時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

最悪この世に無くても困らないもの

衣服にまったく頓着しない人がいる。

 

叔母の職場には、全く洋服に興味がない女性社員がいるらしく、彼女が着ている服は、もう何十年も前のものばかりらしい。

当然デザインもサイジングも時代を感じさせるもので、一目で古いものだと分かるそうな。

そんな風に思われていることさえ興味がないというその女性は、洋服にお金をかけない分、エステやマッサージに情熱を傾けている。

着飾るものより、自分自身に。それもまた、いいと思う。衣服をまとうのは、結局は自分なのだから。

 

そういう、極端に興味がないものって、自分にあるだろうか。

全くといっていいほどお金をかけない、極端に言えば、それがこの世になくても何の問題もない。そんなものって。

そう考えると、私が全く興味がないものは、映画だと思う。

映画だって、毎週見に行く人もいるし、話題の作品をとりあえず見に行く人、いろいろいると思うけど、私は全く興味がない。

いくら話題の作品があるからといっても全く心が動かないし、情報すら仕入れない。

ここ数年間で映画館に行ったのは、友人が映画の割引券をもらったから付き合って見に行ったのと、親が応募した試写会が当たったからついて行ったのと、友人の知り合いが作った自主製作の映画のチケットをもらったから行ったのと、プレミア上映された映画を見に行った、計4回だ。

 

この中で唯一まともな映画は、友人に付き合った「残穢」というホラー映画。なかなか面白かった。いや、映像としては怖いんだけど。話として面白い。

あとは、研究のようなものを行っている方が、エジプトだかどこかの国に調査に行った自主製作映画と、「HEAL」というドキュメンタリー映画だ。「HEAL」は一部の人間にかなり評判の映画で、近くでやっとりますよ、という情報をたまたま教えてもらったから、仕事帰りに見に行った。まさに、奇跡のような話だった。


ちなみに試写会に行ったのは、「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」だ。

人生を振り返れば、子どもの頃に「名探偵コナン」を1回、「ポケットモンスター」を2回、あとは「ジブリ映画」を2回、「ナースのお仕事」、子供会で行った「ドラえもん」くらいか。

10回ちょっとしか、映画館で映画を見ていないことになる。名作と呼ばれる映画も、何も見ていない。テレビ放送で、ハリーポッターなんかは見たことがあるけど、それも2作目までである。そういうものを含めると、一番好きなのはバイオハザード2でしょう。

確かに映画それ自体は楽しいものもあるし、ちょっと心が興奮していいものだけど、わざわざお金を払ってまで見に行こうなんて気は起こらない。

休日は友達と映画に行く、なんてのもあるけど、せっかく友達と休日に出歩いているのに、喋らない映画で一日潰すことが、到底理解できない。

 

とまあ、こんな風に考えたら、私にとって興味が全くない分野というのは映画、ドラマもそうだけど、映像作品になるのかしら。

あとは、最近は漫画もかなぁ。漫画もほとんど読まないし、読むとしても買うことはない。

子ども時代に買った漫画を、今でもたまに読むくらい。

 

食にはこだわるし、着るものにもうるさい。

となると、やはり私にとって、この世からなくなっても支障がないのは、今のところ映画くらいのものである。

 

とはいえ、今度の5月に、タイタニックをテレビでやるそうだから、それは一応見てみようかな。