しばらくの眼鏡生活だった。なんと不便な期間だったのだろう。
でも、ようやく新しいコンタクトレンズが目に入ったから、今、ようやくクリアな視界で世界が見えている。
小学生の頃より目が悪く、眼鏡作ったのが3年生。
しかし、人前で眼鏡をかけることが恥ずかしすぎて、結局、中学生になるまで眼鏡をかけられなかった過去。
なんか嫌だった。
目立つし、なによりタイミングが分からなくて。
視力検査の前とか、いかにどのタイミングでかけようか、ものすごく頭を悩ませていた。
中学に入っても眼鏡の自分が嫌いで、授業中にしか使用しなかったため、常に全てがぼやけた世界で生きていた。心なしか、性格までぼんやりと暗かった。
こうやって振り返ると、周りの反応を過剰に気にしてしまう感覚や、最初の一歩が怖すぎてダメなところは、すでに10歳の頃には確立していたことになる。
変わってないんだなぁ自分は。。。と感慨深いものがある。
さて、目が悪くて不便な生活を小学生より強いられてきた自分であるが、高校入学と同時にコンタクトにし、今の今まで矯正視力で生きて生きたわけで。
ここ数日間は眼鏡生活だったけれど、まあ不便なこと。
その不便さをご紹介。
まず、私が裸眼ではっきりとピントを合わせられる距離は、10センチ以下であることをさらっと暴露。
それを超えると、もうぼやけてしまう。
そのため。
まず、化粧ができない。
眼鏡だと、アイメイクはもちろんのこと、眉毛も、ファンデーションすら満足に塗れない。
できるとしたら、拡大手鏡を5センチの位置に持って、その距離の中で施すこと。
顔全体を見てラインを引いたり塗ったりするのがメイクというものなら、コンタクトのない私にはとてもじゃないができない。
いかにメイクというものが、限られた人ができるもの、ということを実感した。
おまけに強度の近視は眼鏡をすると目が小さく見えるため、いくらアイメイクを頑張ったとしても、全ての努力が無駄になる。
ちなみに弟は接客業をしているが、私と同様強度の近視のため、眼鏡が職場で禁止されている。
目があまりにも小さく見えるため、睨んでいるように見えたり、表情が悪く見えたりとか、なんとかかんとか。
私も数日眼鏡を使用したが、目が小さいし、今はマスクをしていることもあり顔も半分隠れ、さらに暑さで顔が赤くなれば、とにかく具合の悪い人にしか見えない。
そんな容貌で客商売なんて無理だろう・・・と心の底から思った。
見た目もさることながら、鼻あてで鼻が痛くなるし、今はマスク+リモートならヘッドセットなどと、とにかく耳に来る負担が半端ない。
これでもかというくらい、眼鏡人間を苦しめる。レンズが分厚いため、その分重さもひとしおだ。
入浴ですら、本来眼鏡はNGだし(レンズのコーティングは熱に弱い)、当然、運動にも向かない。
今はかさばるマフラーの代わりにずぼっと上からかぶるネックウォーマーみたいなものを付けているため、脱ぎ着の度に眼鏡を外さねばならない。
あれ、眼鏡のいいところってなんだろう。。
でも、思ったより見え方には不便を感じなかった。
外から見える自分を気にしなければ、案外、眼鏡も悪くない。
実際、病人に見えた自分でも、案外自分は気にしなかった。
いやもう、それは相当具合が悪そうに見えたけど。
しかも服も部屋着っぽいものを着てしまったせいで、病み上がりで頑張って買い出しに来た人にしか見えなかったことだろう。
だから、ようやくコンタクトレンズが目に入って、一気に若返った気分だよ。
いやあ、眼鏡って老けて見えるし、うん、いいことないね!
(決して大人っぽくはならないのが悲しい)