時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

仕組まれたプログラム④~親を見て、子は育つ

はてさて、そんな数年前の怒りではあるが。

実はそれ以外、あまり心当たりがない。

ならば、両親の嫌なところを考えてみよう。

 

今現在、父親の嫌いなところは、テレビを見ながら暴言を吐くところ。

昔から、テレビに対してつまらんとか、そんな文句をよく言ってたと思う。10歳くらの頃は、それが嫌だった。イライラした。ムカついた。

そして今はそれが過激化したらしく、よく一人でテレビを見ている時、「そんな奴は刺せ!」とか「このババアめが」とか、とにかく危険な言葉ばかり吐いている。

家族に対しては決して向けられない言葉だけど、それでも家にいる時に、そんな言葉を聞いてしまう身にもなってほしい。

煩いし、いちいち気になるし、最悪だ。家は無音が一番いい。

今でも父親の言動に、こっちが勝手に聞きたくもないのに意識を向けてしまう癖というか、そういうのがあって。

なんか、別のことをしていても、意識的にそれを聞こうとしてしまう。センサーが反応するみたいに。最低でしょ。

ここ数年、寝言で毎晩のように怒鳴ってて、ちょっと病気入ってる疑惑だけど、普段からこれなら、あれは秘められた本性というか二面性だ。

そして、私がたまに怒りで人をあらゆる武器で粉々にしたくなる(妄想だけど)衝動も、その親ありきの子な気がする。

元々頑固で譲らないところはそっくりだし。

 

母親の嫌なところは、手本にならないところだ。

あの人も、家族に対する愛はあると思うけど、それ以外の人に対しての、なんというか。

乗り物で席は譲らないし店員には愛想もへったくれもない。目すら合わせない。感謝をまったく表さない。やってくれて当然、みたいな。

一見、いい人そうに見えるのに、感謝を表すとか、言葉をかけるとか、そういったことは一切やらない。

ついでに言うと、箸の持ち方すらまともに矯正してくれなかった。歯並びの悪さもそうだし、口が半開きだったのも、注意ひとつしてくれなかった。

じゃあ、一体なにを教えた?しつけとして、何をしたんだあの人は?

そういったこと全部、他人、友達から学んだよ。母親より、よっぽど教えてくれたわ。

そこから、私はこうしようと学んで実践してきたのよ。

一体、あの親が私に何を教えてくれた?

それとも、勝手に育つって思ってんの?

ままごとかよ。

 

自分は外で、人に感謝すら表さない癖に、私には「友達に声をかけなさい」とか、そんなことばかり押し付けた。

それなら、自分が手本を見せろって感じ。役立たず。

家のことは専業主婦なだけあってちゃんとしてきた方だけど、育児、しつけの方はダメ。あくまで妻であって、母には向かない。

たまたま私たち姉弟は真面目で大人しい部類だったから、いい感じにお母さんをやれてただけ。引っ込み思案な所にやきもきしてた部分はあっただろうけど、外でわめく子に比べれば、なんと楽だっただろう。

 

正直、反面教師にしている。

あの人の尊敬できるところといっても、何も浮かばない。

家のことをやるのは妻として母として当然のことだと思っている。

だから母の日とか、子どもの頃から馬鹿らしいと思っていたくらい。

こうやって改めて関係を言葉にしてみると、自分の奥深くにある感情に気付くことがある。

私、どうやら母親を見下しているらしい。

ちゃんとしたしつけもせずに、ただご飯や身の回りの世話ばかりし、いつまでたっても子どもの機嫌取りばかり。

まるで、そう、私の召使い。

そんな立ち位置に下ったのは、あなた自身の行いよ、ねえ母よ。

 

何かあると自分を責め、時には自殺に近い衝動なのか何なのか、刃物を自分に向けて父親に止められて。

からしてみれば、全て馬鹿らしいとしか思えないけど。

こういうところが、見下される原因だよ。

母が店の人にする「やってもらって当然」なそっけない態度を見た私は、母が家事をやるのは当然と思っても、全くおかしくないでしょ。

そういう姿を見せられたから、親の背を見てそれを親に対してやってるんですけど、なにか?

私が、感謝を伝えるようになったのは、たまたま友人がそれをしていて、素敵だなと思ったからであって、決して親を見て実践したわけじゃないからね。

 

あーあ、母のせいで、私まで自分を責める人間になってしまったらしい。

やってくれて当然、世界は自分を中心に回っている、そんな勘違い野郎が生まれるわけだよ。

親と子の縁とは、それほどまでに強い。

ま、書いていて分かるけど、結局そういった部分って、自分にももれなく受け継がれてるわけでさ。

そういう家庭で育ったから、今の私があるのも納得。

今まで、私の家族は普通ですマトモです、なんて思ってたけど、言葉にすると相当問題が隠れてそうだ。

 

子を見れば親が分かる、とは言い得て妙。

よく言われるよ。

両親に問題がまったくなければ、アナタは今苦しんでいないよ、と。

そんな言葉に実感が伴う、そんな秋の夜長。