時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

埃の匂いが甘かった

今、ふと思ったこと。昔から、部屋の中の、例えば棚とか、飾ってあるインテリアとかを掃除するために、
とりあえず水で濡らしたティッシュで拭くことことが多かったのだが。

いつも気になっていたのが、拭いた際、甘い匂いがするのだ。しかも、その匂いはいつも同じ匂いで。私はてっきり、ティッシュの匂いかな、と思っていたのだけれど。

 

ある日、職場のデスクトップパソコンの本体にうっすらとホコリが積もっていたから、少しだけ指で拭ってみた。

すると、同じ甘い匂いがした。

そこで分かった。

今まではティッシュの匂いかなと漠然と思っていたその匂いは、実はティッシュではなく、ホコリそのものから発せられているということに。

そのことに気が付いた時、職場の人に言ってみた。今までの疑問の答えが、たった今、判明したことを!!

すると、私のテンションとは正反対で「??」という怪訝な顔をされた。そんなこと、気にしたことも気付いたこともなかったようだ。

おかしい。こんなにもはっきりと独特の匂いがあるというのに。

いくら私が主張しても、全く相手にされない。流石に「このホコリの匂いを嗅いで!!」とは言えなかった。お昼ご飯中だったし。

 

とにかく、そこでこの思考は終わったはずだった。

でも、大掃除をする際、何かを調べていた時に、ホコリの正体は衣類や布団などの寝具の繊維であると知った。

なるほど確かに言われてみれば、ベッドに近い棚は、3日もすればうっすらとホコリが積もり始め、1週間も無視していたら随分と棚の表面は白くなっている。

他の場所に比べて、なんとなくその積もりのスピードが早いような気がした。

もっとも、単に自分の定位置がベッド周辺に固まっているせいで、よりホコリが目に付きやすいという理由もあるのだろうが。

で、その時も「ふーん、なるほど、だからか。」これだけで終わっていたが、今日、なぜか閃いた。

じゃあ、あのホコリの匂いは、この家の衣類や寝具の繊維についた匂いと、関係しているかもしれないと。

職場で着用している服は、寝具と同じ部屋に置いてあり、同じ洗剤で洗濯されているものだし、これが全くの無関係とは逆にちょっと考えられない。

昔、家を出ていた時期があったが、その家でのホコリはどうだっただろうか、と記憶を巡らせてみるも思い出せない。

そんな匂いがした気もするが、しなかった気もする。

なにより、その当時の家では、ファブリーズなどの消臭剤を使っていたし、芳香剤も部屋に置いていた。

それになにより湿気とカビがひどく、梅雨時の棚なんて数日見なかったくらいで、ホコリではなく緑色のカビがうっすらと積もっていたくらいだ。背面側だけでなく、表側にもびっしり。もちろん、そのカビ自体に甘い匂いはなかった。そんな見た目でもなかった。

今の家では芳香剤等は使っていないし、目に見える緑カビも見かけない。

ただし唯一トイレには芳香剤を置いてあり、その棚に実はティッシュなどの紙物も保管しているが、それだと職場のホコリの匂いとの整合性が取れない。

そう考えてみると、やはり、この繊維の何かしらの香りが、影響していると考えるのが妥当だと思われるが、果たして。

あと考えられるのは、各家の匂いだ。

家によって、それぞれ匂いが違うことは多くの人が実感しているもの。この匂いの違いが原因かもしれないし、この家々の匂いの元も、繊維の匂いが関係していると言えなくもない。

 

いずれにせよ、なんかそんな結論が急に閃いてしまったから、私にとっての正解は、繊維の匂い、そういうことにしておこう。