今、少しだけ英語をやっている。
といっても、毎日5分くらい。ただ英語を聞いて、それを書くだけの簡単なことだ。
そう、たったそれだけ。
それだけでも、なんかやってる気になれるので、自分をうまくごまかすにはちょうどいい。
やりたいなぁ、やらなきゃなぁ、とどこかで思っていても、でも真剣にはなれない。
別にやってもやらなくても同じ。誰も評価なんてくれない。目標もない。
私一人が始めて、私だけで終わる。いわば自己完結。
それなら、本格的にやる必要は一切なく、自分が一応、やってるからいいよねアハハ、なんて思えさえすればいい。
ということで始めた英語を聴くだけ習慣。今のところ、夜の11時前にやるのが習慣なのだが。
まあ、なんというか。
これまで6年もやってきて、この程度かいというのが正直な感想。難なく聞き取れるのは、あいさつ程度。
「How are you?」とか、「He writes book.」とか、中学1年生で習ったレベルだ。
そもそも、単語が書けるのに、聞き取れない、喋っても通じないなんてこと、多くの人が経験あると思うけど。
それはそのはずだ。
だって、英単語を書く時のアルファベットで覚えているんだもの。
例えば、小説を意味する「novel」。
ノベルって覚えているし、実際、綴りで「novel」と覚えている。読むとおりのスペルだ。覚えやすい。こういう英単語は、むしろありがたかった。
でも、今日聞いた英文では、これが聞き取れなかった。
テキストで見て、はじめて「novel」という単語が文中にあったことに気が付いた。
で、googleで発音を調べてみたら、確かにノベルというより、ノーブルに近い感じで発音されている。もちろん、実際の発音はカタカナのノーブルではなく、もっと複雑だ。
しかし、なんというか。
私らって、いかに英単語を書くことにばかり気を取られて、その言葉の発音がまあ、不正確もいいとこだ。
よく考えたら英語の授業って、読むときもみんなで一斉にだったし、そもそも発音自体、それほど時間をかけていない。
発音記号すら、本当はまともに習っていないのだ。
テストでも、下線部と同じ発音をする単語はどれでしょう、っていうくらいで、どちらかというと、イントネーション(アクセント?)がどこか、の方が多かった気がする。
単語を書くことばかりに気を取られ、肝心の言い方が、あまり身についていないのだ。
これでは、喋ることも聞くこともできるわけがない。
そう、6年間英語をやっていても、まったく喋れないし聞きとれないわけである。
実感。溜息。
確かに、喋ったり、コミュニケーションの手段としての英語というよりは、単なる学力判断のための教科に過ぎなかった。それが英語。日本における英語であった。
今はどうか知らないけれど。
学ぶ時期を早めたとしても、根本的なことが変わっていなければ意味がない。
もっとも?そこらへんは、ちゃんと考えられているだろうけど。
全く同じやり方で、ただ年数だけを増やしても、6年間が7年、8年と増えたところで、大差がないように思えたから。
これからの学生らはともかく。
学力判断の教科の1つとして教わってきた私らは、英語がひとつの言語だってことを、本当の意味で理解していないのかもしれない。