時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

舌がおこちゃま

もう大人になって随分と経つのに、苦いものが食べられない。

例えば野菜。
ビールはもちろん、お酒全般、コーヒー。

というか味が酸っぱすぎる物、苦すぎる物といった刺激物が苦手。
ちなみにわさびや辛い物は、多少は平気。でもドレッシングなどは苦手。

ブロッコリーとかピーマンとか、大人になっても苦手。

大人になったら食べられるようになるなんて言うけど、嘘じゃん。

いや、食べられはするけど美味しくは食べられない。美味しいと舌が感じない。
機械的に胃の中に入れられるけど、積極的に食べたいとは思わない。

何が苦手かっていうと、やっぱり味なんですね。
噛んだ時、口の中で苦い味が崩れて広がるのが苦手。
弾けるんだよね、野菜って口の中で。

だから、例えばカレーなんかに入ってた場合は食べられる。
カレーの味が、野菜の味を覆い隠してしまうから。(ドレッシングは酸っぱすぎるから嫌だ)

野菜カレー

カレーだと食える野菜

友人も、同じくお酒やコーヒーといった苦いものが駄目。
酸っぱいものも、辛すぎるものも。

「舌がおこちゃまなんよね」と友人は言っていた。

「確かに、舌のセンサーが繊細なんよなぁ」
と言えば、
「良いように言うとね(笑)」と言われてしまった。

いやいや、舌の感度は料理人にとって命ですよ。(料理人ちゃうけど)

まあ、別にお酒やコーヒーが飲めないからって困ることはないんだが。
でも野菜を美味しく食べられないのは、キツイもんがあるじゃないですか。

もちろん残すことは極力しないけど(たまにはある)、ヘルシーな食事を純粋に楽しんでみたいのに。

 

関係ないけど。
例えば子供の味覚って、大抵は大人になったら変わると思うけど。(うちらみたいな例外はある)

子どもの時に「敵」だと判断したものって、大人になっても味覚が覚えてる気がするんだよね。
味覚だけでなく、身体全体が。
たまに飲み込んでも、胃がごぼっと動く瞬間がある。これ、意思とは関係ないでしょ。

そういうなんだろう、身体が覚えている何かが、私らはより顕著に残っているのかもしれない。
原始的というか。動物的というか。

そういう意味で、あんまり小さいうちから美味しくないものを無理やり食べさせるのってどうかと思う。

もちろんカレーとか味付けでごまかす工夫なら全然ありだと思うけど、正直生野菜とか勘弁してほしいよね。

あと、食べ物に関しては触感も重要。野菜スティックをボリボリと食べられる人が信じられない。

ほんと、なんで野菜を美味しく食べられないんだろうねぇ。