時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

こういうキャラを、ようやく諦めた

今日の仕事は、別室での作業。

会議室っぽい作業部屋に行くと、すでに別の部署の人で、ほとんど言葉も交わしたことのない若い男性、顔見知り程度の素敵な若い女性、そしておばちゃんの3人が作業をしていた。


同じ部屋での作業といっても、やっていることは違うため、そんな3人を尻目に私は一人、孤独に作業を始めた。すでに組んである書類の山の中に、別で印刷した書類をひたすら入れていく。

 

すると。

あっちで手元の一枚の書類の文面を見ていたおばちゃんが、「これなんて読むんやろう?」と2人に話しかけ出した。

どうやら、おばちゃんがこれまでの人生で見たことも書いたこともない漢字が、そこに印字されていたらしい。

それを見た女の子は、

「何でしょうね、初めて見ました!」だの「読めないですね~」「難しい漢字を使って、さすが!と思われるかも!」

などと反応し、男性もそれを見て笑ったりしていた。


その女の子は、あまり親しくはないけれど、その部署に行くと、いつも会釈してくれたり、何かと教えてくれる方で、私からの印象がすごくいい子なのだ。

たぶん20代の半ば。背は高く、とてもしっかりしてそう。

そんな見た目の印象から、しとやかな女性なのかなと思っていたけど、実はめっちゃ大きな声で朗らかに笑う方で、ちょっとまた印象が変わった。

さらに、上司であろうおばちゃんの指示に対しても「ハイ!」と、とても爽やかに返事をし、すごく明るくて快活。

ああ、こういう子は上司からもウケがよく、周りの人からも好かれ、異性からもモテるんだろうなーと、一人孤独に作業をどしどし進めていた私は思った。

 

その後も、分けていた段ボール箱をおばちゃんが間違えて捨ててしまったことが発覚し、その際にも、3人して大層愉快に笑い合っていたのが印象的だった。

 

そんな暖かい風景を見て。

あの部署にいたら、私、絶対疲れるわ、と思った。

いちいち打てば響く反応を返し、朗らかに分かりやすく笑う。ああ、自分があの部署にいることを想像しただけで、くたびれてきた。

いや、もしかしたら、その子も場を盛り上げようと、上司を立てようと頑張ってヨイショしていた可能性もあるし、おばちゃんも、若い子に気を遣って楽しい雰囲気を出そうと頑張っていたのかもしれない。

いずれにせよ、そんな場所での仕事は、私には無駄なエネルギーをただ消費するだけだな、と。

 

黙って作業すればいいやん。口より手を動かせ、と心の中で思いつつ、でも、そういうタイプの子に実はずっと憧れていたことを噛み締めていた。

ま、自分がそれをやっても、どこからか見ている冷めた自分が、「ないわー。」とか言うし、恥ずかしいとも思うから、結局、性格とはそういう外から見ている自分が耐えられる振る舞いのレベルによって決まっているのだと諦めている。

 

本当に、その部署に配属されてなくてよかった。

こっちはこっちで問題ありだが、あの雰囲気に1日中付き合っていると、身が持たない。

 

よくカラオケで仲間内で奇声あげてはしゃいでいる若い子がいるけど、どういう神経してるんだろう。

そういうことをやっている自分を、外から見たりしないのか。自分というものを、どの位置から見ているのだろうか。

客観的にハッと気が付いて、顔が赤くなったりしないのだろうか。

そういう振る舞いを物心ついて以降したことがないから、ぜひ聞いてみたい。