時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

共通テストに思う

共通テストが開催されて2年目。
なんでも、数学のテストが大変難しかったそうな。問題までは見てないけど。

私が現役の頃は、はて数学はどのような問題が出ていたのだろう。1問たりとも思い出せない。
センター試験から共通テストに変わったことで、なんでも思考力や応用力といった、単なる暗記さえできていれば点数がもらえる試験から大幅に問われるものが変わったらしい。
まあ、どういうことをすれば、そうした力が測れるのかはさておいて。

試験というのは、ある程度時間が経てば傾向はどんどん変わっていくし、難易度も上がっていくものです。対策が打たれますから、要領のいい人がいい点数をもらえてしまう。見直し、刷新は重要。
数学の試験で長文を読まされたと不満が上がっているが、私もIT系の試験(技術は問われない文系試験)で、国語の問題を解かされましたよ。→宅建に合格したい叔母 - 引きこもる思考

ただしそれは、普通の選択問題が午前にあり、午後は長文問題としてあらかじめ設定されていたため、そういうものだとある程度把握はできていた。
しかし過去問を覗いてみても、最初のころは簡単で徐々に難易度が上がり、その年に受けた試験では試験の内容はともかく、
とにかく分量が多い!
読むだけで時間がかかる!
文章の中から判断しなければならない!と、不満の嵐。
試験時間内に最後の問題までたどり着かない人が続出。

案の定、その年の平均点は大幅に悪化、合格ラインが大幅に引き下げられる事態となった。幸い、私は文章を読むことに慣れていたので、どうにか見直しまででき合格できたけど。

その試験もそうだけど、10代の子には精神的にきついよね。この手の試験では、メンタルを如何にコントロールするかが重要なので。

世の中には、ゆっくりと時間をかけて点を取らせるためのテストと、とにかくスピード重視で、普通に解いただけでは絶対に時間内に終わらない、落とす人間を見つけるためのテストの2つがあることを、私は大学時代に知りました。

なんというか、AIがある程度のことをこなしてしまう世の中になれば、簡単な問題よりも、人間の思考や感情の絡む問題に取り組まなければならないのが人間の仕事だと思うので、単純思考しかできない人間なんて不要。
そうした世の中を考えて、今までとは一味違う問題が試験に出されることはいい傾向だ。
結局は試験なので、点を取らせないこと、落とすことが目的なので。
(学校での定期テストは、理解できたかの確認のテストなので、そもそもの目的が違いますしね)

でもそれならそれで、教育そのものをもっと変えていかないと。
奴隷養成所のままでは、アカンですよ。
試される力が、そういう方向に変わっていくのだとしたら、それ相応の教育の在り様も更新していかないと。
そのくせ、英語は外部試験を取り入れるだのやっぱり止めるだの、情報という科目も今後試験に入れるっぽいので、迷走していると言われても仕方がない。いやいや、迷走してんのは文科省だよ。足し算ばっかり思考め。

というか、もう大学入学のための試験なんて廃止しません?笑
勉強の面白さを奪っているのは受験です。
おまけに、携わっている大学教員たちも大変なんです。

 

さて、ニュースで試験の様子が映っていたが、受験生にはビニールに入った紙の束が配られていた。
まるでルーズリーフまるごと配られてるみたいだったが、あれはその日の試験問題が全て入ってるわけでは、ないですよね?

じゃあ、あの分厚さは一体何が入ってるのでしょう。。