時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

チェックのマフラーは何処へ

「どこへ行った冬物の定番」シリーズ、第2段です。第1弾は以下。

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最近、若い20前後の方々を見ていて思うんだ。

みんなマフラーを巻いてない。

帽子はもとより、マフラーすら巻いていない。
まあ、ここが北国ではないため、それに比べて温暖なのは事実よ。しかし首元をガードしないってどういうことよ。

電車移動や車移動なら、それも仕方がない。車内では暑いし邪魔ですからね。帽子すらかぶってないし。
最近では、真冬でもケータイをいじるために手袋すらしない。

10年前からスマートフォンはあったからね。その当時から、指先だけ開いた手袋とか、人差し指だけ刺繍になってて、指の電気というか水分?を通す仕組みになっている手袋はあった。

ファサファサした手袋で、指先が開いたものを身に着けている女子は、大変にかわいらしかった。
しかし最近では、そんな手袋すらも見かけない。皆、素手やで。

 

マフラーも、見ないことはないんだ。

しかしだな、マフラーと言えば定番とも言えるチェック柄のマフラーは見かけない。
よく見渡してほしい。
マフラーを巻いているのは半分以下、その中でもチェックの柄を召しているのは2割もいないんじゃない?

では8割はどんなかっていうと、無地。何の柄も模様もない、単なる1色のみの無地。
しかも、赤とかピンクじゃないんですよ。

多くが白。白かベージュ。・・・。

コートも、白とかベージュばかり。最近は外側がもこもこしたアウターが多く出ているため、必然的に白が多くなるけど、そんな白っぽいコートに、白っぽいマフラー。
これが今の流行なのか?若い子の美意識なのか?

我々世代以降の方は、コートは地味なダーク色、でもマフラーだけは色を使って華やかに、が常識。
その代表格として取り入れやすいアイテムが、チェック柄のマフラーだったというのに。しかも赤とか黄色のチェックね。

同色のピンクのマフラー

唯一の無地。しかしなんでまたチェックも無地もピンクなのか。。
マフラー差し色の呪い。

私は今の時期は、青とブラウンのチェックを使っているよ。

でもね、20前後以下のお若い方は、チェックであってもブラウンやベージュ。
赤や青といった原色のマフラーなんて、誰もしてなかったよ。。

というか、コートだけじゃなく、ニットも鞄も、白黒ベージュ。なんというモノトーン。

それでいて可愛らしいのだから、若さってこれなんだろうね。メイクも含めて、華やかさが地味な服装からでも分かる。むしろ引き立っている。

思えば、昔はニットのような、毛糸で編まれた長いマフラーが主流で、その頃は無地が多く。いつの間にかマフラーはストールのようなものになり、チェックといった柄物や色の幅が増えた。

そして10年前には「スヌード」なる、輪っかになった被り物が流行り、この時点で、チェックマフラーの終了の予感が今思えば見て取れた。

スヌードは当然無地で、ベージュやグレーしか売っていなかった。
もう見かけることはほぼなくなったが、それでもスヌードの名残なのか、マフラーは無地全盛期に突入した。

 

ああ、ニット帽もそうだけど、今まで冬の定番と言えばコレなるものが、よくよく周りを見渡してみると、そうでもないことに気付かされる。別に若い世代の装いが旬、これぞ正しいとは思わないが、自分も年を重ねてしまったことを感じられて、少々寒い。

白っぽいコートに、白っぽいマフラーを2つに折って中をくぐらせるシンプルな巻き方をすれば、今どきの若い子風になれるぞ。

よくよく見ると、みんなそんな巻き方だから上半身がほぼマフラーだ。そりゃ暖かいわけだ。
変に凝った巻き方は、基本的には年配者っぽくなります。柄物だと尚更。

20の子と同じ着方をするつもりはないけど、無地のマフラーはシンプルで子供っぽくならずに済むのはいいね。

アイテムと言えば「色を投入するもの」と考えていた私ら世代。反対に、アイテムも「全体の服に馴染ませる」という考え方が、今どきのファッションの考え方なんでしょうか。

私もベージュのコートが主力なので、ここは1つ若い子を見習って、白いマフラーを買ってみようかしら。