時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

瀬戸内国際芸術祭(芸術より印象的な男木島①)

週末は友人と会ってきました。

瀬戸内国際芸術祭という、瀬戸内海の島々に芸術品を点在させたイベントが、11月6日まで開催されているという。

友人が1度行ってみたいと強く希望したので、行ってみることに。船でね!

瀬戸内海って小島がたくさん浮いてるんだけど、現代芸術家たちが作品を島内に展示しているそうで。

開催中は、古民家を利用した展示場や、いわゆる古民家カフェなんかもやっていて賑わっているそう。

淡路島もそうだけど、そういう小島に移り住んで作品を作っている若い芸術家も多いそうな。

我々が今回足を運んだのは、男木島(おぎじま)という島です。

友人に猫好きがおり、まあ島の中ではそこまで大きくなく、手近に回れるかなと。
それでも船は人を詰め込めるだけ詰め込んでたけど。

美しい瀬戸内海

海が綺麗だねぇ

まずは高松駅まで行って、そこからフェリーに乗って40分ほどで到着。
この船に乗れば、先に女木島(めぎじま)という島にも行けるみたいで、多くの乗客が、先にこっちの島で降りてました。

さて残った我々は男木島に着きまして、人が流れていく方向に歩いていきますと、さっそく展示場となっている古民家が。
そこで、入場するのに300円が必要だってことに初めて気付く。

そう、実はこの芸術祭では1個1個の展示を見るのに、その都度お金が必要なんです。300円。

個別で払ってもいいけど、1日パスポートと言って、1800円で1日回れるチケットもあって、これを入り口で見せればそのまま入場できるというシステム。
(もちろん、開催中ずっと使えるパスポートもあるらしい)

だから、とにかく1日で多くの島を渡り作品を見て回りたい方にはお勧めだけど、そこまで・・・という方にとって1800円はなかなかに高い値段。

気になった作品だけに300円払った方がいい場合もあります。

でも、1800円って。
美術館より高いじゃん。
大塚国際美術館の3000円の半分よりも高いって。

正直、これはどうなんだろう。しかも船だって料金がかかります。

確かに、芸術家支援だったり島おこしという面では、それくらい払ってもらわないと・・というのも分かるけど。

男木島の魂

交流館の頭上さえアートチック

とにかく交流館で悩んでいると、ベンチに腰掛けてたおじいさんが話しかけてきた。

「家のアートを見に来たんか?」
「あんなもんに300円なんて、高すぎる。ジュースでも買った方がええ」

いきなり営業妨害発言をかます、謎のじいさん。

そのじいさんによりますと、男木島にある10ほどの展示の中で、ほとんどが300円を払うことになるが、1個だけ無料で入れる場所があるらしい。

「あんなん見ても、何も分からんよ。高い高い」

そう発言するじいさん、実は芸術祭の宣伝で、サングラスをかけたおじいちゃんおばあちゃんを起用してるのだけど、その中の一人のじいさんらしい。

色んな意味で有名人だった!
毎日ヒマだから、交流館でうろうろしてるってさ。

写真を撮ってもらった後、島内をちょっと案内してくれ出した。
我々の先頭を行くじいさん。

先頭をゆくじいさん

我々を引き連れて歩くじいさん

普段は、こんなヤバいじいさんの後なんて付いていかないけど、なんか面白がってしまった私たち。

そして、有名らしい「歩く箱舟」という作品まで連れて行ってくれ、手に持っていた杖替わりの竹で作品をガンガンとたたき出した。(←いいのか?)

「こんなん、中はただの空洞や。この前の台風で、この足に穴が開きよった、ハッハー」と楽しげに語る。

とんでもねえジジイだ。
どうも、この島のものは全て自分のものだと思っているらしい。

歩く箱舟①

ちょっと離れた海岸に位置するオブジェ

そんな感じでじいさんに連れられて島をちょっと歩いた後、我々はお昼を食べに坂を上っていく。。

歩く箱舟②

これを、おもむろに叩き出したのだ

~続く~

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