特殊な職業の方って多いと思うんだ。
例えば占い師。
私はこれまで30年近く生きてきた中で、占い師になりたいなんて選択肢、人生のどこにもなかったよ。
これまで、世にいる占い師の方々は、最初から占い師を目指して生きてきたのだと思ってた。
いつどこで、そんな特殊な選択をしたのか。
私のこれまでの人生を振り返ってみても、占い師になろう、そんな発想には至らないと思う。多くの人がそうだ。
でも、たまたま見た動画で占い師の方が人生のこれまでを振り返られていて、当然だけどその人も、最初から占い師を目指していたわけではなかったらしい。
こうやって考えれば、そうだろうなと納得するけど、その動画を見るまで、占い師は最初から占い師を目指していて、そういう人は最初から特別な人なんだと。最初から占い師になろうと決意して、占い師になるものだと思ってた。
その動画の占い師は、仕事を退職してから、就職したら忙しくなるだろうからと、今しかできないこといろいろやってみた時、たまたま手相を見てもらう機会があって興味が湧いて、ちょっと勉強してみようという気軽な気持ちから始まったのだそう。
そうしたら、「やってみないか」だの「ここで場所を提供するよ」だの、とんとん拍子で手相含めた占いの世界で生計を立てることになったらしい。
何でも目標があって、そこから全てがスタートするものだと思っていたけど、どうやらそうではないらしい。
やっぱりきっかけがあって、「それをやってみよう」「勉強してみよう」から、いろんなこと、思いもしない方向性に進むと思うと、きっかけを掴むことって大事だし、そうなる人生の流れみたいなものって、あるんだと思う。
特に、これまでやっていた仕事を辞めた後っていうのは、そんなきっかけを掴む大きなチャンス、ターニングポイントかもしれない。
そう考えるとね、仕事を辞めるのは自由。でも辞めた後にそのまま家に籠ってしまうか、逆に外に出てみようと思うかで、全然違ってくるなぁと思う。
前向きに仕事を辞めて、時間ができたから海外旅行でもしようか、やりたかったことをやってみようか、なんて思えたらそんなチャンスはどんどん広がるし、これまでとは違った世界が見えてくるだろう。
しかし残念ながら、辞めた後に空虚を感じてしまったら、せっかくできた時間が、自由が、チャンスが、どんどん逃げていく。
私は、もう辞めた時点で、就職なんて、生きるなんて無理って本気でそう思っていたから、せっかくのチャンスを生かせなかった。その結果が、これ。同年代との明確な差。
前向きにとらえるか、そうでないのか。
時代もあるよ。そういう社会の雰囲気なのか、そうでないのか。
だから、切り替えの早さって大事。遅いとその分のチャンスを失う。
仕事を辞めた後、仕事以外でもだけど、安全な場所に籠ってしまうことを避けるって大事だなって。特に実家、親元はやばい。ああ、引きこもりって難しい。
子どもはしょうがないよね、日中、外に出るわけにはいかないから。
引きこもること自体を悪くは思わない。そこで、自分がちゃんと前を向いていけるなら。
でも、大抵は狭い世界、自信なんてどんどん消失していくからね。気付かないうちに。
そうなると、新たな挑戦が怖くなって、ますます内にこもるだけ。
悪いスパイラルを、引きこもりはもたらしてしまう。そのひとつが、自殺だったり復讐だったり。犯罪だったり。それらは、悪い方向にエネルギーが使われた結果だと思う。
何かを辞めてみるのは、全然問題ない。
ただ、その後どうするのかが試されると思う。もらったチャンスをどうするか。
思いもしないことが始まることなんて、たくさんあるから、もっと柔軟に考えて生きてみるのもいい。
頑固で、こうでなきゃが強すぎて苦しい私自身に言ってるんだよ。
最近、なんか空虚だから。何事も、やってみないと始まらない。やってみれば、何かが開けるかもしれない。
せっかく、毎日の繰り返し、土日がループしてるって自覚して、それに虚無を感じるようになったのだから、これを機に、また何かやってみたら?
仕事も恋人もいないのだから、もう何をやっても、どこかに繋がっていくよ。