休日の夕方にスポーツ店へとチャリを走らせた。
というのも、ずっと気になっていて度々試着していたヨガレギンスが、ネットで売り切れになってて。
これはイカンと慌てて買いに走ったのさ。
店舗には、まだ在庫があることは知ってたけど、次回行くまで待てなくて。
明日でもいいかと思ったけど、やはり気になって仕方がなかったから、気付けば鞄を手に取り、靴下を履き直していた。
で、暗くなる前に着いて、一応もう一回試着して商品を手に持って歩いてたら、背後の方から「すみません」と若い声がかかった。
一応、焦るじゃん?
もしや万引きと疑われたのか、と。
振り向くと、金髪寄りの茶髪にいい感じに染めて、ワックスで立体的にセットしたイケてる可愛い系な兄ちゃんがいた。
社員証を首から下げているため、明らかに店員だとは分かった。
手越っぽい感じでかわいい。
いよいよ万引きと間違えられたのかとドキドキしてたら、「その帽子、どこで買ったんですか?」とその兄ちゃんは言った。
私はしばし、思考が固まった。そして5秒くらい固まりつつ、当時のことを思い出した。
どこでっていうか、ちょうどここで買いましたよ・・・
1年くらい前だけど。
それを聞いた兄ちゃんは、すごく興味を持ったらしく、ブランド名とか、この帽子の特徴を褒め始めた。
(ちなみにこの帽子は、多分メンズものか、ユニセックスのどっちか。ちなみに私は店内でも帽子はかぶったまんまでした)
私も、この帽子は気に入って毎日かぶってたので、この帽子を一緒になって称え出した。
しばしこの帽子のことで話した後、「探してみます!」と言って、お礼を言って去っていかれた。
いやあ、まさかこの帽子を買ったお店で、店員さんに話しかけられるとは思ってなかった。
週一でしか来ない兄ちゃんらしく(多分アルバイトか?)、しかも若く髪型もしっかり作っててイケメンだったから、もしや美容関係の仕事をしてる子か、専門学校生かもしれない。
いや、お客に普通に話しかけられるくらいのフランクさを持ってることから、アパレル関係の方かもしれない。それなら、美容師でもおかしくないか。
なかなか、その時その場に居合わせた方の持っている者や着ているものが欲しかったとはいえ、なかなか声はかけられないよ。
私も、話しかけられる10分前に、素敵なスカートを履いてらっしゃる奥様をお見掛けしたけど、「そのスカート、どこで買ったんですか?」なんて言えなかったよ。
流石、男というか(ナンパ慣れ)、アパレル関係者(一応スポーツ店もアパレル系)だな~、声をかけ慣れている。
しかしそんな軽いノリが最高。それに合わせられる私も私、年を取ったものだ。
多分10歳若かったら、早々に逃げ出してたもんだ。
なんにしても、面白い体験ができた。
外で話しかけられることなんて、ほぼないので実は嬉しかったりする。
今日、無理やりスポーツ店に行かなかったら、多分こうした経験はできなかったので、
無理してでも今日の内に行ってよかった。
でもどうせ若いイケメンとお話するなら、ちゃんと化粧をしてくればよかった。
眉毛しか書いてないわ。
しかも、買うつもりのヒョウ柄のレギンスを手に持ってたわ。