買い替えに伴い、10年以上共にあった自転車の思い出を最後に語っておこう。
いつ買ったのか、でもおそらく10年以上は昔だ。12、3年くらいかしら。
何度も壊れ、壊れては直してきた自転車を。
最後に壊れた思い出と共に振り返ろう。
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友人と夜ご飯に行くためにお店に向かおうとして、家の前の道でアスファルトが外れてぼっこり穴が開いており、そこに挟まってパンクしたこと。
私はそのまま親に連絡してパンクした自転車を引き取りに越させ、代わりに親が乗って来た自転車でお店まで向かった。
(パンクだと気付いたのは、数百メートル進んだ先だった。しばらくは走れるんですよ)
とある日の朝、職場に向かう際に再度のパンク、この時はタイヤそのものを変えた気がする。その次はタイヤの虫ゴムの破損。
伸びきったチェーンは2度カットが入っている。
風のある日に外に置いておいたら転倒し、カゴが斜めにひん曲がる。
6キロ離れたブックオフに古本を持って行こうとして10冊ばかり前カゴに入れたら、重さで金属カゴの一部が折れたこと。
そのせいで前カゴに入れた鞄がことごとく傷つき、とうとうカゴを買い直したが高かった。
買い物を終えて駐輪場に行ったら自転車が転倒してて、ベルが無残にも地面に叩きつけられて半分はじけ飛んでたこと。
買い直したけど、買い直した奴まですぐに壊れて音が鳴らなくなった。(なんでや)
元々皮の茶色のサドルだったのが、いつの間にかひび割れし、ところどころ変色していた。
自転車屋のおっちゃんに「これはカビやで」と言われ。
「こんなサドルは盗人さえも盗らん。」と言われ、大人しく安いサドルに買い替えたこと。
タイヤが大きいのか、鍵がいつもギリギリのところでしか閉まらず、硬くて面倒になってカギをかける習慣がなくなったこと。
出先で鍵を紛失した際には、頑張って持ち上げて持ってって鍵を交換したこと。
(幸い、出先から徒歩3分だったもんで)
一時期、暗くなる前にしか乗らなかったため、次に夜道を走るまでオートライトが壊れてることに気付かなかったこと。
壊れて修理された思い出の多さよ。
思い返すと、この10年少しの間にもう一台買えるくらいの修理代を払っている確実に。本体もフレーム以外、全てがチェンジしてある。もはや別人である。
こうやって細々と修理をしていけば、それなりに長く使える。気付けば10年か。。
それでも毎年年末には雑巾と水で寒い中簡単に掃除して、長く乗ってる割には見た目だけは綺麗だった。
タイヤのスポークも時間と共に真っ黒になっていって、そこも毎年掃除してた。
愛情があったかと言われたら、確かにあったのかもしれない。
10年間、ごくろうさま。