時にひきこもる思考

一言で言えば、ただのエッセイ

昼メシにかける情熱

かつてはいつも、おいしいお弁当とスープを提供してくれるお弁当屋さんの常連として。

ほぼほぼ毎日、そこのお弁当をお昼に買って食べてたんですが。

去年に店を閉めてしまい、行き場のなくなった私がいる。

もちろん、他にお弁当屋さんがないわけではなく。
あるにはある。
なんなら、昔はそこで買ってたこともある。

ただ、お弁当のパターンがほぼ一緒なのと、最近は唐揚げがモモ肉から胸肉にこっそり変更されたこともあって、足が遠のいたのだ。

同じく、閉店してしまったお弁当屋さんに頼っていた、まったく話したことのない別の階の方(50代くらいの女性)と共に、「どうしましょう、どうしましょう」と。

たまに顔を合わせば、お互いの昼メシ状況を報告し合う仲になった。

それでもなんだかんだ、2カ月が経とうとしている。
現在は、毎日お昼ご飯のことを考えては悩み、仕事中にも悩み、お昼休みに入っても悩んでいるという状況。

本当に、決まった店があったことの、どれほど心強かったことか。

決まった店があった時は、毎日お昼のことをそんなに考えなくても、勝手に提供されるお弁当をお金を出して買えばよかった。

その店は、お弁当は2種類しかなかったけれど、日替わり弁当だったから、毎日違うものが自動的に食べられたのだ。
考えずとも用意してくれる、まるで妻の手料理のように。

それがなくなった今は、毎日どこへ何を買いに行こうかを真剣に考えている。
思考の無駄と言ってはいけない
私は一食にかける情熱が、他人よりも強いのだ。

まずは、胸肉になったお弁当屋さん。
ここが基本。

胸肉で美味しさ半減だけど、ちゃんとしたおかずを作ってくれているし、お弁当以外のビビンバ丼は安くて旨い。
何より一番近いから、アクセスも良好。

2つ目が、病院の売店で売ってるお弁当。
ただちょっと値段が高く、おまけに冷蔵コーナーに置かれているため、何もかもが冷たい。
見た目は美味しそうだけど、そんなにそそられない謎。

3つ目はスーパーのお弁当。
安くてボリュームがある。

4つ目は、パン屋さん。
パンを食べたい時に利用する。
だいたい週に1度である。

あとはまあ、その日の気分に合わせて、肉しか乗っていないスタミナ弁当とか。
そんなに特徴のない、いたって普通のお弁当を売ってる店だとか。
(基本、お弁当はどこも揚げ物メインで高カロリーなのがネックだと、親しくなったおばさんは言っていた)

で、これに加えて、この間、財布を取りに行った時に見つけたお弁当屋さん。

モモ肉の唐揚げがちゃんとカラッと揚げられていて、お米も美味しい。
値段もそこそこ。

ただ、遠い。
往復30分はかかるため、よほど自分の調子がいい時でしか買いに行けない。

そして今日は、ハンバーガーを買ってきた。

これまた往復に30分はかかるであろう場所にある、ハンバーガー屋さんのハンバーガー。

1個700円と、なかなかに強気だが、それだけの価値はあった。
そして1つでもなかなか腹にたまる。

ただワンオペ経営のため、先客がいたりすると10分ほど待たされる。

今日なんかは、小走りでお店に向かい、5分待って、ついでに別の店で用事を済ませて職場に戻ったら、お昼休憩が残り10分しかなかった。

60分休憩のうち、50分を使って(しかも走って)まで買いに行くという、この情熱。
これは誰にも真似できんだろう。

今日はいつもよりくたびれていたけれど、明らかに昼休みが怒涛だったせいだ。

いつも食べるお店が決まっていた頃には、こんな情熱が自分の中に隠れていたなんて気づきもしなかった。

毎日、今日は何を食べようかと考えながら午前を過ごすのも、楽しい。
楽しいけれど、地味にストレスではある。

「野原ひろし 昼メシの流儀」の漫画が愛読書だけれど、毎日食べたいものを探して食べるって案外大変で、地味にストレスなんだと気づくこの頃。