新しい業務内容は、まず覚えるのに頭を使う。
それはまるで、何も開拓されてない地面を掘っていく作業である。
そして、水路を作る。
イメージしてほしい、水が流れるための回路を作るというイメージを。
慣れていくことで、徐々に水路として水が滞ることなく通うようになる。
まさに水の回路であり、それは正真正銘「脳の回路」だ。
水が流れるまでは、もう自身の頭の悪さや要領の悪さを毎回実感しても仕方がない。
そういうものだ、「せめて水が通うまで!」と割り切ってみよう。
(でも、それまでがすごく労力使うのよ・・・疲労がすごい)
むしろ、できない自分と向き合うのが嫌だからこそ、なかなか新しいことを避けているのかもしれない。
とりあえず新年、やると決めたのだから今更逃げるなんてことはしない、と思いたい。でも内側の底から湧いてくる後ろ暗い気持ちが本当に壁だ。
(関係ないけど、「水の通う回路」って本は面白かった記憶がある気がする。松岡圭祐、大学時代によく読んだわ)
さて、そんな今の仕事は、基本的にエクセルのマクロ機能を使った「できあがったシステム」でこなしている部分を多く占めるんですよ。
だからこそ、最初は一体何を自分がやっているのか把握ができない。
ここに張り付けて、ボタンを押して~って流れで、気が付けば出力されてたり、入力したことになってたり。
だから、本筋が見えてこない部分はあるけど、そこでしか使えない知識だけど。
こういう働き方をしているから、基本、知識は使い捨てである。
今現在の派遣という仕事に向いてる人ってのは、新しいことを学ぶことが好きな好奇心のある人か、知識を使い捨てにできる人だと思う。
そういう割り切りができる人は、多分退屈しないだろうね。
さて。
そんな感じでシステムに依存した仕事なんだけど、こんなシステムがない時代も当然あったはず。
そんな時、ものすごく色んな工程を手作業でやらなければならなかったんだろうなと思うと、同じ結果を出すのに一体どれだけに人が関わっていたのかと。
資料だって全て印刷してファイリングして、伝票的な書類も全て手書きして手動計算。
その資料だって、郵送かファックスだった訳でしょ?
となるとだな。
それだけ人を必要とした時代があったということだろう。
今では一人でできることも、数人を要していたのかもしれない。
それとも、もっと何もかもがシンプルだったのだろうか。分からないけど。
すると疑問が生じる。
それだけの人の給料を、一体どこから出せていたのか。
出せるだけのお金が会社にあったということは、それだけ儲けていた、ということだろうか。
気付けば不景気だったので、そこらへんの感覚が分からないんですよねぇ。