時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

児島記(王子が岳から絶景でも)

気付けばあっという間の6月。6月も終わるじゃん。
この6月のとある日には、岡山まで。

岡山の児島という所に、瀬戸内海を見渡せるすごい山があるとのことで行ってみました。目指せ、にこにこ岩まで!

児島は岡山の中でも下の方、瀬戸内海に面した場所にあります。

ここへは、快速マリンライナーに乗れば岡山駅から30分ほどで行けますし、元々が四国と本州をつなぐ瀬戸大橋を渡れる電車だそうですので、四国の高松駅からも30分ほどで着けます。

ちょうど中間にあたる場所こそが、この児島なのです。

児島駅駅前

駅出て、ふと上を見上げると、、

児島はデニムの聖地!

岡山は、帆布だとかデニムだとかの生地が有名ですね。

この児島で降りますと、そこから路線バスで目的の「王子が岳登山口」まで。

ここの児島駅が、結構広い。バスロータリーがなかなか開けてますが、残念ながら利用している方は少数。
なんかもったいない気がします。

バスで20分ほどしますと、海が見えてきます。
バス停で降りた後、建物を通り抜けると見えてくる登山口。

王子が岳登山道入り口

かわいい歓迎が!

王子が岳登山導入部

木の階段になってる

この登山コースがさぁ。

結構舐めてました。
普段着に近い恰好で行ったものの、下りてくる方は、皆一様に登山用ストック(杖みたいなやつ)、長袖に帽子と揃った登山ウェア。当然リュックサック。

こっちは普段着の長袖、帽子こそスポーツものをかぶってるものの、手にはトートバッグ。

ここまで本格的な道だとは思いもしませんでした。
まあ、道中は階段ですので行けないことはないですが、道幅も狭く、サイドは落ち葉であふれかえってますので滑りやすいです。

おまけに下山の人たちとすれ違いますから、端に寄りますと、おお、こわ。

王子が岳登山道中

こんな階段が続くけど、怖くない?

さて、30分ほど進みますと、道は二手に分かれます。

桜園地に行く道と、展望パークに行く方と。
目的は「にこにこ岩」ですので、迷わず右手に行きます。

すると、何やら楽し気な声が。
結構な岩場になっており、そこから瀬戸内海を見渡せます。

ここがゴールではないけれど、そこにいたアジア系の女子二人組が、「Hoo~!」とはしゃいでいる。

道中の岩場

この左側の岩に乗ってた

さすが、パワーが違うわ。

太陽の下、ショートパンツにノースリーブ、外国の女の子はエネルギッシュでいいですねぇ。

そんな二人を尻目に、先に進みますと、ようやく落ち着いた場所に出ます。

ぎょっとするよ。
壁に思いっきり落書きあるんですもん。

こういう落書きって思い切りがありますよね。いつも感心します。(あえて載っけないので、行ってみて驚いて)

さて、ここには使用禁止のお手洗いがヤバそうな雰囲気を醸し出しており、近くにはマップが。
「現在地はどこかな?」と注視していますと、そこに「廃墟ホテル」と地味に書いてあります。
不審に思いながらも、先に進もうと後ろを振り返りますと、、、

・・・!!

廃墟ホテル

そびえ立つホテル、振り返らないと気付かなかった

ひっくり返るかと思ったわ。
いつのまにか、背後にそびえたっていたんだから。まったく気づかなかった。

よくよく見ると、窓ガラスが割れてる!

廃墟ホテルの状況

綺麗な建物と、割れたガラスが違和感

え、ここが廃墟ホテル?ええー、こえー。
建物自体は立派でヒビ一つないように見えるけど、割れ方が怖い。。
一体、何が。

後で調べますと、営業されることなく放置されたホテルだった模様。
バブル時代の残党というか、残し物。
そのまま朽ちるのを待つしかないのね・・

こんなとこに作って、一体だれが来るつもりだったんでしょうね。。
何でも作れば儲かると、単純な時代もあったんですねぇ。

廃墟なんて、初めて見たかも。

 

さらに進みますと、駐車場があります。

そこにはレストハウスがありますが、人がいる気配がない。
恐る恐る近づいて見ると、自動ドアは開く。消毒アルコールもある。
リーフレット、売り物と思しきお土産物もあるものの、誰もいない。

王子が岳レストハウス

営業している気配がしない

というか、入った瞬間、ムッとする空気に包まれました。

ヤバイ、ここはマトモに機能していない。
瞬で悟って、そのまま引き返しました。

レストハウス内部

電気は通ってて入れたけど

気を取り直して、進みます。
(気でも取り直さないと、進みません)

ここまでは、案外車で来られるんですねぇ。
結構苦労して登山してきたのに。。

道中、ワンピースにサンダルの女子がいましたが、車で来たら、そんな恰好でも行けるわ。

そこからは、割と平坦な山道を通って目的の「にこにこ岩」まで。
さあ、その絶境をご覧あれ。

王子が岳からの風景

向こうに見えるのは、四国大陸かしら?

