さてさて、今年の正月休みはガチですることなかったので、ゲームやったり本を読んだり、冷たい家でやっとりました。
いや、でも読書ってのは、その気になれば半日は時間をスルーできるね。
そしてその間、水分補給さえしていない。動かない。
身体によくないですね。
というわけで、休みに読んでた本の紹介でも、、、

多数の人間を無差別に襲った加害者の人生を転落させる原因を作ったのではないか?と勝手に負い目を感じ、自らもパニック障害になって働けなくなった主人公が、事件の真相・動機を探す話。
この作者は、この手の話が多いし、それが私の好みにも合っている。
最初の方が、その原因となったであろう小学校時代のいじめ、というところから、読んでて「これは重松清かな?」とも思いながら。
比較的、最近の小説なので、動画投稿だとかネットだとか、そういう現代に違和感のない要素も盛り込み。
いろんな立場の人の物語を同時に進ませることで、より現代感と幅を持たせ。
それとは無関係に、主人公が真相に近づいていく物語です。
この主人公、パニック障害に悩みながらも突き進んでいく様は、なんとも危なっかしい。
そして、登場人物たちの妄想の強さといったら!
いや、それは誰もがあるものか。
与えられたキーワードで勝手にイメージして、勝手に妄想を膨らましているのは、何も小説の中の人物だけではない、か。
いやぁ、心に来るね。
主人公がまさに、いいところにお勤め、住居を構えるエリート。4人家族。
出世街道まっしぐら!だったからこそ、己の過ちというか、傲慢さというか。
目に入っていなかった人たちのことだとか。
もうー、みんなが分かってはいるけど、あえてそれを口にはしないし、心の中でも否定して自分はいい人間でいようとするような、そんな生々しい獣をさ。
登場人物の口から言わせるなんて、まあ小説家は卑怯よ。
そして、素人(主人公は銀行勤め)が情報を聞き出そうとするなら、お金で解決するしかないってのも、まあそのとおりだなと。
逆に言えば、これまでの作品でもこうした素人がインタビューして話を聞いていくスタイルがあったけど、はて、どうしてたんだろうって疑問が出てきた。
全体を通して、人の心の変化を書くために少々都合のいい展開も結構あったけど、最後はなんかしんみりしちゃった。
ああ、だからそうだったんだね、、っていう、ある意味これも、いい読後感と言えばいいのか。
いやー、ちょっとねえ、、、