仕事帰りの道を歩いていたら、信号のない横断歩道をココココッと小走りする夫婦を見た。
「横断歩道は止まるんじゃないの?」とブツブツ文句を言う中高年のご婦人。
どうやら横断歩道を渡っていたのに、目の前まで来た車が停止する気配がなかったため、慌てて渡ってきたらしい。
いやぁ、そうなんです。
どういうわけか、車は信号のない横断歩道では止まらないのです。
なんででしょうね。
ネットを見れば、「止まらないのが普通だ」みたいな意見もある。
でもそれは間違っている。
なぜなら近所の商業施設の近くにも同様の横断歩道があり、そこではたまにパトカーが止まっているが、その時に歩行者がいれば確実に運転手は止まるからだ。
止まるのが正しい、止まらなかったら違反になることをちゃんと知っている。
だからパトカーがいる時には、ほぼ確実に止まるのだ。
違反だと分かっていて、それを振り切る心理ってなんでしょうね。
それなりの理由があるんでしょうが、私は嫌な罪悪感がよぎりますよ。
それを背負うくらいなら、とっとと止まりゃいいのに。
私はいつもそういう車を見たら、ペイントボールを投げたくなってしまう。
聞いたら、そこが横断歩道だと気付かないという声があった。
ええ?停止線とか普段どう見てんのよ。
(道路の上の落書きか何かだと思ってるんだろうか?)
横断歩道では止まるのが常識だけど、横断歩道がない場所ではどうなのだろう。
もちろん、全然止まりませんね。
でも歩行者としては、道を渡らないと先に進めない。
そういう時、どうしたらいいか。
手を挙げればいいんです。
あるいは半分くらい道の真ん中に出る。(これは自転車の時)
それくらいアピールしないと、車は止まらないもんです。気付いてくれないのです。
海外だと危険な行為だけど、日本では一応は止まってくれるから、まだマシなんでしょうね。
手を挙げていれば、だいたいの車は止まってくれます。やはりアピール不足が原因か。意思表示、大事!
今日見た夫婦も、服装が真っ黒だったんですよ。
黒のダウンに黒いズボン。極めつけに黒い髪に黒い靴。
だから気付かれなかったんじゃないですか?
そもそも私は、暗い夜道に全身真っ黒で明かりもなしに外を歩く方もどうかと思いますが。
冬の歩行者はどういうわけか、黒を好むのですよねぇ。
私の冬の標準装備を見よ。
横断歩道よりも真っ白な自信がある。
(ネックウォーマーは黒だから、まるで首なしのように見える、ちょっとしたホラー)