時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

1人でプール日和(市民プール)

前回行ったのは、一般にレジャープールと言われるもの。↓

hikikomoru-shikou.hateblo.jp

それはそれで楽しかったけど、そこまで電車賃もかかるし、入場料も安いわけではない。
なにより小学生の浮き輪に挟まれて、なかなか泳ぐのも難しい。

調べてみると、家から自転車で行けないこともない距離の所に、温水プールがあるではありませんか。
これは気になるなぁと思い、ない勇気を振り絞って行くことにしたって話。

 

普通の市民プールなんですかね。

25メートルのプールと、子ども用のプールがあって。

行ったのは8月の平日。13時を過ぎた頃。

年中やってるプールということで、おそらく高齢の方が運動に来るんだろうなぁと予測してたけど、でも今は夏休み。

子どももいるだろうと思っていたら、まさかの子どもゼロ。
ほぼオーバー60。

その後、小学生が付き添いのじーさんだかばーさんだかと一緒に来たみたいだけど、
それでも片手で数えられるくらい。
本当にマジで60~70の高齢社会だよ。

小学生の次に若いのが私。
世代がいくつか飛んでいる。

レジャープールでもそうだけど、マジで10代の若い子ってプールに入らないのね。
あるいは部活動に明け暮れているのかな?

 

そこのプールは、
・歩き専用レーン
・25メートル泳げる人レーン
・50メートル泳げる人レーン
・歩きも泳ぎもできるフリーレーンに分かれていて。

私はずっとフリーレーン。

隣の泳げる人レーンを見ると、それはもう黙々とクロールで泳ぐ老人の姿が。
勇ましい。

私はというと、フリーレーンで水を手で掻き分けながらジャンプして進み、時にトトトト・・と小走りで、時に目までギリ潜らない平泳ぎ(カエル泳ぎ?)をひたすらしてました。

もう何をやっても自由。
背泳ぎしてるばーさん(あまりに堂々としてたから、じーさんかと思った)や、君たち立てるのかい?と言いたくなる小学生の兄妹が泳いでいたり。

各人が楽しく水と戯れている。

 

しばらくすると、やけに派手な水着(しかも、めちゃくちゃ可愛い!)を着た小学生女子が、若い男前な男性とやってきました。

しばらく見ていると、男性が女児に何か指導のようなことをしている。
女児は、背泳ぎを上手いことやってのける。

おそらくだけど、水泳を本格的に習っている子か何かで、このプールでコーチを付けて個人指導してもらっているみたい。

大会では~とか何やら聞こえてくるから、小さくても選手なんでしょう。

すごいね。
それこそプロを目指しているような子は、これくらいの頃からコーチを付けて努力してるんですね。
まさに音楽家になられる方と同じ。

ちょっと学校の部活だけやっててプロになれるなんて、そんな甘いもんじゃないですよね。

夏空

まだまだ夏

あと、プールでは休憩時間があるのだけど、その時プールサイドで一人で佇んでいたら、何やら派手な色のブーメランパンツを着た、日焼けしたイケメン男性が颯爽と登場。

高齢社会で、めっちゃ浮いてる。パンツも身体も。

しかも、なんか和やかにご婦人方に笑顔を振りまいてるではありませんか。
まさに、プールサイドのアイドルだわ。歌って踊れそう。

一体何者と思っていたら、彼は6人ほどのご婦人のグループに加わり、そこでもまた水泳の指導が始まった。

そこの6人は、休憩中、定員3名のベンチに6人で身を寄せ合って腰かけていたから、まるで仲良し中学生女子グループかスズメみたいだなと思ってたのよ。

これは、水泳サークルみたいな感じなんでしょうか。

このプール、そういう専用レーンの予約もできるみたいなので、おそらく○○お教室が、そこで泳ぎ方を教えてもらっているのでしょう。
イケメンブーメランパンツの兄やんコーチから。

 

あと、ここでは水泳帽が着用必須だけど、白い髭を顎にちょっと貯えた高齢の男性がいて、カッコよかったです。

若い頃は、結構なハンサムだったんだろうなぁと思わせる。

髪は見えないけど、髭にこだわっているのなら髪もオシャレなんでしょう。綺麗な白髪なんだろう。

そういうのアニメの世界だけかと思ったけど、現実にもいるんですねぇ。
個人的に、髭を貯えた白髪のジジイが結構好きです。

 

そんな感じで周りを観察しつつ、ひたすら行ったり来たりを2時間繰り返しました。

ガチで泳いでいるわけではないので、体力も取られません。
水中の移動って結構楽しい。

普段は地面を走る専門だけど、たまには水中ウォークもいいかもしれません。

何も考えず、ひたすら身体だけを動かす。
人間には、こういう時間が必要なんですよ。

 

さて、その日は夕方に映画館に寄ってワンピースを見て帰った。
なんだかんだ、見るの2度目なんすけど。

でもプールで遊んだ後、アニメ映画を見て帰るという最高に夏休みする体験をしたかったのだ。

子どもの頃できなかったことを、十分なくらい大人になってからやってやる。
なんだろう、涙が・・

あの頃一人ではできなかったことが、1人でもできるように、いつの間にかなっていたらしい。自分が大人になっていたことを、実感します。

大人になるって単純に、子どもの頃の夢を叶えられるようになるってことだと思うんですね。

それは嬉しいような、時に悲しいような。
こみ上げるものがありました。