時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

今、ここにいる自分

今、ここに存在している自分だけを感じることが大切なのだと、唐突に閃いたのは、
仕事で手作業を黙々とやっていた時だ。

今ここにいる自分になら、きっと多くのことができるだろう。

そんな気がしたからだ。

 

しかし、いざ具体的な所に立たされてみると、そこには「できない、逃げたい」と思う自分がいる。

それは、過去の経験を記憶してきた自分が、同じような出来事に、ひどく敏感に反応してしまうからだ。自分の性格に当てはめたりもする。

 

すごく昔のことを、よく記憶している。

そういう記憶って、基本的に忘れていることが多いけど、何かのきっかけで表に浮上してきたり。

特に、そのきっかけの回数が増えれば増えるほど、簡単に思い出せてくる。

幼稚園の先生に言われたこと、小学校の先生に言われたこと。

大抵は、そういった他人の大人から言われた、どちらかというとネガティブな言葉が多いけれど。

それはまあ、あまり同級生から直接何かを言われる機会が少なかったせいもあるんだけど。

 

何かで躓く時、どうしようもない時、そこには今の自分ではなく、過去の自分がそこにいたりする。

今の自分の性格というより、昔の私の経験や記憶、反応から、今の自分の性格を勝手に作ってる気さえする。

そんな自分を、一度切り離せてみたら。

きっと、出来ることが増えていると思う。

 

今を生きるというのは、今のこの瞬間に生きている自分だけを感じて、今の自分が考え、決めること。

過去の教訓だとか、経験だとか、そういうのにとらわれないで。

囚われたら、きっと重くなるし、用心深くなる。

だって、今の自分は過去の自分の集合体なんだからね。

そりゃ、同じ経験を繰り返さないよう、用心深くなるね。

 

まあ、要は使いどころである。

経験を生かした方がいい時もあるし、そんな経験に腕を掴まれるくらいなら、ない方がいい時もある。

新しいことをやってみたい、欲しいなーって時は、まっさらな自分でいたい。

そう思うのに、つい、過去の自分に逃げちゃうよね。

過去の自分が、結局これからの自分を決めてるみたい。