時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

1人でプール日和(レジャープール)

夏休みも終わり。

もっと夏らしいことをしておきたい、今しかないんだから。
そう思い、プールに行くことにした。

思えば最後に水着を着たのは中学校の授業。

その頃には、家族とプールや海に行くこともなくなり、友人の少なかった私は、友人らとそういうレジャーに行ったこともない。

でも、10歳頃までの私は夏休みに行くプールが好きだった。
水泳の授業は嫌いでも、プカプカ浮いていればいいだけのプールは楽しい。
水に入るのが好きだったのかもしれぬ。

しかし、親と出かけることに抵抗が出始める時期だったり、体型の変化が気になり始める年頃になった頃から、自然と消滅していってしまった。

中学生の時期って、周りの子たちとスタイルに差が出始める時期で、なかなか辛いじゃん。

私は小学生ですっかり身長が伸び切ってしまったから、後は肉が付くだけ状態で、骨盤が広がると同時に太ももが大人の太さになり(長さそのままで、ももが外側に張り出すようになる)、胸に脂肪が付き(同時に二の腕が丸く膨らむ)・・・

それに比べて中学生になってから身長が伸びた子らは、まだまだ上に伸びることだけに集約されており、足も腕も小学生のまま、どんどん縦に長くなっていく。

そういうことに人一倍過敏だった思春期の娘には、なかなか耐え難いものだったよねぇ。ああいう経験が、自信を喪失させていったのは間違いない。

 

しかし、まあ月日は流れ。

もうそんなことどうでもよくなり羞恥心も消えた今となっては、ちょっとくらいの露出なんて、全然気にならない。
それだけのメンタルを手に入れた無敵な30代は、20年ぶりに夏休みのプールを体験に行くことにしました。

そうと決まれば、まずは水着の用意だ。
派手なものは不要だから、とりあえずスポーツ店へ。

まず、可愛いデザインのものは却下。
最近のやつは、下着のパンツみたいなタイプでなく、ホットパンツみたいなショートパンツタイプが主流。

かといってヒラヒラしすぎなものは、カバーにはなるけど、ヒラヒラしすぎて逆に恥ずかしい。
ある意味、従来の下着タイプよりも恥ずかしいわ。却下。

かといって、フィットネス用の年中ディスプレイされているようなものは、ガチすぎて無理。
ファスナーになってて、脱ぎ着がしやすそう。
下は、男性のボクサーパンツみたいなタイプ。

これはこれでカッコいいけど、これは水泳する人のためのユニフォームだわ。
何より1万5千円とかする。

結局、可愛くもなければガチでもないような奴を購入。

 

子どもの頃は、親が車で連れて行ってくれたけど、私は電車です。

プールに近づくと、音楽が流れているのが聞こえたので、いよいよ懐かしさでいっぱい。

さっそく着替えて、水にイン。
あとはもう、適当に流されるだけ。

メインのお客層は、やはり小学生。その付き添いの親御さん。
中学生なんて数える程度。高校生なんて皆無。
大学生の男子グループはいたけど。

いいなぁ、小さい子がいると、親もついでに楽しめるんだから。
うらやましいと心底思う。

そりゃ、子育ては決して楽なものではないし、甘いものでもない。
だけど、子どもと一緒に楽しめるという点では、親も童心に帰れる機会が独身よりは多いってことで。
うらやましくなりました。

改めて、10代とか20代、友達と一緒に行けたらよかった。
やっぱり、こういうレジャー施設に行けるのって、友達くらいじゃないですか。
あとはカップルか。

そこを逃すと、あとはもう家族を作るまでできないし。
10代20代を、ちょっとクールに振舞って生きてしまったせいか、周りの友人も、レジャーとか水着とかが苦手な硬派な子ばかりで。

でも、今でもそれくらいの年の子らはほぼ見かけなかったので、案外、そんなものかもしれません。
田舎ですしね。最寄り駅は、当然のように無人駅。

夏空

いつかの夏空

さて、20年ぶりにプールに行ってみた感想としては。
大人も子どもも、長袖着てる子、多くない?

紫外線防止なんでしょうか。
調べたら「ラッシュガード」というものでした。

元々はマリンスポーツのためのウェアだったらしいけど、それがいつしか水着の上から着て紫外線を防止するものになってた模様。
ランニングや登山などでも使用できるみたいよ。

そして、これは母親だけだったけど、黒いトレンカ・レギンスみたいなものを履いた上にカラフルなショートパンツを着用。

ラッシュガードと合わせて、まるでマラソン大会に出るかのような恰好してました。
大会の途中なんですか?ってくらい。

それが、1人や2人ではなく、まあまあ見かけるのです。
水着も随分、様変わりしたみたいです。

確かに海やプールって、死ぬほど焼けるからなぁ。
そして、家で真っ赤になっていることに気付くという。

でも、そんな長いものを着て水の中に入って、気持ち悪くないのでしょうか?
肌にくっついて、窮屈そう。

あと、持ち帰るのも大変でしょうに。
水を吸って重くなったラッシュガードにレギンス。ま、そういうのは大抵マイカー持ちか。

しかし、この日はちょっと曇ってたためか、ノーガードな私でも大丈夫でした。ああ、幸いだった。

 

楽しい時間だったけど、でも正直、行くかどうか数日間迷いました。
結果的に「行きたい」という気持ちが勝ったからの結果なんですけど。

行ってしまえば、もう周りなんて気になりません。開き直りです。

羞恥心もなくなった今となっては、別に一人でプールサイドにいようと気にもしまい。水着姿でも、全然。

身近に子どもがいないと、色々と世間と離れて世間知らずになるので、今回知れてよかったです。水着事情も一変してましたし。

うちの母親なんて、昔は白い巨大な花が入った真っ赤な水着着てたわよ。30代。

今は、大人も子供も、なんというかガチな恰好になってきましたね。
ある意味、水遊びを真剣にやっているような「出で立ち」です。

その分、似たような恰好であふれているから、探すのに苦労しそう。

うちのオカンの赤い水着なんて、遠くからでも見つけられたわ。
当時は、みんなそんな水着だった。

私もショッキングピンクを着ていたから、海で迷子になってもオカンが自力で見つけてくれました。レジャー地では、分かりやすく分かりやすい色の水着って、意味があるんですね。

私も親になったら、目立つ色の水着を着せて、自分はキャラクターが大きく書いてあるパーカーでも羽織ろうと思います。