前回のお話
たどり着いた秋吉台。
ここからカルスト台の見物になります。
ここがねぇ、もう素敵な景色で・・・
写真を見ていただきたい。
緑の芝に、白い岩。(写真だと緑に見えないけど)
この岩、石灰岩だそうで、なるほど。
今思えば、私は鍾乳洞がなんたるかも分かっていなかった。
とりあえず、展望台で先に見渡したあと、さっそく降りてみることにしました。
ここもまさにオープンワールドの世界。
どこへ向かうのがいいのか、さっぱり分かりません。
こう考えて見ると、決まりきった道順のある施設の見学は、何も考えなくていいから楽ですね。
どこへ行ってもいいというのは、なかなかに迷いや決断が必要です。
ええ、学校を出た後の我々みたいなもんですね。
どこへ行ってもいい、まさに旅は、人生を考えられるものです。
どこへ行ってもいいけど、それでも一応は歩道というか、通ってもいい場所が決まっているので、そこは注意が必要です。
道のない場所を、勝手に横切ったり入ったりしてはいけないのです。
とりあえず奥の上の方に見えた、休めそうな場所があるところまで行ってみましょう。
「若竹山」だそうです。
遠くに見えた場所も、実は案外簡単に行けることが、ここ何回かの旅で分かったことです。
実際、そこまで写真を撮りながら歩いても10分ほどでした。
とはいっても、この秋吉台はめちゃくちゃ広く、もっと先に行けるコースなんかもあるらしい。
ただ私は時間的に、ここは2時間もいられなかったので見えている範囲だけで楽しみました。
それでも十分、景色のすばらしさを堪能できます。
もう、とにかく気持ちがよかった。
もっと夏場に来られれば、コントラストがはっきりしていて見ごたえがあったのでしょう。
4月でも十分綺麗だったけど、写真じゃ一部ハゲてるようにしか見えない。
しかし、炎天下を探索はなかなかに死ぬ。快適に過ごせるのは、4月までですかね。
今回も秋芳洞に合わせて上着を着てきたら、秋吉台では暑すぎた・・・
バスの時間も考慮して、鍾乳洞へと戻ることにいたします。
来た道を引き返し、エレベーターを降りて再び秋芳洞へ。
やっぱり、鍾乳洞は興奮しますね。
冒険心がくすぐられます。
実は、この秋芳洞、正面入り口入ってすぐのところに「冒険コース」の出口があって。
ちょっとだけ進むと、冒険コースのスタート地点があるのです。
コースの存在は知ってたけど、出口付近の湿った岩肌に足を置いてみてビビッて「さすがに怖い」と思って素通りしていたのですが。
でも、やっぱり体験してみないと後悔する!と思った私、コースのスタート地点まで再度引き返し、登ってみることにしました。
300円を料金箱に入れて、ミニ懐中電灯を取ります。
黄色の梯子が岩に打ち付けられているので、そこを登ったらスタートです。
・・・。
結論だけ言おう。怖かったわ。
湿った岩を歩くのは、それはそれはビビります。
手すり自体も鎖だし、ここは必要だろうってところには、鎖すらないんですもん。
道自体は2手に分かれているところもあって、どっちを行っていいのか悩みますやん。
で、後悔するという。
しかも途中、ちょっと滑りました。
そして最後の降りるところ!
もう手で持てるところがなく、ほぼほぼ座り込んで降りるしかなかった。
正しい降り方はなんなの・・・?
えーん、怖かったよー
ビビりながらも着地した30代。
ゴール地点では、このコースに興味深そうな50代夫婦がいたけど、あんまりお勧めできない・・
いや、登山愛好カップルならOKだけど。
ああ、臆病者には大変なスリルのある経験でした。
こんなところを、ジャンプだけでヤギのごとく登っていくFalloutの主人公は人間ではない(いくらゲームといえど)。
「小さな勇気で大きな感動!! !!」なんてポップに書いてあるけど、大きな感動なんてなかったわ。
主人公が人類でないことを身をもって実感し、鍾乳洞から地上に出るのでした。
・・・まさか体感するとは思わなんだ。
さてさて、そんな感じでハラハラで終わった秋芳洞探索。
入場口を出ると、ソフトクリームを売ってる売店があって、おばちゃんが「夏ミカンや梨があるよ~」と宣伝してたけど、そのまま通り過ぎ。
しかし、なんだか気になったので、引き返して夏ミカンソフトを購入。なんだかヨーグルトが入ったみたいな味で美味でした。
これくらいなら、梨ソフトも買って両手にソフト状態でもよかった。
(アイスの早食いなら自信がある)
バス停に戻り、時間までぼ~とベンチに居座ると、スピーカーからいい感じに音楽が流れてくる。
この感じがディズニーランドっぽくて、疲れた身体の端々に水のごとく充実感を与えてくれる。眠ーくなってくるね。
16時手前、我々を迎えにやって来たバスに乗って、新山口駅まで戻るのでした。
~END~