時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

岩国記(錦帯橋のほとりで)

またまた山口に行ってきました。

実はさー、最初の広島に行った時、帰りは高速バスに乗ったのね。

そこでポスターが出てたの。「錦帯橋」。
面白そうで、是非行ってみたいなーと思って写真撮っといた。

当時はその存在を知らなくて、そこは広島にあるものだと思ってたけど、後で調べたら確かに広島寄りではあるけれど、山口でした。

へーと思って。その当時は、山口県のことなんて考えたこともなかったよ。
(それが2度も訪れることになろうとはっ)

行ってみるのもいいなぁと思って、実は秋芳洞とどっちにするか迷って、その時は秋芳洞の方に行ったけど、実は気にはなってた。

ついでに言うと、いつぞやの宮島の旅では、先に錦帯橋に寄ってから宮島に行くというプランもあったけど(実はそんなに離れてない、近い)、時間の関係で取りやめて。
だから2度、断念した場所だったのね。

でも、もうあんまり行きたい場所も無くなってきたから、そろそろ行ってみようかと。

広島と新山口の間にある「新岩国」って駅で降りれば、後はバスが出てるので20分ほどで行ける。
手軽っちゃ手軽。

 

というわけで、行ってきました。

相変わらず新幹線で。
実は、今回は新幹線の乗り換えが生じました。

広島で降りて、やってきた「こだま」に乗り替える。
私は無知だから知らなかったけど、ライブ遠征に慣れている友人に聞いたら、
「こだまは各駅に止まるから時間がかかる」とのこと。でも料金は同じ。

それなら早い方がいいかなと、広島で乗り換え、こだまで新岩国まで、という感じに。

でもさぁ。
そのためには、結構朝からハードな乗り替えが必要なんです。

相変わらず新幹線の乗り継ぎ時間が5分しかなく、そりゃもう必死で。

なのに、地元電車でそこに向かってる時に電話がかかってくるし。
走って新幹線に乗ってすぐにかけ直したら、まさかの「面接明日ですよ」のご連絡。

・・・知ってるわ!
そんなことで、かけてくるなぁー!と、心で叫びました。

さて、錦帯橋はバスに乗ってすぐです。

バス停で降りて横断歩道を渡れば、すぐに橋のこっち側に着きます。

錦帯橋

唐突に出てくる橋
近くに下ろしてくれてありがとう

この木でできた橋、実は渡るのにお金を必要とします。
まるで江戸時代みたいですね、通行料。

この錦帯橋の近くには岩国城というお城があって、そこはロープウェーで登っていけるんだけど、ここでロープウェー込みのセット料金を払うことも可能。

行くつもりでいたので、セット券を買いました。

馬鹿みたいに受付で、「セット券は橋を渡ってロープウェー乗って、また戻って来られる券ですか?」なんて聞いてしまった。

まあ、ロープウェーと橋の往復券になるのかってことを聞きたかっただけ。
あ、もちろんその通りでした。
行きっぱなしの券とか(笑)

さ、チケットも買ったことですので、さっそく橋を渡りましょう。

錦帯橋

意外と緩やかなアーチ

錦帯橋の階段

緩やかな階段になってる

本当に木造の橋です。

木の色一色オンリーで、正直結構地味でした。
そして、大きくアーチを描く橋を渡ったら楽しそうだと思って楽しみにしてたけど、
案外つまらなかったですね。
いや、普通にただ橋を渡るだけって感じで。全然スリルはありませんでした。

錦帯橋を覗く

全てが木造なのよん

遠くで見ている分には珍しい形をした橋だけど、その上に乗ってしまうと単なる橋なわけです。
すぐに渡りきれてしまうし。

とりあえず、ロープウェーを目指しましょう。

ロープウェーから見下ろす景色

もうロープウェーが珍しくなくなってきた

山頂に着けば、あとは岩国城まで歩くのみ。

広い山道をゆっくりと歩いて行きます。
ここがとても涼しくて、気持ちが良かった。
木々が太陽を覆い隠してくれるんですよねー

大井戸

山の中にある、神秘的に見える井戸(脱出口らしい)

