前回のお話
・岡山記(井倉洞のスリルある冒険①)
井倉洞へ、いざ突入。
近づいた時点で、もう冷たい!
冷気が流れ込んでくる。それはまさに天然のクーラー。
入っていきます。
この鍾乳洞、というか岡山にある鍾乳洞は、内部を白いライトでなく青や黄色のライトを使って、どういうわけか色を付けて照らしているらしいですよ。
なんでそんなことをするのか、理解に苦しむんだが。
まあ、確かに地味っちゃ地味ですからねぇ、四方を岩に囲まれて。
ちょっとでも、イルミネーションっぽく照らして楽しんでもらおうという企画なんでしょうか?
やっぱり、理解に苦しみますが。
秋芳洞は、広くて悠大。
自然のおりなす奇跡を肌で感じながら、その美しい光景に心震えておりました。
しかし今回の井倉洞、めっちゃ冒険的。
足元は鉄板が敷かれてるけど、その8割が濡れている。
おまけに天井からぽつぽつと雨のように降ってくるし、何より道が狭い。
そして登っていく階段が、めちゃくちゃ怖い。しかも高い。
金属でおまけに濡れまくってるから、ちょっと油断したら滑って落っこちそう。
入り口でも「ゆっくりと進んでください」と言われてたけど、油断したら最悪命を落とすわ。
他に客は見えなかったからゆっくり行けたけど、他に誰かいれば、焦って滑ってしまいそう。
そしてとにかく狭い。
追い抜きなんて、できそうにない。
狭いから、とにかく岩が近い。触れるし、何なら頭をぶつける。
これ、大柄な方だったら常に中腰だわ。
ましてや太ってる方だと挟まってしまうんじゃないかしら?
や、だって挟まったら、一方通行だからどうしようもないのよ。
かなり体型を制限されそう。
そして、青や黄色のライトに照らされて、内部はわりとおもしろいことになっている。
すごく綺麗に演出できてるところもあるけどね。
これは、本当に鍾乳洞を肌で感じられる冒険って感じ。
ものすごく近くで観察できるから、学習にも最適。
でも、結構怖かった。
私は臆病だけど怖がりではないから一人でも平気だけど、閉所や暗がり、孤独に弱い人は一人では来ない方がいいかと。
気持ちが負けると思うよ多分。
私でも、わりと「キャー」とか「うひょー」とか独り言を言いながら進んだけど。
そして足元の多くが金属だから、音が反響するの。
私も8合目くらいまで着た時、カンカンカン!という反響する音が聞こえて、誰かがこっちに向かってることが分かったけど。
誰が何処を歩いてるのか分からないから、なかなか緊張したね。
結局、おじいさんがものすごいスピードで歩いてたんだけど、あれはなんだったんだろうか。
そんなスピードで、この中を歩けるの?
照明が青やら緑のところが多いから、顔色も悪く見えがちなのだ。
人、だったよねぇ・・・?
友達のお母さんが結構感じやすい人で、こういう鍾乳洞や洞窟なんかは、色々ヤバイから行きたくないと言うのだそうだ。
家族にも、一切内部では写真を撮らせないのだそう。
・・・うん、まあいいよね。
先に進もう。
実は今回、コウモリと遭遇しました。
頭上を何かが飛んだ!と思ったからビビったけど、反射的に行った方向を見たら鳥みたいに羽ばたいて暗がりに飛んでったから、
「あれはまさにコウモリ!」
とびっくりしたわけ。
コウモリは音に反応するらしいから、多分足音かシャッター音に反応したんだろう。
写真、取りたかったなぁ。
いやはや、本当にコウモリってこういうとこに住んでるのね。
そして、どうにかゴール、というか最終地点までたどり着き、後は出口まで人工的なトンネルで下ります。
このトンネルがさぁ、またいい感じの音楽が流れてて、まさに現実世界へと戻るトンネルって感じで。
不思議な感じがしました。
秋芳洞のバス停といい、こういうとこで音楽を流すのは、何か意味のある演出なんでしょうか。
めちゃくちゃいいと思います。
鍾乳洞の出口に出ると、ちょっとしたお社がありました。
今日の予定はここだけだったので、そのまま駅まで戻ることに。
1時間に1本の電車に乗って、岡山まで戻りました。
どっちも鍾乳洞で秋芳洞のが有名だけど、この井倉洞は井倉洞で、全然違う鍾乳洞。
なんなら、最初から最後まで軽い冒険コースって感じ。
でも、滑ったりしない限りは安全ですので、ゆっくり進んでみてください。
子どもだったら、絶対に井倉洞の方が喜びそうよ。
私も、こういうとこに連れてきてほしかった。
遊園地とか動物園より、絶対に楽しめたのに。
そんなことを思いながら、岐路に着くのでした。
そして今回の旅の一番の苦労は、帰りの電車に乗っている最中に、コンタクトレンズがズレたことですね。
コンタクトとお付き合いをし出して10年以上。
もはや目薬や手鏡なんて持ち歩かないわけです。
仕方がないから、スマホで代用。
真っ黒でも簡単な色くらいは判別できるので、ズレた位置さえ分かれば、後は経験と勘でどうにでもなります。
なんとか電車に乗る前に、どうにかできたのでした。
しかし私の岡山記はここで終わらない。
というのも、翌日は翌日で、友人と岡山観光する予定だったから!
ええ、2日連続の岡山です。
もちろん、ちゃんと家には帰ります。
だから連続岡山なんです。
ということで、次回は友人と回った岡山をお届けします。↓