職場のどこかの席で、
女「最近、運動しなきゃと思って・・・」
男「ハーフマラソンなら、直前に練習しただけでも意外といける」
女「ちょっと挑戦してみたいんですよねぇ・・」
そんな声が聞こえてきた。
オイオイ、素人がとんでもないこと言ってますよ・・・
ねえ、どう思われますかね?
東京マラソンをサブ3で走ったお兄さん?
「・・・10キロくらいから入ることをお勧めします。」
同感です。
実は職場で、東京マラソンを駆け抜けた男性がおります。
しかもこの冬にも高倍率に打ち勝ち、午前中仕事をした後、午後に飛行機で颯爽と飛んだ男です。
やはり経験者、言うことがとても現実的である。
ランニングを趣味の一環にしている立場でありながらも、左右の身体のバランスのせいで、割と不自由を抱えている(主に左足)私に言わせりゃ。
齢40を超えてる人間なら、10キロと言わずに5キロから初めていただきたい。
10キロを歩くだけでも、普段運動しない人間にとっては重労働。
それを10キロ走り続けるなんて、とんでもない。ましてやハーフの20キロなんて。
私だって、頑張って5キロですよ。
10キロなんて、とてもとても。
いや、別に気持ちや体力面では問題ないです。
体力だけなら、10キロでも20キロでもスローペースなら、よほどの走るのが嫌いな人間以外、意外と走れる。
(冒頭の男性も、そういう意味で言ったのかもしれぬ)
大変なのは下半身ですよ。
特に足裏と膝。
これを馬鹿にしてはいけない。
ある程度走り慣れたら、体力は問題ないんです。
でも、身体が途中から付いて行かなくなるんです。特に膝。
これを、素人は見過ごしている。
練習しなくても全然平気とのたまう奴は、下半身が丈夫なのでしょう。
でも、普段運動を全くしない主婦がいきなりハーフマラソンなんて、全力で止めるわ。
膝を、足を粗末にしないでくれと。
普段走らない人間が、いきなり走ることでどれだけのトラブルが待っているのか。
頑張りは一時、それで得られる喜びは一瞬。
でも怪我は一生背負うんですよ。
完治することはないです。怪我がなかった元の身体には戻りません。
というのを、その2人(40代同士)の会話に飛び込んで熱弁したかったけれど無理なので、ここで言わせていただこう。
「後悔しても、時すでに遅し。」