今現在、多大なるストレスを私に与え続けている現職場ではあるが、私にとって、いい影響も十分に与えてくれたことも忘れてはならない。
出会いが人を育て、別れが人を深めるのだと、そんな言葉をお寺だかどこかで目にした。
ちょうど、この連休中の散歩は、仕事をいつまで続けるか、もう限界だから辞めようか、思案しながらの散歩だったのだ。
その道中で目にしたこの格言。
確かに、今の職場に勤めたことで、多くの可能性を見出し、それによって色んなものが広がった。
苦手なPCに対して、苦手意識が減ったのは大きかった。
自分で発信することに、慣れさせてくれた。
何より、引きこもっていた自分にとって、社会勉強のリハビリをさせてくれたね。
勉強する時間も与えられた。
まさに勉強の3年間だったと言ってもいい。学びの期間。
人生の内、学生時代を除いて、こんなにも勉強を前向きにやったこともなかった。
簡単な資格も取ってみた。それだって、積み重ねなのだ。
きっと、今の職場での経験がなければ、今こうして言葉を発信している私はいなかった。
それくらい、影響を与えてくれた居場所だったのだ。
だから当然、終わり、別れはやってくる。勉強の時間、猶予の時間もいつかは終わる。
その時が今でも決しておかしくない。
出会いが、人を育てる。
――― 確かに育てられた。
別れが、人を深める。
――― 確かに、前職を辞めてから、私は自分のあり方について考え始めた。
今の仕事を辞めたら、次は何を考え始めるのだろうか。
そして、次なる出会いは、何をもたらすのだろう。
でもね。
辞めたらまたスタート地点に戻るだけ、そんな風に前向きにとらえるのは結構だけれど、実はそれで1回失敗している身からすると、そんなのただの負け惜しみだとも思う。
本当は悔しいし、情けないし、消耗しきって傷ついているのに、前向きな言葉で覆い隠そうとしたから。
そんなポジティブ思考で表面をコーティングしないでほしい。
前向きに辞めるなら、せめて心くらいは軽くしてから辞めて。
憎々しい、暗い思いだけは持ち帰らないでね。めちゃくちゃ、後を引くから!