そして見えてきた岩国城

岩国城

そびえたつ岩国城

このお城は、内部に展示をしてまして、刀だとか、鎧だとか。
でも、刃物ばかりを見ていると心臓が苦しくなってくるので、琵琶の写真を撮りました。

琵琶の展示

平和な琵琶です

4階まで上がると、そこは展望台になっています。

四方を山に囲まれて、見晴らしがいいのです。
風もあるよ。

岩国城からの光景

町が広がる。小さく錦帯橋も見えるよ

ここでちょっと座っていると、写真撮影をお願いされた。
「男前に撮ってください」と茶化す40代男性の4人組。

どういう関係なんだろうか。

偏見なんだけど、男性のグループ旅行って、ちょっと関係性を気にしてしまう。

いや、別にいいんだけど、平日昼間にこのくらいの年代の男性が4人集まるって、どういう繋がりなのかなーって。
会社なのか、町内会なのか。

展望台の4人組

これがその4人衆だ!
それぞれの窓を監視する四天王のよう

お城を見て回れば、他にすることもないのでロープウェーで下山します。

岩国城

立て看板を入れると、なんか城がちゃちく見える

麓に戻れば、とりあえず「シロヘビ」の博物館があったので、そこに行きます。

博物館に向かうと「シロヘビを見にきたんですか?」と係員が言うので「ハイ」と。
まさか、本物のシロヘビがいるとは思いませんでした。

シロヘビの館

一見すると食事処っぽい

というか、ここのチケット売り場って機械なんですよ。入り口も駅の改札みたいなやつ。でも、結局チケットについて説明してくれる人がいたので、「それ必要?」って思うわ。地方は、変なとこを機械化してる説。

シロヘビって、このあたりに生息する珍しい蛇なんですってね。

アルビノの蛇らしく、目もちょっと赤みがあります。
小さくてかわいい。

シロヘビ

かわいいよー

シロヘビ

巻きついている。
人間でいう、セルフ腕枕みたいな感じ?

蛇は、呼吸器と消化器が別々なので、丸のみが可能みたいです。シロヘビマメ知識。
これが人間だと、2つが同じなので丸のみしたら窒息します。人間マメ知識。

 

シロヘビを見て満足した私は、錦帯橋を再度渡るため、戻ります。

錦帯橋

こっちから見てもいいねぇ(引き返す前にカシャリ)

錦帯橋

下がらないと、全体が見えない

渡るのもいいけど、川には岩が敷かれてあって、そこから橋を眺めることができます。

錦帯橋

川込みで錦帯橋。しかし、この橋の地味さよ

岩になってるところまで行って、写真をカシャリ。この岩がおもしろい。
こう、走りながら次々と飛び乗ってですね。なんかこう、野生の本能を感じます。

とりあえず、今日一楽しかったのがソレでした。
こういうことは、一人じゃないとできないよー

川から錦帯橋

透き通った水!

水も透き通ってて美しく、中にはもう少し真ん中の方まで行って魚釣りしてる人もいました。
そしてここでも写真撮影を求められる。

今度は親子連れ。
最初、頑張って自撮りしようとしてたみたいで、邪魔にならないように通り過ぎようとしたところ、目を付けられました。
もちろん快く対応。

一人で動くと、たまにこうやって声をかけられます。
まあ、一人旅で来ている男性よりは、怪しい動きをしている女性の方が話しかけやすいのでしょう。
動きはともかく、見た目は人畜無害な顔してますんで。

この橋の下の川で、もっと遊んでいたいけど、この日は6月なのに猛暑。
日傘を持ってきてなかったので、この炎天下の中時間を潰すのはちょっとキツイ。
仕方なくバス停に向かいました。

カープ2軍本拠地の新岩国

まさかの新岩国って、広島2軍ファーム地だったとは!

橋そのものは思いの他、面白味はなかったけど、この風景をいかに美しく写真に収めるか、岩や水で遊ぶかっていうところに錦帯橋の魅力を感じました。
結果的に、とても楽しかった。かなり上位に食い込んでくる旅でした。

ただ渡るだけはつまらないですね。

まあ、言ってもただの橋ですし?
確かに作りは全てが木で、その細工は大変細かいんでしょうけど、あまり興味を惹かれませんでした。歴史の浪漫が分かる人でもないし。

やっぱり観光は、行って体験したその感想が全てですね。

行って興奮も行ってガッカリも、それはそれで1つの面白さです。

でも、こういうことを素直に口に出すと、多分仲が良くてもトラブルになりそうなので(だから旅行後に分かれるカップルが多いのか?)、やっぱり旅は気の合う自分だけを連れて行く方がいいなーと思うよ、まったく。

ハーイ錦帯橋

~END~