基本、こういうところに書いている文章というのは、早い話、思考の垂れ流しなわけで。
考えて書いたわけでもなく、ひねり出して書いたものでもない。だから何一つ、苦労はしていない。
それだけ、人の思考というのは、常に回転し続けているということ。人の頭は、常に何かを考えているらしいよ。
考えることなくできてしまうのは、反射行動。
何かが目の前に来た時に目を閉じる行動だとか、こけそうになった時に手をつくとか。それ以外は、大抵は何かを考えて、考えた通りに動く。
しかし、それでも個人差はあって。考えないと動けないことや、考えないで流されてしまうなど、考え無しは、悪いことのように捉えられがちだが。
考えすぎて、逆に、何もできなくなってしまうことも実は多い。
例えば、今日はここに行こうかなと思い描いてみても、「いや、でも今日暑いし」とか、「行っても買うものがない」とか。あるいは、道中の道を思い描いて、行くのが面倒になったり。
考えなければ、行こうと思い立ったアイディアだけで、さっさと準備して家を出るだけでいいのに。それくらい、人の思考は時に、人の行動を阻むことがある。
私自身、こんな風にいくらでも頭の中を文章にして表現することは得意だが、その分、行動はまるで駄目。
言い訳したり、考えに考えた結果、先のことまで想像してしまい、せっかくのやる気を自ら潰すこともしばしば。
また、思考の垂れ流しは得意だけど、それを人に話すことは大変苦手なのだ。
頭で言いたいことはあっても、誰かに伝えるために、残すために、そのための言葉にし直そうとすると、途端に真っ白になる。文字通り、回転が止まる。
当てられても、何も言えずに黙ってしまうクラスメイトって、いたよね。まさにそれ。
そういうことだろうな。口下手って、そういうことだよな、そういえば。
考えることはできる。
頭は、人並に動いている。常に回転しているから、人と比べて悪くはないはず。
でも、それを伝えるために、この流れを整理し、有用な言葉に置き換えて、適切な順番で口から出そうとすると、真っ白。つまりは、パンクだ。これまで動いてきた頭が、急に止まってしまう。
口に出す作業、簡潔にまとめる作業というのは、こういうことを頭の中で無意識に行っているということだ。これが得意な人ほど、頭がいいのだと思う。
むしろ、どうやって一瞬のうちに、思考したものを言葉に置き換えられるのか、不思議でしょうがない。浮かんだものが、そのまま言葉として出ていくってこと?
実は最初は、こんな思考の垂れ流しすら書けないような状態だったけど、これは朝一番にノートに思っていることを書きまくる習慣にて、これだけの思考をひたすら文字に書き留めることが可能となった。
要は、見えなかった思考部分を目に見える形に出力した状態だ。
アンケートで言えば、回答結果の数値をひたすら入力していく作業だ。
ここから、伝えるために言葉を紡ぐ。釣り上げたり、工作して、形を変える。データ加工の段階だ。この作業が苦手なら、それはきっと口下手になるだろうし、得意なら、口八丁になれる。人を騙せる。
今の課題は、せっかくのアイディアややる気を、自分で殺さないことだ。
そのために、思考を止める練習をすること。。