時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

六甲記(ヒツジに会いに、六甲山)

4月から日帰りの旅に出るようになって、今回でいよいよ10弾目。めでたい。

そんな節目の日程は、兵庫県の「六甲山」です。

実は、ここ。
幼少期の夏休みに何度も親族旅行で来たことのある場所。

というのも、私の祖父母が当時神戸市に住んでおり、母も神戸出身だから。
被災して住居を移しましたけど。

 

そんな場所に改めて、私一人で訪れることにしました。

六甲山の目的は、「六甲山牧場」。

他にもつい最近、有料のアスレチックパーク(GREENIA)ができていたり、植物園などなど、いくつものスポットがあります。

その中でも牧場を選んだのは、羊を見たかったから。

つまりは、ヒツジを見るための長い散歩ってやつです。
(そう、これは旅っていうよりも1日がかりな「散歩」なんだよなぁ)

アスレチックを一人でやるのもアレだし、ああいうのは友達とワイワイやりたいですね、30代でも。

 

さて、目的の六甲山にはJRの「六甲道」で降りました。

他にもルートはありますが、私は身近なJRを使用。

駅に着いたら、ここからバスに乗り換えます。
もちろん歩いていくこともできますが、バスで20分なのでバスを選択。

おまけにバスは10分間隔で出ているため、交通の利便性が素晴らしい。

そこから「六甲ケーブル下駅」まで行くと、ここからすぐに六甲ケーブルに乗って六甲山頂まで行けます。

六甲ケーブル

山を行く電車って楽しい

このケーブルカーも20分おきに出るので、素晴らしい。

受付では、どこへ行くのかを伝えると、そこまでの案内を出してくれます。
バス乗り場の番号まで教えてくれました。

と、ここまでは順調でした。

しかし、そこから先のシャトルバスがなんと1時間後。

ここからバスで2方面に分かれますが、私が行きたい六甲山牧場へ行く方面は、お昼時は1時間に1本のみ。
半面、アスレチック方面のバスは1時間で3本も出ているので、ずるい。

仕方なく、展望台でお昼を食べて、そこらへんをぶらぶらと時間を潰すことに。

木にブランコ

いい年して、大木のブランコで遊ぶ。
一番怖いブランコだった(なんせ地面が急斜面)

ようやく1時間後、待ちに待ったバスが出発します。

基本、乗客はカップルか2人組の女子、あとはファミリー。
その多くが牧場で降りたけど、普通そうだよねぇ。
こんな場所に一人で来る方が、おかしいのである。

もちろん登山で来られている方は単身も多いけど、それ以外は、基本連れがおりました。

しかし、この旅も10回目。

一人で観光を楽しむことに抵抗なんて皆無。
堂々とバスの乗り込み、堂々と我先にバスを出て牧場に降り立ちました。
(入り口がどこかも分からんのに)

六甲山牧場

いざ牧場のはじまり

入ってさっそく、道端にヒツジを発見!

付いてくるヒツジ

ふさふさの子羊

道を歩くヒツジ

きゃあ、かわいい。

こういう気持ちの盛り上がりがあれば、一人だろうと関係ない。

一人で出かけられる人は、多分、こういう気持ちの盛り上がりが、自分一人の中で完結してしまう人なんだと思います。
逆に、それを言葉に出して共有したい人は、一人でのお出かけには向かないでしょう。

とはいえ、やはり一人で来ている人は見る限り皆無でした。

この牧場では、道のあらゆるところにヒツジがうろついてます。

牧場内の光景

広場を散らばってたり・・・

道を行く羊

正しく道を歩いていたり・・・

そここかしこにコロコロと転がってる。ああ、かわいい。

しかも、そのほとんどが下を向いて、一心不乱に草を食べている。

それはもう、休む間も味わう暇もないくらいに、必死必死。

同じように食べるヒツジ

とにかく食う

同じポーズで食うヒツジ

気付けば同じポーズ

こいつら、そんなに必死に食って、それしかすることがないのだろうか。

一体どれだけお腹にたまらないんだ?この草は。
つーか、ホントに食べてます?食べてるフリしてません?

本当に、食べてる姿しか見ていない。

頭を柵に突っ込むヒツジ

頭を柵に突っ込んでいる

頭だけ突っ込んでるヒツジ

そうまでして食べる食べる

牛とか馬とかヤギもいたけど、基本はやっぱりヒツジですね。

しかも、中にかわいい子どもがいて、子どもは真っ白でふわふわしてるのだ。
まさに毛刈りをしてもらうための体毛。

大きい子たちは、すっきりしてました。ちょっと貧相だったので、かわいい子たちしか写真は載せてません。

寄せ合うヒツジ

小さい子は毛がふっくらしてる

本当にヒツジはかわいいなぁ。。
ベェーベェー鳴いてたけど。

そんなヒツジをひたすら堪能した牧場でした。

頭を寄せるヒツジ

食べてる時、前は見てないようだ

幼少期はこの六甲山に来てたけど、牧場に行った記憶はないんですよね。

泊まった宿泊場と、山の中のアスレチックをした記憶くらい。

そんな場所に、今では当然のように一人で来られるようになったんですねぇ。
(一人ってとこが虚しくもあるが)

植えられた木

綺麗に植わっている木々

・・・まさか、一人で来るとは思わなかった。

あーあ、あの頃は、私も家族を連れてくるもんだと思ってたけど、現実は無常ね。
まさか30超えた女が、一人でヒツジを見に来ることになるなんて。

観光地に行くと、たまにこうした虚しさに出会うことになる。特にこういう、子どもが来るようなテーマパークはね。

一人は好きだけど、でも本当は人を欲してるのです。
じゃないと人のいる観光地になんて出かけませんよ。

ましてやヒツジを見るなんて。。

六甲山牧場

涼しいけど、ちょっと寒いのだ。
心に風が吹いているから

さて、そんな感傷的な六甲山ですが、夕方よりもちょっと前に出ました。

甲山駅までの市営バスは、前述したように10分間隔で走ってます。

やけに多いなぁ、さすが六甲山!なんて思ってた。
行きのバスだって、満員でしたし。

その乗客の半分は老人、そして半分は大学生らしき若者。
それもそのハズ、神戸大学の工学部が道中あったのです。皆、頭いいんだなぁ。

そして帰りは、地元の女子中学生がバス停に列を成している。
入りきらないくらいにまで次々と乗り込んでくる。

なるほど、10分間隔で走っている理由を察しました。
さすが神戸。
交通はバスが発達していますね。平日昼間で、こんなにも混んでいるバスなんて都会って感じでした。

六甲山のヒツジ

~END~