時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

とことん落ち込みたい我が本音

仕事辞めてから、できれば自分が苦手なことを克服しようと思って、できるだけ「動く」ことをしてきた。

一連の旅は、実は苦手を克服しようの一環。

高い交通費払って、行っても行かなくても誰も困らない、行ったとして共有できる誰かがいるわけでもない。

そうなると、つい逃げてしまうのが従来の自分だけど、「このままではイカン」と思い立ち、行動に出ている訳です。

が。

いくら自分の中では自信ついて満足しても、そういうのって別に他人から見たらどうでもいいことだよなぁなんて、身も蓋もないことを考えたり。

 

というのもね、6月に入って、アルバイト探しをやることにしました。

とはいえ、そう上手くいかないのが世の中ってもので。

難しいんですよね。
就職よりは簡単でも、でもやっぱり、これまでやってきたバイトでも、採用された数よりも不採用だった数の方が当然多いわけで。

バイトって客商売だから、あんまり適性ないんですよね。。
まぁ、難しいんですわ。

とあるバイトに応募したのは、私の好きなものを販売する仕事だったから。

そもそも接客業とかまともにやったことないし、一見向いてないと分かるから難しいのは分かってたけど。

やっぱり上手くいかない。

今日はそんな話です。

 

また次の仕事を探さないと、と思うものの、気持ちが上に向かないまま、私は再び自然の中に行きました。
ちょっとは気持ちが晴れるかなって。

でも道中、ずっと頭の中では人生のことばかり。

不採用だった理由だとか、人生は登山と一緒だなとか、とにかく無駄なことばかりで頭をフル回転。

絶景を見ても、その時は全てを忘れられても、現実に帰ってきたら結局は現実のことばかり考えて。

切り替えて先に進まなきゃと思っても、頭ではそうと分かっているのに、なんだかやる気が起きてこない。

頭では「切り替えたい」と思ってるのに、気持ちは全然、そこに行こうとしないんですよ。

で、考えました。
というか閃いた。

私、もしかしたら、落ち込みたいんじゃないか?って。

 

私の悪い癖なんです。

思うようにいかなかった結果が返って来たとき、すぐに「カラ元気」な自分が囁く。

「どうせ駄目だと分かってた」
「他にもっと、いいものがあるよ」
「運が悪かったんだ」

そうして、いつも分かりやすく「落ち込む」ということをやらないのです。
そういう自分の癖を、私は自覚してた。

気を付けてはいたものの、いざ「そういう体験」が来ると、同じようにやってしまう。

だから今回も、悪かった結果はさっさと切り捨てて進もうと、そう思っていたのでした。

・・・そう考えていたのは、自分の思考だと分かります。

思考は無駄なことをしたくないし、弱い自分を見たくないんですね。
だから、「早く切り替えよう」なんて急かすのですが、ここが罠。

――失敗して、早く切り替えて先に進まないといけないことは分かってる。
――でも、今の自分は何をやってもうまくできない気がする。

 

当然ですよ。
自分の本音は、まだ切り替えて進みたくないんだから。

一言で言えば、「落ち込んでもない癖に、さっさと切り替えて進もうとするな」です。

私の気持ちは、とことんまで落ち込みたいし、泣きたい。

だから「早く切り替える方法」ではなく「とことん落ち込む方法」を検索してみた。

すると、アスリートも落ち込むよ的なことが書いてあったし、そんな記事を見てたら、ようやく自分の視界が歪み始める。

やっと蓋が開いた。

・・・そうだよね。
いくら向いてないと分かってても、それでも「やってみたい」と思って、行動した結果だもの、やってみたかったわ。

報われて欲しかったに決まってるじゃん。
うん、残念だ。
がっかりだ。悔しい。

これが本音だ、単純なことじゃないか。

また同じ轍を踏むとこだった。
この2度目の失業生活では、「同じ轍を踏まない」がテーマにあったのに。

 あー、やりたかったなー!
 そこで働いてみたかったなー!
 雇ってくれなくて、悔しいわー!
 悲しいし、落ち込むわー!

こんな気持ちが隠れてんのに、それを無視して切り替えるとか、無理な話だよ。

切り替えるも何も、落ち込んですらいないんだから何を切り替えるのって話よ。

感情にそぐわないことは、いくら頭で制御しようとしたって、無理なんだからな!

本音をなめるなよバカヤロー!

 

・・・ふう、疲れた。

というわけで、カラオケに行くことにした。
感情爆発には、歌がいいって聞いたことがあるし。

とりあえず泣けそうな歌を検索するも、知らない曲ばかり。

それでも、それっぽく歌ってみる。
「僕が死のうと思ったのは」とか「弱い虫」(この歌のカラオケ映像に不意打ちで泣かされた)とか初めて聞いたけど、無理やり歌う。

でも、当然だけど、初めて耳にする曲はなかなか浸れないね。
仕方なく、これまで歌ってきた中で泣けそうだったものを入れてみる。
(こういう時のために、泣ける歌をリストアップしとかないと・・)

個人的に泣けるやつ
・僕が一番欲しかったもの
・黒い羊
・たしかなこと

もう自分で歌っててガチ泣きですから。

歌詞がいいのよ。(黒い羊はMVがいい)

もう泣いて歌っていたら、何で泣いてるのか、何が悲しいのかも分からなくなる。

要は、自分に素直になればいいってだけ。

泣ける歌詞に心打たれて素直に泣けたんだから、それで十分。泣く理由なんて知るか。

もう泣きながら熱唱だよ。

平日昼間は、いろんな客が来るだろうけど、こんな客もそういまい。

とりあえず一通り落ち込んで泣いて大合唱したから、もう大丈夫だろうか。もちろん、上記の曲以外にも大声で歌ったよ。
「言葉にできない」、全力で歌ってきたわ。

・・・なんか色々疲れた。

でも、また次につなげようと自然に思っている自分がいる。

切り替えなんてしてない。
頑張ってちゃんと落ち込んだら、勝手に自分が切り替わってただけ。

 

以上、感情さえどうにかなれば、思考は勝手に付いてくるという体験でした。

こうやって人生は、体験しては躓き落ち込み、そしてまた進んでいくのでしょう。
そして、また上手くいかなかった時は、このやり方で解消しよう。

・・ただ、あんまり落ち込むようなことは、起こってほしくないかなぁ。

だけどこんな経験で得たことは、いつか誰かの役に立つって信じてる。