私の行きつけだったお弁当屋さんが閉店してしまい。
路頭に迷っている私は、もはや「ごはん難民」。
一応は、もう一個お弁当の店はあるし、職場近くには歩いて行けるスーパーマーケットもあるので、ご飯そのものに困りはしないが。
その日は、適当にスーパーで見つけたのり弁を買ってきた。
親しい派遣のおばちゃんが、どこで買ってきたのかと言われたので、行ったスーパーの名前を言った。
「そこ、年寄り多いやろう?」
うん、確かにそんな気がした。
お昼に行っても割と見かける、というか、たまに年寄りが開店前に入口の前で待っている。
おばさんも多いが、おじさんも見かける。
「私もよく、お義母さんを連れて行く。菓子パンをまとめて買ってる」
そう、そのスーパーは菓子パンコーナーが充実している。
入口入ってすぐ。
(そういやスーパーって、入口の近くにはたいてい、パンかお花コーナーと決まってるよね)
そこは毎週の決まった曜日に、パンをまとめて買うとお得といったセールがあって。
それもあって、結構な町中なのに年寄りが多いのだ。
決して住宅街ではない。
年金頼みだから安く買えるのがいいのかなと思ったけど、それだけではないらしい。
年寄りは菓子パン好き。
これはもう、共通認識なのでは?
別の人も、昔からおばあちゃんの家に行くと、いつも菓子パンがあるって言ってたし。
その方のお義母さんも、昔は料理や、パンでもトーストにしたりと調理はしてたものの、今では何もせずに食べられる菓子パン頼みになってるらしい。
「もう、食べることに興味がないみたい。お腹に入れば何でもよさげ」
菓子パン、、、
私はちょっと、苦手です。
唯一食べたいと思うのが、ランチパックのピーナッツバター。
ヤマザキのスイートブールは、昔大好きだった。
それ以外は、できれば食べるのを遠慮したい。
パンは好物だけど、あくまでパン屋のパンだけで。
コンビニのもスーパーのも、ドラッグストアのも、できれば避けたい。
だって、美味しくないだものー
わりと昔から、そんな感じだった。
ポケモンパンとか、チビの頃はポケモンシール目当てで買ってたけど、美味しく食べた記憶がない。
そんなのより、パン屋で買うパンの方が何倍も美味しかったから。
今でもそう思うよ、菓子パンなんて、食べるだけ胃がもったいない。
それで埋めるくらいなら、同じパンでも美味しいパンがいい。
そのお義母さんがかつてはどうだったのかは知らないけれど、ちゃんとトーストして食べてた習慣まであったのに、今では開けてすぐ食べられる菓子パン頼みだなんて。
やっぱり、年を重ねていくと、食べることなんてどうでもよくなるんだろうか。
それはある意味、命の終わり、終わりが見えている、とでもいうのか。
何より菓子パンって、身体にあんまりよくないよね。
よくないけど、食べれなくなって衰弱して死んでいくのが生き物の「さだめ」なら、それもまた自然なことかもしれない。
しかしだ。
食べられればなんでもいい。
カロリーさえ取れれば、なんでもいい。
これじゃ、まるで男子高校生じゃありませんか。
とりあえず、ご飯よりパン派な自分は、美味しいものを最後まで食べてから死にたい。
美味しいものを美味しいって思うことを最後までやめたくない。
でも、それも、分からないよなぁ。