瀬戸内海

ここらへん、無人島っぽい

王子が岳から瀬戸内海

海って、青いんですねぇ

快晴な日もあって、海が綺麗。

そして目的の「にこにこ岩」は、こちらです。

にこにこ岩

笑ってる、かは置いといて

にこにこ岩の場所

ちなみに、あそこです。このゴリラ感

そこに行きつくまでの道中は平坦でも、この岩がある場所では、なかなか危険です。

登山道経由者と、車お手軽コースで来た人の2通りの人間が共に目指す場所なので、本格的な登山の恰好した人と、サンダルの人が相まみえる場所になります。

王子が岳の岩場

どうやって行ったんだ?と思うでしょ

私も行けるとこまで登ってみたけど、あのおっちゃんがいる所までは行けませんでした。

おっちゃんがいるのは、岩が張り出している場所になります。

というかさ、その手前の岩でも、下を見たら、ここから落ちたら死ぬなぁと思う場所です。ゲームで度々足を踏み外しダイブしてエンドを体験している身、ここから落ちた感覚というか、そういうものを嫌でも想像してしまいます。

怖いけど、つい落ちてみたくなる感覚。それはもう、想像というより体感ね。

落下中、こういう感覚かなぁと体感で分かると、恐ろしくて先に進める気がしない。
立つことすら無理。
太ももがフルフルします。

なのに、ワンピース姿の女子二人組は、こんな崖に背を向けて写真撮ってるんですよ。
神経麻痺してない?

ひとしきり写真を撮って退散。

山頂より

ここが限界。おっちゃん立ってるし(こわ)

帰りも同じ登山道コース。
ただ、帰りは登山中、誰ともすれ違うことなく下まで下りられました。

登山客は午前中に多いみたい。

 

今回さぁ、受けてたバイトが不採用だったことが、どうしても頭から離れなくてね。
道中も、ずっと考えては落ち込んでたのです。(行ったのは大阪の数日前でした)

帰りになって、ようやく足を地に付けることに意識し出して、頭から追い出しました。

せっかくの山に来てるのに、こうやって考えてしまっては普段と何ら変わりない。
でも人間、残留している思考は何をしてても離れないんですよね。

バスの待ち時間の間、近くに海があったのでお手洗いに寄った後、駐車場を走って横切り、海岸に下りてみました。

瀬戸内海

グラデーションになってて綺麗

すごく綺麗な海。瀬戸内海って、結構綺麗なんですね。
宮島から見た海がそんなに綺麗じゃなかったのは、天気のせいですかね?

瀬戸内海

水の透明感よ

海を見ると、気分が高揚します。
子どもの頃に行った海は正直汚く、深いところに行った際にはビニールに入ったうどんが漂ってたので、あれ以来、海は苦手だけど見る分にはいいですね。

そして、迎えに来てくれたバスのシート。
これがもう、マフマフのふっかふかで。
心地よい気分で帰りました。

・・・気分の切替はできてないけどね。

道と空

自然は悪くない

それが原因なのか何なのか、児島駅で切符を買って改札を通ろうとしたら、切符が改札機の中で詰まって立往生。
「お待ちください」と表示されて、エラー音が鳴る。

しばらくしたら駅員さんがのそっとが出てきて、改札機を開けて調べ出した。
さっき買ったばかりの切符なのに・・・

当の切符は買った姿のまま出てきたから、詰まってる感じではなかったのになぁ。
コピー機の紙詰まりとは全然違った)

別の改札に通してみたら、またしてもエラー。「この切符は使えません」て。
えーん、なんで。。

まあ、色々あって先に進むことを止められたって感じですかね。

それに気付くのは、翌日になってからのことでした。
例の記事

瀬戸内海

~END~

追記

王子が岳から遠くない場所に、もう1つ瀬戸内海を見下ろせる場所があります。メインは瀬戸大橋だけど、児島・倉敷に来た際、寄ってみては?

hikikomoru-shikou.hateblo.jp