時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

泣く瞬間

つくづく思うのは、みんな、普段いかに、楽しい表情を作って、楽しく過ごしているってことかな。別に、それは全然悪いことではなくて。

 

ただ、不思議に思う。

今まで笑顔で笑ってた人が、「今まで辛かった経験ありますか?」「悲しかったことは何ですか?」のような質問がふと飛んできたときに。

何かを思い出すんだろうね。今まで普通にしてた人が、ワッと泣き出してしまう。

なんでだろう。

 

普段、そういうことを考えて生きていないのに、もう昔のことなのに。

本当に、不意に飛んでくる何かきっかけに、呼び起こされる悲しみ、涙。

もちろん、悲しみの中でも、不意打ちの何かで笑顔になる瞬間もあるけれど。

 

あの一瞬の間に、記憶をたどってしまうからなのか。

それとも、楽しいのすぐそばにいつも、悲しいが実は座っているのかもしれない。

まるでスイッチでも入れたかのように、切り替わって表に出てきてしまうのか。。

 

私自身、そういう経験あるし、そういう人を見るのが実は好きだったりする。

そして、私も一緒に泣くのだ。

一番泣ける瞬間は、人が泣き始めた瞬間かな。

張りつめてた、そんな何かが緩む瞬間。

 

その人が自分に帰っていく瞬間、こっちまで連動して、一瞬のうちに泣いている。

もちろん悲しいことだけじゃなくて、嬉しいことであっても、ちょっとしたその瞬間を私は見逃さない。「あ、泣く」って分かると、その本人よりも先に私が泣いている。この共鳴力の高さよ。

昔はこんなんじゃなかったのよー

鉄壁の女だったし、「卒業式では泣かないよ」と後輩に言うと、「ですよね(笑」と納得されたくらい感情的とは無縁だったのに、押し込めてたものを一回開けてしまうと、もう偽れないみたい。