時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

継ぎはぎだらけの自転車

生活の主な足でもある、自転車。

10年前に買った、ベテランの自転車なんだけど。

当然消耗されていくものですから、この自転車も無事に済んでいるわけではない。
今年で10年目を迎えた彼は、整形によってなんとか形を留めている。

パンク程度ならともかく、摩耗してしまったタイヤは前後とも交換してあるし、サドルはカビて変色してしまったものを数年前に交換。
(その際、汚すぎて泥棒も持って行かないレベルと言われてしまった)

前カゴは、風によって本体が何度も倒れたせいで変形していた上に、本を売りに行こうと10冊ばかりを前カゴに乗せて数キロ走ったら、重みで一部が折れてしまった。
(この折れのせいで、前カゴに乗せた鞄にいつも傷が入るハメに)

ベルはオリジナルのが、これまた転倒したときに吹き飛んだらしく故障、その後ホームセンターで交換したものの、それまたすぐに破損。まったく転倒に弱いのだ。

オートライトも、ある日、いつのまにか点灯しなくなっており、1年ほど前に、これまたホームセンターで電池式のライトに変えたばかりだ。

そして、とうとう鍵が盗まれた。

ちょっとした用事で鍵こそかけたものの、肝心の鍵を抜かなかったため、用事を済ませて戻った後、抜かれていることに気が付いた。
これまた近くの自転車屋に持ってって破壊してもらい、付け替えてもらった。

正直、無事なのはブレーキ、あとはペダルくらい。

 

しかし、一度に一気に壊れてくれたらいいものの、壊れる箇所がいつも1箇所だけなので、そこを直してはしばらく乗り、別箇所が壊れては直し、を繰り返しているうちに、オリジナルの部分がどんどん付け替えられ、ほぼほぼ後天的に手を加えた全身整形自転車になってしまった。

それでも、そんなに汚くはない自転車だと思っている。

町を走っていると、いかにも古そうなキィキィ鳴ってる錆びた自転車に乗っている方を普通にお見掛けする。
買い替えるお金がないのではなく(だって、明らかにお勤め人なんだもの)、買い替えないのだ。

そんなに古い自転車に乗り続ける意味ってあるの?

ただでさえ、自転車に乗っていると気付けば洋服や靴が汚れてるのに、そんなボロ自転車じゃ、ちょっと当たっただけで汚れるよ?
周りの人間としても、迷惑な話だ。

私の自転車は年期は入ってるけど、こうやって手を加えているから、見た目はそこまでボロくはない。
ボロくはないけど、手が入りまくっている。

年末大掃除の日には、表面だけだけど雑巾で水拭きしている。
一応は、愛情をもって接しているのだ。

だからこそ、買い替えられないのもある。
なんだかんだ、愛着が湧いているのだから。

 

今回の鍵の盗難に関しても、色んな経緯があった。

そもそも鍵を抜かなかったのは、鍵が掛けにくかった過去があって、なんか知らんけど、鍵、つまりロックになる鉄の部分と後輪がスレスレで余裕がなくて、鍵を「掛ける」のに難儀していた、という事情があったのだ。

その後それは直してもらったけど、今でもその当時の癖で、長時間放置しない場合は鍵を掛けない、抜かないという習慣ができていた。

さらに、10年も使うことで真っ黒に汚れた鍵部分を、どうにかして綺麗にしないと、、、!と思っていたこと。

数日前、鍵につけるキーホルダー候補として、かわいいガシャポンを見つけたのに、
自分の意思を無視してやらなかったこと、など。300円をケチったのだ。

とにかく、「今のカギとおさらばしたい」という気持ちが意識してない部分にだけど全面に出ていたため、神は願いを叶えてくれたのだ。

ある意味、安物だけど綺麗なカギが付いたし、新しい鍵だから必然的にキーホルダーも新調せざるを得なくなった。

300円どころか、実物見たら可愛かったから3回も回して900円も使ってしまった。
すみっコぐらしの南京錠。

すみっコぐらし南京錠

このゴム感がポイント、可愛い

はて、どっちの方が幸せなんだろう。
そのまま使い続けた方が、お財布的には余裕があったでしょうが。

スムーズにかかる鍵というのも、存外気分がいいものだ。
そのキーホルダーがこれまたかわいいので、放置なんてできないねぇ。

少なくとも盗難のリスクは一気に下がった模様。

でも、やはり10年使ってる自転車というのも、ちょっと。

そろそろ心機一転にしたいところだが、なかなか決心がつかない。
雨の中走行&駐輪することも多々あるので、新品を雨ざらしにしたくないという本音もある。

悩みどころです。
が。
そんなこと言ってると、多分また願いを叶えてくれるのでしょう・・・