時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

ひと月の旅を終えて

4月から職無しになって、「死ぬほど忙しい無職生活」を目標に掲げてきた1ヶ月が、連休をもって終わりました。

計画では5月より、ちょっとずつ一般人の生活に戻れるよう考えていかないと、、という心づもりでした。

もちろん5月に入ったので、ちょっとは視野に入れて生活していくべきです。
いろいろと考えなければなりませんね。

まず、働き方は今後どうするのか、とか。
地元を離れて生活するのかどうか、とか。

おそらく、他の人よりも迷うと思う。たった一人での決断が苦手。
最強の臆病者です。
考えるのが辛い。この辛さと向き合いたくないからこその、1ヶ月の遊び期間というか。

一言で言えば、現実逃避してたかったんですよ。

・・・知ってたよ。

忙しくしてたのは、単にヒマな時間を作りたくなかったことや、ちょっと違う無職生活を体験したかったのもあるけど、単に現実逃避したかっただけなんですよ。

それでも、いろんな経験ができたので、有意義な時間ではありましたけど。
いざふり返ってみると、1ヶ月って早いんですねぇ。
あっという間に過ぎてった。

1ヶ月で7ヵ所も出かけてった。結構な頻度よ。

元々旅行とかお出かけが苦手で。

そういう形に残らない「体験」にお金を使うことを馬鹿にしてたけど、今回、あえて自分の価値観とは反対のことをやってみようと思って。
この時期だから空いてるし、チャンスかなって。やってみたけど。

一番の収穫は、自分の体験を言葉にして書くことが、とても楽しいと分かったこと。

今までも、ひたすら浮かんできたことをザザーと書き出しては投稿してたけど、もちろんそれも楽しい。
自分の思いが「文章」という目に見えるものになって、ちょっとの人でもいいから読んでくれて、何か感じ取ってもらえればと思って。

だけど、今回まさに自分の足で歩いて、ビクビクしながらも出かけて写真を撮って。
それを翌日、言葉として自分の中から出せた時、これまでよりも充実した気持ちになれた。

この感覚が楽しくて面白くて、最初は広島にだけ行こうと思ってた自分が、次は砂丘に行ってみたい、次は山口、次は岡山と。どんどん広げて。
気付けば週に2回も旅に出かけていた。

旅自体が楽しいというよりも、その行程を文章にすることが楽しいのだ。

この作業のためだけに、お金と時間と勇気をかけていた。確実に10万を超えている。

ここまでやったけど、やっぱり旅は疲れるし、心理的なプレッシャーも多い。
旅先での食事を楽しめる身体じゃないし。
やっぱりインドアだなぁと思う。

ほーんと、馬鹿やってると思うよ。

 

結局、旅をやってみてね、思ったのが。

帰る場所があるから、旅ができるということ。

旅をしていて一番楽しかったのは、実は帰りの電車なんですよ。
「帰れる」ってことが、本当に安心するというか。
いろんな余韻を持って帰れることが、一番嬉しかったのです。

やっぱり、安心するわけですよ。育った場所というのはね。

誰かが言ってたけど、育った場所から100キロくらい離れたら、ようやく今までの土地的なエネルギーから解放されるって。影響を受けないというか。

それくらい生まれ育ってきた場所って、自分にとっては大きな存在なんですって。

今回、それ前後の距離の土地に行ってみて、改めて地元を意識するという。

「違う土地でも十分に生きていけるかも」と自信がついて、でもやっぱり帰る家があるのは嬉しい。
故郷ってのは、そういう場所なんですね。。

こんな感じで、今までにないことを実感できたというか。

人生において、いい時間の過ごし方ができたと思う。
欲を言えば、こういうのは20代の内に済ませときたかった。
でも、私は人より10年遅れてるからさ。

苦手なことも10回はやってみたら、またさらなる何かが見えてくるだろうと思って、
だからまだまだ私の旅は終わりません。

5月も、もっとどこかへ行く。

梅雨に入ると動きづらくなるから、今の内に。。
(といっても、今年の梅雨入りは早いそうだチクショー)