もう10年くらい前から読んでる漫画なんだけど。
150cmライフ。(著/たかぎなおこ)
このタイトル通り筆者は身長150cmで、小さい人あるある的なものをかわいいイラストでつづった気軽な読み物である。
私も身長がそれくらいなので、昔手に取った訳なんだけど。
内容としては、
・電車の中で不快な思いをすることが多い
(つり革にとどかない、人や荷物に押しつぶされるetc…)
・ピッタリ着られる服が見つからない
(よってお直しするハメに)
・背丈がない分、向かない仕事多し
(お店、引っ越し屋など)
・新幹線など、座ってても空席と間違われる
(これは座高が低いせいだろう)
などなど。
全てかわいいイラストで説明してくれる。
おそらく同じくらいの背丈さんは、共感するんじゃないですかね?
でも、私生活において実はそこまで自分の低さを実感することはなくてですね。
そりゃ確かに写真に写った時だとか、洋服を試着した時なんかに嫌でも知らされるのは事実なんだけど。
それくらいなんですよね。
(だから男性と写った写真とかみると、その差におったまげる。これ、同じ生き物か?って)
身体を使う仕事をしてるわけでも、見られる仕事をしている訳でもない。
電車もそこまで乗らないし(網棚も利用せず)、エアコンの掃除も、よじ登るのが普通だから別に小さいとか意識しない。
別に、小さい人を見て親近感も一切湧かない。興味がない。
それくらい、全然意識しないのです。
まあ、よほど困ってないと、いちいちそんなこと考えませんって。
それは、自分が10代半ばから急に伸びなくなったという事情もある。
高い女子の葛藤も、低い女子の葛藤も一通り経験あるという。
(筆者は昔からずっと小さかったので、おそらくは身体全体が小柄なままだし、「自分=小さい」がアイデンティティとして一体化してるんだろう)
何より、私の周りにはそれくらいの身長の方が多いから、全然自分が低いって意識がない。
周りから見たら、あの辺りはやけに小さい集団だって思われてるだろうけど。
だけど、最近の若い女子は低い子多くないですかね?
低いとまで思わないけど、高くはない感じ。
その一方、びっくりするほど高い子もいる。
(高いか低いかのどっちかに突出してるから、平均身長が上がったように見えてるだけだと思う。昔の平均寿命と一緒)
それに、結構小さめサイズの服も売られるようになってるので、実は現代は小さい人間でも生きやすくなったのかもと思ってます。
自転車も、タイヤが小さいタイプのものをどんどん見かけるようになった。
ついでに軽自動車も。
圧倒的主流だった長財布からの脱却、ミニ財布登場。小型化。
この本はなんだかんだ2003年のものなので、おそらくそれくらいの頃には、小さい背丈の大人が存在するなんてこと、認知されてなかったのでは?
今だったら、小さいサイズの服はいくらでも見つかりますから。
ネットの普及で、サイズがない人の声が届いたってせいもある。
筆者の本が売れて、存在が認知され出したのかもしれない。
いずれにせよ、背が小さくて困ったことはあんまりないですね。
(探せばあるんだけど・・・)
悩んだことは数知れないけど。