から、高速道路だけは好きでした。
(変な急ブレーキもなく、一定の速度で走るし)
②の歌は最強です。
だからこそ、ファミリーカーでは必ず音楽が流れてました。
もちろん私が歌える歌を、延々と。
中学になって携帯音楽プレーヤーを持つまで、恥ずかしながら歌って過ごしてました。
じゃないと酔う。確実に酔う。
10代後半では高速バスを頻繁に乗ることになったので、慣れも含めて音楽さえ聴いていれば平気と結論付けるまでに至りましたが、まずは歌を歌いましょう。
個人的に、呼吸にキーがあると思っていて。
歌を歌うと、息を大きく吸ったり吐いたりする。
これがいいのではないかと昔から勝手に推測してます。
さらに窓の近くに座ることで体温の上昇も防げ、遠くの景色を見ることで考えなくて済む。
頭に血を集中させないことも重要でしょう。
だから同じ声を発するでも、会話だと悪化させる要因になったりする人もいるかもしれない。
そういう意味で、慣れた歌を歌うことって大事だと思うし、大きくなってからも酔いそうな時は「口パク」で歌ったりしましたね。
これも、気を紛らわせるのに一役買ってます。
③は、姿勢の問題です。
ちなみに酔うとは、
「体内に毒が回って吐き出そうとする原始的なメカニズムである」
らしいけど。
やはり車酔いの大元は、「自分の意思とは関係なく振動してる」ってのが、特に吐き気を誘発させる原因だとも思うので。
今でも、急ブレーキとかで結構すぐに酔ったりもする。
ですので車に身をゆだねすぎないよう、背もたれに触れないように座るのも昔からやってました。
少しでも、周りから与えられる影響を少なくするためです。
(ゆだねていると、より影響をダイレクトに受ける)
窓の外を見る時は、背を付けずに乗り出すように腕だけ窓のふちに乗っけて外を見る。
なんとなく、この方が揺れに対して意識的でいられるかと。
というか緊張感をもっていられるというか。
(ただ、人によってはシートを思いっきり倒してリラックスした方がいいって人もいるけど、それならもう寝た方がいい)
こうやって見ると、子どもながらに誰にも頼らずに頑張って対策してたみたい。
酔うと辛いのは自分しかいないですからね。
子どもはちゃんと学びますよ。辛いのは自分なので。
あくまで個人(子ども)が実践した実践録ですが、まとめますと。
多少は自立した体勢を保ちつつ歌を歌って景色を眺めれば、結構酔わずに済むのでないかと。
ま、それでも酔う時は酔いますけどね。
そして不思議と吐いたら楽になる。
やっぱり、毒のメカニズムなんでしょうねぇ。