時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

リクルートスーツが悪夢の入り口(スーツ考察2)

前回の続き

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そんな感じでスーツを褒め称えてきたわけだけど、やはり元々はスーツに嫌悪感を持っている。ここからはスーツへの不満を述べていこう。

スーツにブラウスを合わせるのは、まあ素敵じゃない。ネックレスを光らせるのも、女らしいよね。

でも、襟付きのシャツにボタンを上までかっちり留めるスタイルってどうよ。男性はネクタイがあるのに、どうして女性にはないのか。

いや、なくていいよ。
欲しいわけじゃなくて、どうして同じようにボタンを上まで留めるのに、男性にはネクタイというものがそこに来て、女性は何も無いむき出しのままなのかってこと。
あのボタンだけがくっきり見えるのが、なんとも滑稽で仕方がない。

開襟なら分かる。
そこから覗くネックレス、鎖骨、どれもが女性らしくて大変いいじゃないか。

でも就職活動・事務スタイルだと、大抵ボタンを上まで留めるシャツでしょ。なんで、ネクタイしてくるのを忘れましたって感じの男性みたくなってしまうのよ。

シャツの上まで留めてネクタイをしてこない男性が面接に来たら、「それはおかしいよ。君、なんか足りないよ」ってなるでしょ。
なんで女性だと、足りないのが普通なの。

スカートがいいだのパンツは不利だの言う前に、もっとおかしなことたくさんあるでしょうが。

 

こんなことを言い出すと、
「そんなこと考えたこともなかった(どうでもええことやからな)。」
なんて言われるんで普段は言葉に出さないけど、そんなこといっぱいあるよ世の中。

ここは私の主張の場なんで、色々突っ込ませていただきますけれども。

ちなみに就職活動がクソみたいだった自分は、本当にスーツが嫌いで苦手だった。

前の職場では基本私服だったけど、たまにスーツを着用しなくてはならない日があって、めっちゃ苦痛で。

皆がダークカラーなスーツを着る中、黒のスカートにベージュのジャケットをあえて羽織っていった過去。

とにかく、「着せられるスーツ」っていうのが無理だった。これはもう、本当に無理。生命力が奪われるくらいに。

 

それくらいまでにスーツ嫌いだったけど、好きになり始めたのが、6年近く前。

バナナマンが出ている「バナナTV」というネット番組のロサンゼルス編にて日村さんがスーツを買っているシーン。

そこで買ってたグレーのジャケットに、紫のシャツを合わせたコーデが好きで好きで。
あれ着てる日村さんは、日村さんなのにカッコいい。ハットとも合う。

そこから私の紫好きが始まったし、こんなにもスーツって自由にカッコよく着られるものなんだなと感心した瞬間であった。
ある意味、スーツというものにこびり付いていた悪いイメージが書き換えられたって感じ。

別に個性をどうのこうのって主張するつもりはないけれど、こういう着方もあって、それを目指していくと、おのずとらしさが加わってくるのである。

そうすると、今まで堅苦しいだけだった洋服が一気に素敵なものに見えて、興味を持てば世界は広がる。自ら知りたいと、一歩踏み出せるのだから。

 

ついでに今の世の中、スーツ離れは進んでるんじゃなくて?

どこも赤字だってニュースでやってたけど、そんな時に流行に逆らい、欲しくなってしまった自分がズレてるのは百も承知だけど。

マジでリクルートスーツというものは、業界にとっても悪いと思うよ。
あれほどスーツの印象を悪くしているものはないと思うもん。リクルートスーツの呪いと思ってる。

下見に行った時、大学入学前の高校生かもしくは就職活動前の大学生らしき女の子が母親とリクルートスーツを買い求めに来てたけど、その時接客してた店員さんは、
リクルートはこれです」「こういうのはダメです」
だの、まあ色々細かいの。

何が駄目やねん。
スーツを売ってる人間が、売ってるものに対してダメとか死んでも言うなよ。

なんか、娘さん取り残されててさ、お母さんと店員さんばっかり張り切って。

ああ、10年前の私だわ。
こうして、スーツ嫌悪症の人間が量産されていく。。

12年前に初めて親と買いに行ったとき、それは入学式だったかな。その時も就職活動前の時も、親と店員さんだけが盛り上がって。

せっかくのスーツの入り口が、これじゃあ、もったいない。

いや、これマジでよ。
何事も第一印象が決め手っていうじゃない。商品なんて、その最たるもんでしょ。

だからこそ真剣に考えるべきだって、私は主張してんの。

これからお客様になる若い青少年に、もっと前向きなスーツの提案はできないものか?って。

 

スーツは仕事の洋服だけど、着こなし次第でこうにもなる、ああにもなる、そういう可能性をもっと出していくべきでしょ。

ネクタイじゃなくてもいいし、中にアロハシャツを着たっていい、ビジネスじゃなければ。

平日はかっちり、休日はもっと自由に、それくらいの斬新な提案をしていかないと、スーツは単なる拘束具だよ。

売ってる方、スーツが好きで売ってるわけでしょ。
買う人、別にスーツを買いたくて買いに来てるわけじゃないよ。拘束具を自ら買いに来てるのよ。

ちょっと、マジで考えません?

スーツを買いに来た人が、こういう風にスーツを着たい、ジャケットを羽織りたい、そう思えるような、そんな売り出し方はできないもんでしょうか?
というか、それをしない限り業界は終わりだよ。

 

ちなみに私はいつか、今回諦めたグレーのジャケットに、紫シャツを合わせてみたいのだ。あるいは紫のスカートとジャケットを合わせたい。
パンツがグレーなら、白のニットに合わせても素敵。

重くなるから、上下セットでは絶対に着ないけど、別々でなら着たい。積極的に着たいよジャケットを。

パンツのラインが、カジュアル着を売ってるお店のものより、高い分、断然いいんだから。似合うパンツがない人に、是非履いてもらいたいわ。同じテーパードものでも、全く、全然違うんだから。

ジャケットだって、変に安いそこらのアウターなんかより高い分、薄いのに暖かさもある。艶やかで素敵。

こういうところを、もっとアピールした方がいいんでねぇの?
(まあ、女性の場合、高額な服は手が出せないか・・)

まあ、そういうわけで。
業界を盛り上げていきたいのなら、その第一歩は、リクルートスーツはコレです!というのを今すぐにやめることです。

その方が一番カッコよく素敵に魅力的に映るスーツを、これから社会に出る若者にはプレゼントするべきです。